はじめに
組織内に貯まっている大量な構造化・非構造化データから、新たな価値を見出すためのフルマネージド全文検索サービスである Azure Cognitive Search を使えば、誰でも簡単に AI 搭載検索エンジンを開発することができます。今回は「インデックスの別名(index alias)」というプレビュー中の機能について紹介します。
インデックスの別名
これまで、アプリケーション開発者は使用中の Azure Cognitive Search のインデックス名が変更された場合、参照先 REST エンドポイントを書き換えるためにアプリケーションを停止する必要がありました。そこでこの「インデックスの別名」機能を使ってマッピングテーブルを作成しておけば、アプリケーション側の変更は不要になります!
やりかたは、以下の変更用の REST API を使ってマッピング情報を作成するだけです。
POST /aliases?api-version=2021-04-30-preview
{
"name": "my-alias",
"indexes": ["hotel-samples-index"]
}
このように登録すると、インデックス名に my-alias
を指定できるようになります。この別名をアプリケーション側で呼び出しましょう。別名が使えるのはクエリとインデックス作成のみとなっているので注意。
VSCode の Azure Cognitive Search 拡張機能はいいぞ
VSCode ユーザーには朗報ですが、Azure Cognitive Search は VSCode の拡張機能を使うとめちゃくちゃ便利にコントロールすることができます。
こんな感じで、別名も直接 VSCode 上から登録編集できるようになりました。ほかにもVSCode の拡張機能を使うと、これまで Postman などを使って管理していたことが、図のようにサブスクリプションに紐づく形で系統的に管理できるようになるのでオススメです。ここから直接インデックスにデータを登録もできます。まぁスキルセットについては、「デバッグセッション機能」が GA したということで、そちらを使って作成いただくのがよいかと思います。
Azure Cognitive Search 拡張機能でどこまでできるかはまた別の機会に解説したいと思います。
参考
Azure Cognitive Search でインデックスの別名を作成する
Azure Cognitive Search のデバッグセッションを使ってカスタムスキルを追加しよう