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自宅炭火焼肉を支える技術

Last updated at Posted at 2019-12-27

今年もおうちハックネタで行きます
https://qiita.com/nokkii/items/4c83889fef4ad7a22b3b (去年)
今年は新居を購入したので、その環境構築について書いていきます。

まずは焼肉をする前にエアコンを制御しましょう。
エアコンを制御するために家にエアコンを取り付けます。
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2019年にもなるとエアコンを電気屋よりも安く買えて送料無料で家に届きます。

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エアコンをひっかける板を壁に当てて、穴の位置を決めていきます。板には壁や天井から何センチ離せばよいか、板からの穴の位置の推奨中心点などが書かれています。穴を開けるにあたって柱を貫通しないように注意しなければいけません。エアコン設置業者は建築業者ではないので、中には適当に穴を開ける業者も居るそうです。ウン千万円もする一軒家の資産価値を知らない人に下げられるくらいなら自分で下げたほうが承服できるのでチャレンジしました。

日本では昔から使われている在来工法(家を柱で支える工法)と2x4工法(家を柱と柱に固定した壁の板で支える工法)に大きく二分されます。我が家は2x4系の工法(ハイブリッド工法)でした。これはハウスメーカーさんに教えてもらったり、売買契約時の資料を見れば設計図などを見なくても文字ベースの資料にも書かれているのでわかりやすいです。

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2x4系の工法だと、家の壁に穴を開けるにあたって筋交い(斜めに入った柱)がないため、比較的簡単に穴の位置を決めることが可能です。また、柱のサイズが2x4材に準じていることがわかります。また、柱は確実に910㎜毎に入っています、設計図からもそれがわかります。

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壁から話す距離とだいたいの柱の位置がマスキングできて穴の位置も決めたので穴を開けていきます。今回、コンセントを見ていただくとアースの穴が開いています。エアコンの室内機と室外機のどちらかをアース処理する必要があるのですが、室内にアースがある場合は電気工事士の免状が必要ありません。屋外でアース工事をする場合は第二種電気工事士以上の電気工事士免状が必要になります。私は電気工事士免状を持っていますが今回は必要ありませんでした。

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エアコン配管には結露した排水を室外に出すホースがあるので勾配をつけて穴を開けました。

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室内機の配線をして室外に出しやすくなるようにテープで補強します。

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昔のエアコンでは必須ではありませんでしたが、今のエアコン(R32冷媒を利用しているエアコン)ではかならずエアコンのガスを出す前に配管内の真空引きをする必要があります。デコンプレッサーを使って真空引きをします。ガスを開放するとエアコンの電源をつける事ができます。

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今回はスマートスピーカーで操作しやすいアイリスオーヤマのエアコンを購入しました。スマートスピーカー対応機種は14畳まで対応しかないので購入を悩みましたが、新居は購入時に200V引き込み工事がされておらず、100V用コンセントになっていたのでこの機種を選定しました。

アイリスオーヤマのエアコンアプリですが、機器の組み合わせが非常にシビアで最悪でした。iOS13.3のiPhone SX, Android 10のPixel 3a, Android 8.0のXperia X Compactで設定をしてみましたが、Xperia X Compactでしか設定が成功しませんでした。古いほうが良いようです。

アイリスオーヤマのエアコンは東芝と同じで中国のMideaという会社のOEMだそうで、中国の会社ならIoT機能も安定しているだろうと踏んだのが間違いでした。Mideaの名前で世界中に向けてアプリが出ているのですが、特にアイリスオーヤマ版よりバグが取られているわけでもなく世界中で評価が最悪なのでアイリスオーヤマ版で問題ないと思います。

また、DHCPとの相性も異常にシビアです。MACアドレスではなく、Client IDを使用したリクエストを投げてくるのですが、YAMAHAルータのDHCPの設定をいくら変えてもIPアドレスを取得することができず、Wiresharkで監視していても再リクエストが続きました。結局、死蔵していたBUFFALOルータのDHCPではIPアドレスを取得できることが分かったので、とりあえず2重ルータで運用することにしました。今回間に合わなかったのですが、このあたりの仕様はいつかWiresharkで追いかけて詳細を追記したいと思います(途中まで解析してたのでWiresharkのログを貼りまくって解説しようと思いましたがPCが壊れて全部吹き飛びました)。

エアコンも赤外線リモコンで制御できるので、ピーキーなIoT製品を導入する必要もないようにも思えますが、エアコンの赤外線信号は温度ごとに独立しているので制御が大変です。スマホで設定してしまえばノンプログラミングでGoogle Home連携できるのは魅力的です。
https://github.com/yitsushi/midea-air-condition
また、制御しようと思えばWiFi経由で制御できるOSSも存在しています。
ともかく、これでGoogle Homeから部屋が暖めることができるようになりました。

焼肉の環境を整える

屋内で炭火焼肉をするにあたって、問題になるのが換気と煙です。新居は24時間換気でガンガン換気されるので、とりあえず二酸化炭素、一酸化炭素濃度のセンサーが鳴らなければ死ぬ心配もなさそうです。あとは煙ですが、燻しを考えるとスモークレスグリルを使うよりも肉を燻した煙を上で吸い込むのが良さそうです。そこで換気扇メーカーが作った空気清浄機付き照明、クーキレイを導入しました(炭火焼きはメーカー非推奨です)。

クーキレイは赤外線リモコンで制御することができるので、eRemoteを使って制御します。eRemoteの良いところは学習したデータをRaspberryPiなどのサーバ側に持つことができる点です。伝統やエアコンの配置換えや赤外線リモコンが壊れた際のリプレイス、同じ機器を別の部屋にも導入した時の赤外線コードの再利用性に効いてきます。

https://github.com/davorf/BlackBeanControl
このOSSでPythonを使ってeRemoteから赤外線の学習、コマンドでの赤外線送信ができるようになります。私の場合はYAMAHAルータのDDNSでDNSを設定してIFTTTからRaspberryPi上のSinatraサーバを叩く形でGoogle Homeからコマンドを送信しています。

動画
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冬で寒い思いをしてBBQしなくても炭火焼肉することができるようになりました。家はハックし甲斐がありますね。駐車場ができたので近いうちに最強のエッジである自動車もハックしたいと思います。

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