結論
STDIN.gets
ではなく Readline.readline
を使おう
STDIN.gets
Ruby で標準入力を受け取る方法を調べると、多くの場合、以下の実装方法が出てきます。
print '> '
text = STDIN.gets.strip
puts "You said #{text}!"
$ ruby stdin.rb
> hello
You said hello!
gets
の他にも read
や readline
、readlines
があるようです。
Ruby 標準入力から複数行読み取りたい
欠点
しかし、上記の方法だと ASCII 制御文字を意図した挙動で認識させることができません。
$ ruby stdin.rb
> hello^H^H^H
You said he!lo
上記の例では、hello
と入力したあとに、ASCII 制御文字の backspace (ctrl
+ H
で入力可能) を 3 回入力しています。
本当は hello
と入力したあとに 3 回 backspace の制御文字を入力しているので he
となってほしいのですが、hello^H^H^H
となってしまい、標準入力の受け付けを終了したあとに backspace が適用されています。
解決方法
これを意図した通りにするためには以下のように実装します。
require 'readline'
print '> '
text = Readline.readline
puts "You said #{text}!"
$ ruby readline.rb
> he # "hello" と入力したあとに ctrl + H を 3 回押した
You said he!
その他
Readline.readline
は、他にもヒストリを使うことができたりして便利です。カーソルの上キーや ctrl
+ P
を押すと、前に入力した文字列を表示することができます。詳しくは module Readline のリファレンスマニュアル を参照ください。
ASCII 制御文字については Wikipedia をご覧ください。