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STPケーブル対応Hubと廉価機のハード的な違い

Last updated at Posted at 2023-12-12

この記事の対象者

  • LAN・HDMIケーブルによって速度の違いが出ることを実感したことがある方
  • STPケーブル(LANケーブルの一種)に興味がある方
  • クロストークノイズ被害にあったことがある方・会いたくない方
    (わざとふわっと置いてるケーブル4Sさせられて、HDMIが映らなくなったことがあるとかw)
  • 映像・音声のお仕事の方(ノイズ被害がすぐ露呈)
  • アルミホイルを準備してる・換気扇の位置が気になる方

結論

  • この記事が気になるような方は、VLAN等に用がなくてもアンマネージプロ以上にしておくとよいかもしれません。(+1100円程度~)

STPケーブルのアース処理

  • STPのLANケーブルは、ノイズ対策としてケーブル全体がアルミ箔などに包まれた層があり、このアルミ箔が金属のRJ45コネクタまでつながった構造のものです。
  • この金属のRJ45コネクタが、LANポートの側面にある下赤部分に接触し、スイッチ・ルータのGNDに接続されます
  • STPケーブルで正しくノイズ対策するには、ケーブルのアース対応が必要と言われています
    IMG_20231212_171321_834_s.jpg

STP対応機種と廉価機

  • STPケーブル対応のハブと、明記がないハブのハード的な違いがあるのか分解して確認してみます

STP非対応機種(TL-SG105/TL-SG108等)

  • TP-Link-SG105は2000円ほどで買える5ポートスイッチハブです。仕様表を見ると、特にSTP対応とは書かれていません。

STP対応機種(TL-SG105E/TL-SG108E等)

  • 一方、TP-Link TL-SG105Eは、3000円ほどで買える5ポートVLAN対応のアンマネージプロスイッチですが仕様表をみるとUTP/STPケーブル対応と明記されています
    STPケーブル対応E.jpg

ハード的な違いを確認してみる

共通点

  • どちらのハブもLANポート内側面の赤部分(一番最初の写真)と下写真の赤部が接続されており、基板上のいくつかのGNDと思わしき場所や、緑丸部分経由で金属ケース下部に繋がっています。手元のテスターで200Ωレンジで0Ω程度でした。
  • 2000円の廉価ハブを選んでも、放熱だけのなんちゃって金属ケースではないようです。
    IMG_20231212_161408_473_s.jpg
    IMG_20231212_160809_160_s.jpg
    ※テスト棒短絡でも5Ωなテスター使用

違い

  • 蓋を開けると、違いが出てきます。
  • SG-105/8はLANポート背面がプラむき出しで、上部に金属押さえがありません(右)。しかし、105E/108Eは金属押さえがあります。
    IMG_20231212_161447_585_s.jpg
  • ファンレスのハブなのにビビり防止バネのような金属押さえがついている理由は、そこからフタ部分に導通を通しているためです。
  • 下の写真の緑で囲った部分の無塗装部分からフタ部に導通させていました。なお、塗装部分は導通しません。もっと雑にマスクしても良さそうなものですが、フタ裏の無塗装の凸部にピッタリと本体の金属押さえ部が当たります。
  • IMG_20231212_162350_742_s.jpg

補足

  • 1000円の差はファームだけでは無さそうです(SoCは未確認)
  • ただ、廉価版(SG-105/108)でもSTPケーブルのシールドとスイッチ基板のGNDは繋がっているように見えます。また、上蓋についても黒の取り付けネジまでは導通してますので、上蓋のネジ穴部分の塗装を削れば蓋までGNDさせることはできそうです(自己責任で)
  • 廉価版ハブにSTPケーブル挿すかはお任せしますが、私ならあと1000円出して貰えるようお願いしたいです。
  • ノイズが共にあらんことを!
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