動機

next.jsのアプリ開発でTailwindのデフォルト設定されているカラーパレット以外で、カスタムで用意したいと思った。

Tailwindの設定ファイルtailwind.config.jsのtheme.extend.colorsに設定を記述することでデフォルトのカラーパレットを追加することができる手法を試してみたが、適用することができなかった。

ちなみに、適用できない件に関して以下のことは試してみた。

・tailwind.config.js がプロジェクトのルートディレクトリに正しく配置されているか確認
・プロジェクトのルートに postcss.config.js ファイルがあることを確認
・CSSファイルのインポート確認
・開発サーバーの完全な再起動
・キャッシュの削除

他の手法を模索

app/global.cssにCSS 変数を直接使用して、以下のように定義すると

:root {
  --color-custom-red: #FF5154;
  --color-custom-red-light: #FF6567;
  --color-custom-purple: #B900FF;
}

次のようにコンポーネント内で使用できる。

<div style={{ backgroundColor: 'var(--color-custom-red)' }} className="w-20 h-20"></div>

だがこれだと記述が長くなり、可読性が悪い。
そこで！！
Tailwind の @apply ディレクティブを使ってカスタムクラスを作成すると
使いやすく汎用性アップする(classNameにそのまま指定できる)

/* globals.css */
@tailwind base;
@tailwind components;
@tailwind utilities;

:root {
  --color-custom-red: #FF5154;
  --color-custom-red-light: #FF6567;
  --color-custom-purple: #B900FF;
}

/* ここで、ユーティリティクラスを設定 */
@layer utilities {
  .bg-custom-red {
    background-color: var(--color-custom-red);
  }
  .bg-custom-red-light {
    background-color: var(--color-custom-red-light);
  }
  .bg-custom-purple {
    background-color: var(--color-custom-purple);
  }
}

この方法なら、通常の Tailwind クラスと同じように使える

<div className="w-20 h-20 bg-custom-red"></div>

記述も短くなり、プロジェクト内で汎用がしやすくなった！ハッピー！！！

やったことをまとめると

global.css: ルート要素にカスタムカラー変数を定義
global.css: @layer utilities を使って Tailwind のユーティリティクラスとしてカスタムカラーを設定