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Depth付きの画像が当たり前になるとき

Last updated at Posted at 2020-07-16

最近、Depth画像(=深度画像)が従来よりも得られやすくなってきている。

メーカー 品番 画素数  画角 距離の範囲 URL
sony IMX456Q 640(H)×480(V) 30.7万画素 30cm ~ 10m
Panasonic GC4N NIR型 640 × 480 標準タイプ (H) 55° https://industrial.panasonic.com/jp/products/sensors/built-in-sensors/tof_camera
infineon IRS2381C 224 x 172 https://www.infineon.com/cms/en/product/sensor/radar-image-sensors/3d-image-sensor-real3/3d-image-sensor-for-consumer/
ams TMF8701 1D Time-of-Flight Sensor 10 – 60cm distance sensing https://ams.com/ja/TMF8701#tab/features
XVISIO Slim Edge AI https://www.xvisiotech.com/product-solution/
XVISIO 3D Robot Vision 224x172 60 x45 degree https://www.xvisiotech.com/product-solution/
XVISIO 3D XR Vision https://www.xvisiotech.com/product-solution/

その結果、従来の画像認識技術の枠組みが変わり始めている。

変わってくること

Depth画像を当たり前のものにしてしまう可能性

Introducing OAK: Spatial AI Powered by OpenCV

単眼画像からのDepth推定の結果でさえ、セマンティックセグメンテーションに影響しだしている。

ドメイン適応の原理と応用
深度推定を活用したドメイン適応

ToF方式の説明


追記

Depth画像は計測上の限界がある。

  • 反射光を利用するため、遠方になるほど反射光が戻りにくいので、遠方の距離に限界がある。
  • 反射光を利用するため、照射光が素材によって吸収率が高いと、反射光が戻りにくく、本来なら計測可能な距離にあっても、距離の計測ができなくなる。
  • 反射光を利用するため、透明な素材では、光が透過してしまうため、透明な素材の物体の距離ではなく、その先の物体の距離が計測される。
  • 微弱な反射光を利用するため、外乱光の影響をどのように避けることができるか、強力な直射日光のもとでは、ToFでDepth画像を撮影できる装置は、 限られる。


Depth画像が当たり前になるときでも、到達距離の違いフレームレートの違いは残り続ける。
自分のめざすべきものがどの領域にあるのかによって、選択するデバイスは変わる。

近距離  中距離  遠距離
低フレームレート  3次元の物体形状計測 部屋の3Dモデルの計測 建物の計測・地図作成
高フレームレート  移動速度が低いとき 高速で移動する物体

追記
ToFのDepth画像は、偽造が困難な画像だと思う。

追記(2023) RGBD画像でのセグメンテーションの比較が以下の場所にある。

  • 比較は、同一のDatasetでなされている。
  • この比較を元に利用可能な実装を探すとよさそうだ。

StereoLabs のZED2i カメラの例(2024年追記)

StereoLabs のZED2i カメラはそのようなカメラの一つだ。
そのカメラのSDKには、物体検出や人体のbody-pose 検出など多様なアプリケーションが用意されている。
https://github.com/stereolabs/zed-sdk/tree/master/object%20detection/birds%20eye%20viewer/python

検出した対象物のラベルが付けられており、フレームが変わっても、同じラベルがつくようになっている。
従来の2Dの人物追跡では、前方の人物と後方の人物の枠が重なったときの追跡が保たれないことがあった。
それが、3Dカメラでは、空間的な前後関係を保たれていることで、
追跡の失敗が少なくなっている。

このようにDepth付きの画像が当たり前になるとき、
従来の画像認識のタスクは、かなり成果がでやすいものに変わっている。

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