主旨
- 情熱をもって走り続けているエンジニアはミドル以上になっても十分に結果をだせる。
想定する読者
- ミドル以上のエンジニア
- 中途採用の業務を行なっている担当者
本文
ミドル以降のエンジニアを中途採用しようとする企業の場合、こういう心配をしながら、面接にのぞんでいると推測する。「このエンジニアは、仕事に情熱をもって取り組んでくれるだろうかと」
エンジニアといっても人それぞれである。
学卒・院卒の採用だったら、大学名などでフィルタリングして、
期待通りでも期待はずれでも、採用担当者の責任にはならないと思われているだろう。
しかしミドル以上の人員の採用では、採用の結果が期待はずれだったら、採用担当者の責任をとわれやすいだろう。だから、ミドル以上の採用に対しては慎重になりやすい。
人事だけしか経験していない人事の担当者の場合、どうしても、他の人の判断が気になる。
トップの方針とかに敏感だし、募集している実務の内容に何が必要かは異分野すぎて、他の人の判断を仰がなくてはならない。
それでいて、多数の応募書類の中から、事前の絞り込みをしなくちゃいけない。
ミドルのエンジニアといってもいろんな人がいる。
・チームの取りまとめに徹している人
・その分野の最新を調査し、利用可能な実装を利用し付けている人
・その分野の標準的な流儀の変化をきちんとトレースし続けている人
・若い人から学ぶことができる人
またこういう人もいるだろう。
・最新の技術動向にうとい人
・何かをきちんとやり遂げることができない人
・同じ失敗を何度繰り返しても気にしない人
などなど
それらの状況のため、ミドル以上の採用に躊躇(ちゅうちょ)する場合もあるだろう。
採用担当者にとっては、前者の人であることが伝わることがうれしい。
ソフトウェアエンジニアの場合
- OSSのライブラリや学会の論文を調べて、その結果を技術ブログにすることができる。
- 業務と関係なしに開発しているコードを公開することもできる。
- 職業的にコードを書いている場合には、その会社の方針が全てだ。
- もし可能ならば、可能な範囲はオープンソース化するように働きかけるのも手だ。
- 多大な成果をOSSのコミュニティから得ているのだから、それもありだろう。
- 意味のある技術の発信はできる。
そういった意味のある発信を積み重ねていくことだ。
新しい分野を学び続けている実績を示していこう
- ミドルのエンジニアは、新しい技術分野を取り込んでいくのが苦手だというように思っている人が多い。
- 実際苦手な人もいるだろう。
- しかし、あなたがそうでないことをわかるようにしておこう。
仕事を離れて実現したい野望はあるか
- 実現したい野望に対して、何を実際に行動しているのか
- 行動を何もしていないならば、それは野望と言えない。
- 行動している人は、開発課題を自走できるエンジニアである可能性が高くなる。
エンジニアとしての美意識はあるか
- あることを成し遂げるためには、そのための行動の指針が必要になる。
- その行動様式は、証明されたような明解なものではない。
- しかし、自分のエンジニアとしての取り組みを成功するものにしていくためには、そういったものが必要になる。
- いくつか選択肢があって、不十分な情報を元に判断しなければならないときに、何を選択するかというものだ。
自分の成果を大事にしよう。
- 誠実に課題に取り組もう
- 引き継ぎを大事にしよう。
走り続けているエンジニアは、別の場所でも走れる。
- 走り続けているエンジニアであれば、これからも走り続けてくれることが期待できます。
- そういう部分が伝われば、一緒に仕事に取り組んでくれると期待できます。
自分の判断が間違えている可能性を常に念頭におこう
- 正しい判断だけができる人なんていやしない。
- 間違えた判断をしてしまうことも多い。
- 自分の何気ない発言が、他の人を無自覚に傷つけてしまうことも多い。
だから、自分の判断が間違えている可能性を常に念頭におこう。
走り続けているエンジニアは、もっと先にたどり着ける。
- 「その分野の技術の進展がすごい」
それって、あなたも成し遂げたかったことですよね。
それが今実現されていることを喜びましょう。
そして、それを利用してもっと先にすすむことを考えましょう。
次の場所で走り続けるためには
- 走り続けているエンジニアであることを示すこと
- 新しいことを学び続けていることがわかるようにすること
走り続けているエンジニアであることが、わかってもらえるためには
- StackOverFlowに質問をなげたり、回答したりしよう。
- よく使っているライブラリに不具合があったら,Issureを書こう。
採用者視点に適合するエンジニアであることが書類上でも伝わりやすくするように職務経歴書を書いてあるか
まとめ:中途採用を通りやすくするためのポイント
-
自分の関わったもので、外部発表されているものを示そう。
- そのうちのどこに関わったかを示そう。
- 世の中に公開されている製品のどこを開発したなどのわかりやすい成果があれば、それを記載する。そういうものを開発したチームの一員であることで、親しみを感じてもらう。
- 特許・論文があれば示そう。
- 特許や論文は、その人が自分で開発のループを回していけるエンジニアであることを伝えるのに重要。
- 自身のGithub や 技術ブログがあれば示そう
- StackOverFlow に質問をなげたり、回答していたりする場合には、その時のアカウントを示そう。
- - その分野を取り組んでいく上での十分なバックグラウンドを持ち合わせてることを伝えること。
-
採用者視点に適合するエンジニアであることが書類上でも伝わりやすくするように職務経歴書を書いてあるか
-良いエンジニアを採用するための方法論
法的には
なお、求人票は年齢不問としながらも、年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定する行為は法の規定に反します。
私見:書類選考の時点では、職務経歴書だけにしてはどうだろうか。
その人の職務上の実績に対して集中できるはずだ。