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内製プラットフォーム開発に着手するまでに準備したこと(ドキュメント・チケット・開発規約、etc)

Last updated at Posted at 2023-03-12

はじめに

  • 内製プラットフォームを開発することになったときに、最初に準備したことのメモです
  • 何もない状態から、後はコードを書くだけ、という状態になるまでにやったことをまとめました

前提

  • MLOpsチームとして内製MLプラットフォームを提供し、それを各PJが利用しました
  • 以前、下記のような課題が発生したので、その時の反省を踏まえてルールを整備しました
    • プラットフォームをエンハンス(PJごとの個別対応含め)するごとに、ドキュメント構成の整合性がなくなったり、更新漏れするドキュメントができてしまった
    • ドキュメントは大別すると、プラットフォーム開発者向け・プラットフォーム運用者向け・利用者(ユーザ)向け・共通利用、があるが、混ざってしまって分かり辛かった
    • チケットが乱立して、管理し切れず、正しく状況の把握や振り返りが出来なかった。また、ユーザからの問い合わせや依頼はチャットで対応してしまい、記録が残らなかった

準備したこと

ドキュメント管理ツールの整備

  • GitHub wikiに以下を作成した
00_共通
  障害・メンテナンス情報
    <内容>障害ステータスやメンテナンス予定が分かるようにする。チケットへのリンク。
10_MLプラットフォーム
11_プロジェクト管理
  ドキュメント管理ルール
  チケット管理ルール
  体制図
    <ポイント>ステークホルダー含め記載する
  アカウント管理台帳
  会議体
    <内容>下記に別途記載
    コミュニケーションツール
  勤怠ルール
12_要件定義
  プロダクトビジョンステートメント
    <内容>プロダクトを作る目的やなぜ作るのかについてまとめたもの
    <内容>ex. 【顧客ニーズ】をもつ【ターゲット顧客】に対して、【商品名】は【USP】がある【カテゴリ名】です。【競合商品】とは違い、私たちの商品は【差別化ポイント】を有しています
  プロダクト戦略
    <内容>プロダクトを通して実現する世界のために何に優先を置き、何をしないかを明らかにしたもの
    <内容>リーンキャンバス: 顧客セグメント、課題、独自の価値提案、解決策、チャネル、収益の流れ、コスト構造、主要指標、圧倒的な優位性
  プロダクトコンセプト
  プロダクトロードマップ
    <内容>指標とマイルストーン
    <内容>KPIを決める、振り返る
  プロダクト要件
  非機能要件
    <内容>[インフラ構築のプロジェクトで実施していること](https://qiita.com/nokoxxx1212/items/2ec23c3575f17ae6f536)
    <ポイント>特に、メンテナンス時間は合意しておくこと
13_基本設計
  全体システム俯瞰
    <内容>外部システムとの連携含めて記載する
  アーキテクチャ構成
  ソフトウェア構成
  処理方式概要
    <内容>ユーザインターフェイスの観点も含める
  インフラコスト見積もり
14_詳細設計
  共通
    命名規則
    リソース一覧
    IAM一覧
      <内容>グループごとの権限・所属するユーザ
      <ポイント>変更履歴を管理する。後からどういう経緯(理由、誰の依頼)で権限が追加されたかを確認できるように
    ジョブ一覧
  実行環境
  運用環境
    踏み台
    デプロイ
    監視
    バックアップ・リストア・改廃
    セキュリティ
15_開発
  開発規約
16_テスト
  <ポイント>エンハンスのタイミングでケースを追加していくことになる
  テスト計画
  単体テスト
  結合テスト
  障害テスト
  性能テスト
  セキュリティテスト
  運用テスト
17_運用
  運用手順一覧
  環境利用計画
    <内容>どのPJがどの環境をいつからいつまで利用するか
  運用体制
  接続先一覧
  接続方法
  アラート
  問い合わせ
  変更管理
  定型作業
    接続方法
    インフラデプロイ
    バックアップ・リストア
    PJ追加時のエンハンス
20_ユーザドキュメント
  ユーザドキュメント一覧
  問い合わせ・作業依頼方法
  開発ガイドライン
    開発フロー
      <内容>全体の開発フローと、サービスごとなどの詳細(コンセプト、実装例)
    開発環境構築手順
    命名規則
    リポジトリ
      <内容>ブランチ戦略、ディレクトリ構成
    共通コンポーネント
      <ポイント>メンテナンスの役割分担については検討しておくこと
    ログ出力
    CI/CD
  開発Tips
  開発QA
30_プロジェクト
  PJ-A
    ヒアリング
      <内容>プロジェクト概要、プラットフォームの利用パターン(構成)、バッチウィンドウ、体制、スケジュール、予算
90_議事録
  <内容>会議体ごと/年毎にディレクトリを切っておく
91_QA

チケット管理ツールの整備

  • Custom fields を設定した

    • Epic(追加)
    • Type(追加)(チケットが Epic なのか実作業としての Task なのかを区別)
      • Epic
      • Story
      • Bug
        • プラットフォーム障害
        • プラットフォーム問い合わせ
        • プラットフォーム作業依頼
      • Task
      • Sub Task
    • Status(デフォ)
    • Sprint(追加)
    • Priority(デフォ)
    • Estimate(デフォ)
  • View を作成した

    • Backlog(テーブル)(Group by Epic)
      • Estimate, Priority, Sprint, Assignees, Status
      • バックログの一覧を確認→スプリントに移動する
    • Sprint(ボード)(Column by Status、 Slice by Assignees, sprint:@current
      • そのスプリントのチケットたちをステータスごとにボード管理。人別にスライス。
    • My Items(ボード)(Column by Status、 Slice by Sprint, assignee:@me
      • スプリントによらず自分のチケットたちをステータスごとに管理
    • 障害、問い合わせ、課題
  • 分析グラフを作成した

    • バーンアップチャート
    • ベロシティ(スプリントごと)(x: sprint, y: Estimate, status:done)
  • 補足

    • ポイント
      • ストーリーポイントはフィボナッチ数を設定する
      • チケットが大きすぎると、スプリントごとのベロシティが分からなくなるので注意
        • サブチケットを切るなどして対応する。長くても1日で終わるように
        • スパイクチケットを作る
      • Storyはユーザストーリー、受け入れ条件を記載する
      • Storyはまとまりがなく見えがちなので、グルーピングを考える
      • 割り込みタスクのコントロール
      • プロダクトバックログとして一元管理したいが、場合によっては別の表を利用することも考える
      • チケットを切るのは誰か。みんな切るとまとまりがなくなる?とりあえず切れるチケットを用意する?
    • チケットテンプレート
## 🧑 Story

- 背景、やりたいこと

## 🔨 Acceptance Criteria

- AC1

## 📝 Task List

- [] XXX

## 📚 Resources

- [PLANNINGDOC1](WWWDOTEXAMPLEDOTCOM)

会議体の整備

以下の会議体を設定した

スプリントイベント

  • スプリントプランニング
    • 前回のスプリント確認
    • 今回のスプリント計画
      • 何をするか
      • どうやってできそうか
  • デイリースクラム
    • 障害、問い合わせ、課題確認
    • スプリントタスク確認
      • 前回からやったこと、次回までにやること
    • 各種相談
  • スプリントレビュー
    • 成果物確認
  • スプリントレトロスペクティブ
    • プロセスやツールなどの観点で今回のスプリントを精査する。KPTなど

ユーザ向けイベント

  • ユーザ向け共有会
    • 障害・メンテナンス情報
    • 環境利用計画
    • その他共有事項
  • 【不定期】ユーザフィードバック会

運用イベント

  • 運用定例
    • 作業工数確認
    • 障害振り返り
    • リリース計画確認
    • システムダッシュボード確認(システムヘルス確認)
  • 【不定期】障害振り返り
    • ポストモーテム

チームイベント

  • 全体会
  • 相談会

リポジトリの整備

  • リポジトリを作成した
  • ブランチ保護設定をした
  • Readmeを作成した

開発規約の整備

以下を開発規約として記載した

初期コード配置、CI/CD設定、開発環境構築手順作成

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