今回の内容
- 前回 改造 した腕時計のファームを公式で配布されている別のファームに更新してみます
- 実機を入手されてない方は、ブラウザ上で見られる標準ファームのエミュレータがココにありますが、ファーム書き換えにはEmscriptenインストールが必要なのでそれは次回に解説します
- 今後、自分で作ったソースの書き込み手順も同じになります
1.ビルド済ファームの入手
ここに公開されている各種プレビルド済ファームが複数置いてあります。
これらファームは、それぞれ 世界時計、ストップウオッチ…など沢山の機能・画面 = Faceを3~5個セットにしてプレビルドしたバイナリです。
例えば、標準で搭載されているファームは、このプレビルド ファームウエアページ内の先頭のMovement Standard部分にあります。
このファームに含まれる5つの画面(Face)の概要およびプレビルドファームのダウンロードリンク(赤枠)があります。
書き換えたいファームのGreen Boardsリンクから ~.uf2ファイルをダウンロードしておいてください。
なお、各機能(画面)や操作方法が知りたいときは、Simple Clock(緑枠)のような画面(Face)名を覚えておき、Watch Face Documentationの中から、Simple Clockの項を探してみることが出来ます。
2.ビルド済のダウンロードと書き込み
上でダウンロードしたファームに書き換えてみます
2-1.接続
センサー ウォッチ ボードを腕時計から取り出し、PCとUSB Micro B ケーブルに接続してから、ボードの背面にある小さなリセット ボタン(下図赤部)を素早くダブルクリックします。
結構な速さのダブルクリックでないと認識されないので注意してください。
成功すると、ボード上のLED が赤色に点滅し始め、「WATCHBOOT」というドライブが表示されるので、ここに先ほどダウンロードした *.uf2ファイルを1つ貼り付けます。
貼り付けると、即座にストレージクラス接続が解除されますのでUSBケーブルを抜き、元通り組付けます。
なお、書き込むファイルのファイル名は何でもよく、自動的にCURRENT.UF2に置き換わります。
3.次回
開発環境とエミュレータの導入とビルドを行おうと思います
開発環境はWin10 上の Subsystem for Linux(’22/11のWSLg/Store版) に作る予定です