iSight知ってますか
車のセンシングの方が有名かもしれませんが、それじゃないです。
iPadのカメラのことでもないです。
昔(2003年ごろ)AppleがiSightというカメラを販売していたのです。
かっこよ
やばくないですか、スタンドマイクを模した見た目に違和感なくカメラが搭載されています。
ただこれ、FireWireとかいう現代ではどこにも使われていないケーブル規格な上に、640×480という当然時代遅れなスペックなのです。
iSightを現代に蘇らせたい!
そう思い立ったのは、僕ではなくmaxbbraunさん
彼がiSightを分解してラズパイを組み込み、なんと8メガピクセルの現代的なカメラ(8メガピクセルは現代的なのかはさておき)にしてしまったのです。
オラもやるオラもやる〜〜!!
後に続くほど楽なことはないので、僕も早速PiSightを作ってみようと思います。
ちなみにこれめっちゃ性格が出ます。
iSightを買う
iSightの新品なんてそうそう無いので、メルカリで中古で買うことにしました。
送料込みで2950円。ありがとうH_***さん…。
ちなみに付属品も全て揃っているのを買った方が良いです。後ほど理由がわかります。
ラズパイを買う
ラズパイはラズパイでも、ラズパイZeroを買います。
これです、これこれ。
$5で買えるコンピューターって触れ込みでしたね。
500円で買えるとかいい時代にな…
在庫がねぇんすわ…。
なんか読んで無いけどenterprise需要が大きくてそっちにまわしているらしいです。(niwさんが教えてくれた)
じゃあどうやって買うんだよ!
金で殴るんだよ!!!
500円 -> 3000円
これはもうしょうがない、しょうがないんだよ
内側を作る
PiSightを作る上で、使うのは外装だけなので内臓は捨ててしまいます。
ただ、内臓がないとラズパイが固定できないので3Dプリンタで作る必要があります。
こういうやつね。
3Dプリンタから買おうとしていたんですけど、ここ日本にはあの企業があります。
そう、FANZAのDMM!!!
DMMの3DプリントサービスDMM.makeで印刷して家に届けてもらいます。
Githubにある3Dモデルをアップロードしてクレカで注文できます。
素材は一番安いナイロンにしました。
ちなみにメーラーがDMMから来たメールをFANZAだと決めつけてめっちゃFANZAからメールが来たみたいになりました。
カメラを買う
3Dプリントした内装が届いて、家にあるラズパイのカメラを入れようとしたのですが、どうもラズパイのカメラは形状がバージョンごとに微妙に違うっぽく、Githubに書かれたV2というのをモノタロウで買いました。
3290円
カメラのケーブルを買う
zeroとカメラのケーブル幅が違うので専用のケーブルを買う必要があります。
これはAmazonで買いました。15cmくらいのがいいです。マジで
1400円
ネジを買う
ネジは適当に家にあるやつ使えばいいかなと思ったのですが、モノタロウでGithubに書いてあるのと同じサイズが買えたので買いました。
これとこれ
ゴムを買う
レンズ周りを覆うOリングもモノタロウで買いました。ちょうど同じのがなかったので2サイズ買ったのですが、P-8がちょうどよかったです。
組み立てゆく
Raspberry pi zero WHをWにする悲しい作業
急いで買ったラズパイでしたが、WHというタイプはピンヘッドが付いてるタイプでこのままだと内装に入らないのでピンヘッドを抜きました。
最初からW買えればよかったのにね、、、
…抜こうと思ったんですけど、途中からニッパーで切りまくりました。
この辺から壊れたらやめようと思ってます。ハンダゴテも使い方がよくわかってないです。頭がおかしくなりそうだ。
この写真から突っ込めるところはいっぱいあるだろうが黙っててくれ…有識者はもっと別の場所で輝いてくれ…
iSightを分解する
iSightの分解はYoutube見ながらやりました。
ネジは後で使うので必ず取っておく必要があります
SDカードにOSを焼く
showmewebcamっていうのを使いました。
仮組みしてチェック
ケーブルの向きがずっと逆で全然起動しなくて焦りました。
なんやかんや頑張って内装に押し込む
この部分がオリジナルの記事に全然書いてなかったので書こうと思ったのですが無理でした。両手が塞がっているので…。
ここでいくつかわかったことがあります。
カメラケーブルの長さめっちゃ大事
余るとどうしようもなくなる。15cmでもギリギリ
カメラケーブルの先の柔らかさ大事
硬いやつ買っちゃったんだけど、やわらかいのあるならそっち買ったほうがいいです。そんなのあるのか??
内装の素材結構大事
結構たわませたり、ネジ押し込んだりするのでもう少しプラスチックぽい素材の方が良かったかも
ネジは金属にしろまじで
上のモノタロウのリンクはプラスチックのネジなんですけど、ナイロンの内装と相性悪くて全然入らないしネジ穴も潰れます。
入らんのだが
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ケーブルがはみ出るわ、カメラモジュールの端っこがはみ出るわで全然ケースに入りません。
カメラモジュールはニッパーで切って、ケーブルは無理やり畳み込みました。
見えなきゃいいので…
なんやかんやあって完成!!
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なんとかケースに押し込んで完成しました!ちゃんとUSBカメラとして動いているしヨシ!
ちなみに中のスイング機構を殺しているので、付属品のマグネットスタンドがないと立てられなくて詰みます。
他気づき
- 綺麗な中古買っておくとモチベとプレッシャーが同時に上がる
- なんだかんだ元のガワを上手く使った3Dモデルになっていて終盤の伏線回収がやばい(純正ネジでそこ留めるのか〜みたいな)
普通にUSBカメラ買った方が安い- 一回作ると開けるのキツいのでOSに入りたい場合はSSH開けておいた方がいい。(USBから入れるのか知らんけど)
- iSightのケースはiSightの内臓を入れるのにちょうどいい