Wordでは図表番号に使えるスタイルは一つしかありません。
例えば、見出し2に連動した図表番号と、見出し3に連動した図表番号を混在させることができないのです。
ただ、それはメニューからGUI操作によって図表番号を設定する場合に限ります。
フィールドコードを手動で修正すれば、複数のスタイルの図表番号が可能になります。
▼やり方
例えば、4.5.6章において、メニューから図表番号を挿入し、
その後その図表番号を選んでコンテキストメニュー「フィールドコードの表示/非表示」を選ぶ
(あるいはショートカット「SHIFT+F9」を押す)
と、図表番号のコードが出ます。
図{ STYLEREF 1 \s }-{ SEQ 図 * DBCHAR \s 1 }
「1」は見出し番号を表します。
このままだだと、
「図4-1」
と表示します。
ここで、別の見出しに連動した図表番号にしたければ、
図{ STYLEREF 2 \s }-{ SEQ 図a * DBCHAR \s 2 }
とすれば、
「図4.5-1」
と表示します。
図{ STYLEREF 3 \s }-{ SEQ 図b * DBCHAR \s 3 }
とすれば、
「図4.5.6-1」
と表示します。
▼注1
どうやら、SEQの隣にある「図」は図表番号のパターンを示すインデックスのようです。
新しい図表番号のスタイルを作る際には、
これを別名にしておいた方が無難のようです。
(上記例では「図a」や「図b」とした箇所)
というのも、文書全体をまとめてフィールド更新をすると、
このインデックスが同じものはすべて同じスタイルに戻ってしまうからです。
▼注2
これで挿入した図表については、本文中に図表番号を挿入するの「相互参照」機能が使えなくなります。
「相互参照」ダイアログボックスのリストに表示されるのはインデックス「図」であって、インデックス「図a」は認知してくれないようです。