5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

GitHub Actions でメタデータ (actions.yml) 側のスクリプトを実行する方法

Posted at

TL;DR

${{ github.action_path }} を使う。

メタデータとワークフロー

GitHub Actions には、メタデータとワークフローの 2 種類が存在する。ファイル名やディレクトリ構造、使用用途についての違いは以下のとおり。

名称 ファイル名・ディレクトリ構造 使用用途 備考
メタデータ action.yml 外部のリポジトリで特定の処理を実行させたり、他のユーザに使ってもらったり、マーケットプレイス に公開したりしたい場合
ワークフロー .github/workflow/***.yml そのリポジトリ内のみで任意の処理を実行したい場合 ファイル名 (*** の部分) は任意

ワークフローはそのリポジトリで動作するものなので、任意のコマンドやスクリプトを実行させたい場合はそのままパスを指定すれば良い。

たとえば、リポジトリのルートディレクトリに main.rb というファイルがあり、それを実行したい場合は、単に ruby main.rb のように記述すれば良い。

問題点

しかし、メタデータでそのように記述してしまうと、そのメタデータを使うリポジトリ側、つまりワークフロー側のパスを参照してしまう。

たとえば、リポジトリ A (username/repo-a) には、以下のようなメタデータ (action.yml) が置かれているとする1

action.yml
runs:
  using: "composite"
  step:
    - run: ruby main.rb
      shell: sh

上記のメタデータをリポジトリ B で使いたいとする1。ファイル名は適当に ruby.yml としている。

.github/workflow/ruby.yml
jobs:
  ruby:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: username/repo-a

この状態で、リポジトリ B でワークフローを実行すると、ruby main.rb が実行されるのだが、ここでいう main.rb はリポジトリ B の main.rb を参照してしまう2

ワークフロー側 (リポジトリ B) ではなく、メタデータ側 (リポジトリ A) にある main.rb を実行させたい場合はどうすれば良いだろうか。

解決策

${{ github.action_path }} を使うことでメタデータ側のパスを指定することができる。メタデータを以下のように書き換える。

action.yml
 runs:
   using: "composite"
   step:
-    - run: ruby main.rb
+    - run: ruby $GITHUB_ACTION_PATH/main.rb
       shell: sh
+      env:
+        GITHUB_ACTION_PATH: ${{ github.action_path }}

すると、main.rb はメタデータ (リポジトリ A) のほうを参照してくれるようになる。

参考

  1. 他にも必要な記述はあるが、説明の都合上、省略している。 2

  2. その他の例として、メタデータ (リポジトリ A) 側の Gemfile に記載されているライブラリをインストールしたくて bundle install を実行すると、ワークフロー (リポジトリ B) 側の Gemfile を使ってインストールしようとしてしまう (リポジトリ B 側に Gemfile がない場合はコマンドが失敗する) 。

5
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?