共通一次世代が惜しげもなく事業を見捨てていく
「未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする
これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。」
引用元 「ライ麦畑でつかまえて」
日本は、少子化と高齢者の増加のために程度の差こそあれ衰退していくのは、認めるしかない状況にある。
しかし、最近進んでいる状況は、諦めるしかない状況なのだろうか。
もっと、ましに立ち振る舞うことは本当にできないのだろうか。
工場の撤退、スーパーの大規模な閉店 それらのニュースを見て思う。
過去の失敗
- 失敗を認めたくないための時間稼ぎ
例:プラズマ・ディスプレイに巨額投資をした某P社
- 失敗を認めたくないための不正会計
例:某T社
そのため、赤字を放置するくらいならば、事業をやめた方がいいと判断しやすくなっているのだろう。
事業が捨てられたときに起こること
- 過去の経験がまったく活かされない分野への転職を強いられる人が多数生じる。
- 例:高齢者介護分野への転職
定年間近の世代の利害が、20代、30代の利害を無視していく。
- 共通一次試験(1979 ~ 1989年)世代は、既に60歳の定年に達した人から、もうじき定年の世代になっている。
- 上位の役職についている人の多くは、この世代である企業が多いんじゃなかろうか。
- そういった中で、個人的な利害に基づいて、組織の判断を歪めると同じような行動になる。
個人的な利害によって組織の判断を歪める
- これは、頻発している現象です。
- 例: 利益の確保を優先したいがために、老朽化する店舗の錆びついた状況を放置する。
- 例: 経営者としての報酬を多く得たいがために、赤字が出ている事業を利益が出ているかのように不正会計を担当者に押し付ける。
その職責にある以上言わなくてはいけない責務を果たすことよりも、自らへの待遇を優先させる。
- 例:刑事事件として立件しなければならない事例に対して、時効が成立するまで放置してしまう。
- 例:そのような悪例が積み重なっていく。
事業をしぶとく生き残させる努力を
- 生き残れる部分はないか?
- 例:ある企業グループが崩壊したときに、ある製品分野を手がけてきた人たちが、その製品分野を独立会社を設立している。
- 別の経営主体による可能性はないか?
- 総合スーパーがその店舗を断念したとしても、食料品だけのスーパーの別の経営主体だったら、採算があう可能性はないか?
- 別な場所で生き残る方法はないか?
- 例:まだ存続している炭鉱に転職した炭鉱労働者
- 別な事業を興して、その分野で存続する。
- 例:閉山する炭鉱企業から、観光企業への変身
- 映画「フラガール」で描かれている。
その職責にある以上言わなくてはいけない責務を果たすことよりも、自らへの待遇を優先させる。
例:刑事事件として立件しなければならない事例に対して、時効が成立するまで放置してしまう。
例:そのような悪例が積み重なっていく。
- 地域経済が衰えていく。
- その企業で働いていた人だけでなく、多くの取引先の仕事がなくなってしまう。
- 失業が増えていく。