もう使わなくなった教材の補助資料です。
供養のため公開。
学習のコツ
キーワード
- 覚える
- レベル1:その場で話ができればOK。すぐ忘れよう(=理解したレベルに落とそう)
- レベル2:忘れてもいいようにするが、できればレベル3にしたい。後で見直ししやすくしよう
- レベル3:忘れないようにしよう
- 覚えない(忘れる)
- 覚える・レベル1(その授業時間が終わったらここへ)
- 理解する
- 後で見て思い出せるレベルを目指す
- 覚える(に越したことはない)必要はないが、忘れたとしても何を言っているかは分かっている状態
- 知る
- 「よくわからないけど、なにか言ってたな」程度を目指す
- 【知らない】からの卒業が目的
- この時間中に理解が難しいものでも、一旦は「知らない」という状態にはならないようにしたい
回を重ねるごとに実務的な重要度が高まっており、内容が複雑化している。
そのため、本稿より知っておく程度で良いものについての解説を省略していく。
覚えておくと良いもの
脳のキャパシティ(=学習疲れ)をなるべく回避するための道標として使って欲しい
理解しておきたいもの
めちゃくちゃ多いので、読んですぐ理解できなければ聞いてしまおう
今日学んで明日までに忘れることが目標
脳のキャパシティ(=学習疲れ)をなるべく回避するための道標として使って欲しい
この単元は「自分が管理職だったら?」というイメージがなければ全く入ってきません
そのため、管理職目線・部署リーダーとして業績を追求するつもりで学習していこう
今日の講義は、実質的にITシステムの話が出てくるマーケティング講義である。
何がビッグデータなのか?
今までの違いから見よう。これから何が変わっていくのか?
- データの量が大きい
- 一般に、処理するデータの量・規模が大きいほど処理速度の担保が大変
- 主にハードウェア・ネットワークレスポンスをはじめ、ソフトウェアのコード最適化(データベース制御)の課題がある
- データ・テキストマイニング
- データの種類が多様
- 今までのような定型的なデータのとり方では役に立たなくなった
- より精度の高いデータにするために、一見役に立つかどうかもわからないものも回収している=細かいパーソナルデータやライフログ
- データの構造化・非構造性
- メタデータ=データ自体を管理するデータ
- データの発生頻度・更新頻度が早い
- リアルタイム性(IoTデバイスの普及)
データ(情報)自体に価値を見い出し、管理する仕組み=情報銀行(他にもデータレイク・データウェアハウスとか)
データ戦略の重要性は認識されつつも、実態としてデータを取っていない・取り方がわからない企業が多くある
デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める際の障壁になっている。
こういったデータ戦略に向けて、
5Gの説明から考える、ネットワーク機器の需要
- 速さ
- 安定(遅延しない)
- 同時接続性
企業活動・戦略
以下、だいたい中小企業診断士の話。最近は人材採用でめちゃくちゃ出てくるキーワードになっている。
分かりにくいキーワードだけ抜粋する
- CSR: 昔は利益だけ追求すればよかったが、昨今は環境への配慮が努力義務化している
- HR: ヒューマンリソース(人的資源)、Mをつけるとマネジメント。従業員などを会社の資源とみなす(=人月計算とか)経営戦略または部署を指す
- 採用戦略、研修計画、現場導入、離職防止など
企業政治
- ガバナンス:外部監査
- コンプラ(イアンス):法令順守
- 内部統制
を
- 会計
- 業務
- セキュリティ
- システム(IT)
- その他
の幅広い分野で必要とされる
経営戦略
後で振り返って「これは失敗だった」という企業が多いのが経営戦略。だいたいうまく行かない(が、表立って失敗したとは言わない)
「もうレッドオーシャンだよ」「まだまだブルーオーシャンだから」なんて言葉が聞かれるのがこのあたりの話。
- M&Aは分かりにくいわりによく言われる(ニュースとか)
- 時々TOB(買収関連)とかジョイント(提携関連)の話もあったりする
- 投資ビジネスなどはベンチャーキャピタルとかもよく聞かれる
社内だとアウトソーシング・オフショアという言葉が飛び交う。
内情は中抜きになっていたり…。
PPM以下の図表の考え方
市場原理に基づく。そのため、「当時は良かった」「今はもうだめだ」なんて言われる。レッド・ブルーオーシャン。
この辺りはQC7つ道具と同様、どういうときに使うのかとかどういうデータが欲しいのかで使い分ける
各種ツールは知っているだけでOK
情報システムを交えた経営戦略
大枠として中小企業診断士の内容を含みながら、ITパスポートオリジナルの話が入ってくる
- EA:昨今は「全体最適化」を図る
-
ToBe
-AsIs
=ギャップ
-
モデリング
よく出る
業務プロセスとビジネスプロセスを対象にすることが多い。
※DFD・BPMNをはじめプロセス分析手法は「フローチャート=アルゴリズム」の考え方が必須となる
一応丸暗記で挑戦もできなくはないものの、非常に苦しい内容であることは覚悟しておきたい。
- HR領域におけるITシステムの活用促進
- グループウェア:社内で使える様々なソフトウェアの集合体
- RPA:ルーチンワークの自動化・効率化
- BYOD:許可を得て私物を業務利用すること。許可がなければシャドーIT。そもそもBYOD自体のセキュリティリスクが高いので、シャドーITの説明は厳密に言うと怪しい
マーケティング戦略
ITシステム戦略とはまた別の話
- セグメンテーション:全部を取りきらない。取れる確率の高い範囲を決める
- ターゲティング:取れる確率の高い範囲から、自社戦略を決める
- ポジショニング:自社戦略を決めた中から競合他社との距離感を決める
これらの戦略を決めたら
- リーダー:スタートアップやベンチャーが狙いやすいポジション。機動力が大事。ハイリスクハイリターン
- チャレンジャー:大企業がやりがち。リーダーが取り切れない範囲も含めて狙う
- フォロアー:複数の大企業が入ってもなお取り切れない領域を狙う
- ニッチャー:大きな収益を見込めないが安定性が高い傾向がある。ファンが強い
を考える。それぞれ活躍できる時期と撤退時期が違うので明確に戦略を持って事業を行う必要がある。
プロダクトライフサイクルと混同しがちだが、厳密には異なる。
たとえば、スマートデバイスで考えるとiPhoneかAndroidかで分かれ、Androidなら各社によって色々な工夫を凝らし、そういった活動を行っている事を購入者に認識・普及させなければならない。
どうしても新しい商品はシーズ志向に寄ってしまうので、ニーズを訴求し受け入れられる必要がある。
ただし、後追い企業は元々ニーズがあることが分かっているのでリーダーがカバーしきれない明確な顧客戦略を打つことができる(しやすい)
マーケティングミックス
イメージ先行で言うと、シンプルに、売り手と買い手の見え方・評価の仕方の違い
売り手側にリーダー~ニッチャーがいるなら、買い手側にもイノベーター(流行り好き)~ラガード(保守。使いやすいもの・誰かに教えてもらいながら使うことを好む層)が存在する。
これは価格戦略にも大きく影響する。
単純に安ければ普及するし、高ければプレミア感や先行者利益を享受できる。
訴求する方法もマスに向けるか、一人ひとりにレコメンデーションを強化するか、など。
情報の届け方にもコツがあり・DMまたはインバウンドを行うがマーチャンダイジングを意識する必要がある。やりすぎはカニバリゼーションになるため、しつこいのはダメ。
ITシステムにおけるマーケティング戦略
- イノベーション(MOT)
- 自社だけでイノベーションを起こすのが難しいため、コラボレーション(提携を含む)によるオープンイノベーションを促進することがある
- 例:ハッカソン(筆者もよく参加する)
- ロードマップ
- ポートフォリオ
デザインイノベーション(デザイン思考)
リーンスタートアップ(いわゆるPoCを市場展開する)
など、多様な戦略が取られるが、イノベーションは新たなイノベーションを生み出すため、たとえばAI産業などは先月の最新技術がもう古い、なんて事になったりすることも。
コラム:魔の川、死の谷、ダーウィンの海
まず、市場にでない試作品は大量にあり、魔の川や死の谷に埋まっている。
市場に出たとしても、受け入れられなければダーウィンの海を越えられない。
(個人の感想として)川・谷・海という表現は言いえて妙で、事業=大きな儲けが出るか?という観点で見た時に、どれぐらいの時間を耐えれば次のステップに進めるか?の時間的な距離感を表すものと考えると面白い。
業績評価
経営者はバランスシート(BSC)を見る。
企業レベルではKPI/KGIやCSFというが、個人レベルでいえばシステム手帳(フランクリン手帳が分かりやすい)のゴールプランニングの手法に近い。
- ゴールを決める(仮でもよい)
- 大きなマイルストーン(中間地点)をいくつか作る
- ゴールから今日(いま)に戻るように、やることを大枠に決めていく
- これを繰り返して、今日まで埋める
- 今日からみて目標や今週の目標、今月の目標を確認する(無理めな目標になってもなるべく修正せず、実現する方法を考える)
- PDCAを回す
これを(ITによらず)システム管理しよう、というので経営管理システムを考えていく
経営管理システムの分類
だいたいの場合、M=マネジメント=管理
- 顧客との関係性: CRM。SFA=セールスフォース・オートメーションは営業管理
- セールスフォースという大型サービス(世界規模)も併せて知っておくとよい
- サプライチェーン(生産から流通まで): SCM。社名によくある「ロジスティクス(略して「ロジ」と呼ばれがち)」は物流最適化
- 企業活動全般。サプライチェーンに財務・経理を含んだ計画的経営資源の最適化。ERP。誤解を恐れずに言えば企業活動向けのグループウェア
- ナレッジマネジメント: ノウハウとか。だいたい属人化から抜け出せずに退職者が出て失われる
セールスフォース
ビジネスシステム
- POSレジ
- ワークフロー:業務の流れ
- トレーサビリティ:アルゴリズムの時に出てきたトレースを全体化したもの
- GIS: 地理+統計
- GPS: 現在地を知る
- ETC: 車についてる。いわゆるSuicaとかPasmoとかと同じ考え方
マイナンバー論争
マイナンバーとマイナンバーカードは違うよ、という前提を持って聞いてほしい
ITパスポートにおいて、マイナンバー(できること)の知識を学ぼう。
マイナンバーカード(使い方・利便性・課題)は関係ない。
エンジニアリングシステム(IT)
リーン=必要最低限。リーン生産を行う仕組みがJIT。
かんばん方式
「ここに書いてない(=事前に計画されていない)ことはやらない」というルールで事業を推進している。
以下、知っておく程度でよいが軽微のため、ここに置く。
- スケジュール関連
- コンカレントエンジニアリング
- セオリーオブコンストレイン
- ツール
- コンピューター エイデッド デザイン:CAD
- フレキシブル マニュ-ファクチャリング システム:FMS
- マテリアル リクワイアメント プランニング:MRP
e(エレクトロニック)-ビジネス
よく「ECサイト(=アマゾンとか楽天とか)」と言われるが、これらの業務形態。
Cはコマース。ECビジネスはインターネットでモノを売るビジネス。
電子決済(カードシステムや電子マネー、暗号通貨、NFT=ブロックチェーン。仮想通貨技術)により、現金がなくても商取引が成立するから流行った
クラウドファンディングが記憶に新しい。
これにより、金融システム(Fintech)が拡大した。
- toG: 国や自治体を相手にする。超大規模。人脈を含めた社会との繋がりが最重視される
- toB: 企業・法人を相手にする。良くも悪くも目標とされやすい。大企業でも中小企業でもtoBのため、ユーザー(企業)への深い理解が重要
- toC: 個人を相手にする。多くのユーザーに関心を持たせ、選ばれるためのイメージ戦略が重要
Web広告戦略の発達
広告の種類と商品の新しい分類(データ分析による)
- ロングテール:テキストの説明がよい。店頭に置く(=在庫を持つ)デメリットがなくなった結果見直されるようになった
- オムニチャネル:店舗でいうところの、缶詰を食品コーナーと魚コーナーと非常食コーナーに置くようなイメージ。色々なところで目に留まるのがポイント
- シェアリングエコノミー:「買いたくはないけど使いたい」層に向けてサービスを提供できる
- フリーミアム:無課金勢と課金勢。無課金勢は将来課金する可能性がある優良顧客という見方をする