Microsoft のパートナー事業本部がお届けする、Azure OpenAI Developers セミナー 2025 の動画が公開されました。2025年3月31日に実施した Azure OpenAI Developers セミナー 2025 では3月末時点での Azure OpenAI Service および Azure AI Foundry 周辺技術のアップデートをまとめています。
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今回第4回目となる開催はコンテンツが多すぎて削っても 2 時間超えとなってしまいました。
プレイリスト
本編は2時間越えなので章ごとに動画分けたバージョンも用意しました。
①Evolution of Azure OpenAI Models 編
https://youtu.be/p5wdYQveTj8
②Agents 編
https://youtu.be/vaBspzSug1A
③RAG 編
https://youtu.be/vngWWXEdY28
アジェンダ
- 00:00 Introduction
- 03:52 Reasoning とは
- 12:23 強化学習とは
- 18:58 Reinforcement Fine-tuning (o-series mini)
- 23:50 Direct Preference Optimization(DPO)
- 32:39 Reasoning models による新たな可能性
- 34:03 GPT-4.5-preview などの Update 紹介
- 41:18 Azure AI Agent Service の紹介
- 55:11 Multi-Agent 設計ガイド
- 1:07:19 Multi-Agent 実装フレームワーク - Only Azure AI Agent Service
- 1:15:29 Semantic Kernel の紹介
- 1:21:41 LangGraph の紹介
- 1:26:32 AutoGen v0.4.x の紹介
- 1:34:31 各フレームワークの比較まとめ
- 1:35:49 Evolution of RAG
- 1:38:31 Azure AI Search Updates
- 1:45:24 Azure OpenAI Embeddings Models の比較
- 1:50:24 Microsoft GraphRAG v2.0 の紹介
- 2:02:47 Agentic Document Workflows の紹介
- 2:07:28 支援メニューの紹介
①Evolution of Azure OpenAI Models 編
松崎さんには Reasoning モデルについての解説や強化学習、Direct Preference Optimization(DPO) について解説していただきました。そして、GPT-4.5-preview などのアップデートも紹介します。
GPT-4.1 モデルシリーズの発表
動画公開後の 4/14 に GPT-4.1 モデルシリーズ(GPT-4.1
, 4.1-mini
, 4.1-nano
)の発表がありました。ものすごい情報アップデート速度です。どのタイミングでまとめればいいのか非常に悩ましいです。
o3 および o4-mini モデルの発表
4/16 には o シリーズモデルの最新版である OpenAI o3
および o4-mini
モデルが、Azure AI Foundryおよび GitHub の Azure OpenAI Service で利用可能になりました。
新しい高度なオーディオ モデルの発表
Azure OpenAI Service で、3 つの強力な新しいオーディオ モデル GPT-4o-Transcribe
、GPT-4o-Mini-Transcribe
、GPT-4o-Mini-TTS
が導入されており、Azure AI Foundry の East US2 で 4/16 からデプロイ可能です。
画像生成モデル GPT-image-1 が公開
最新かつ最先端の画像生成モデル「GPT-image-1」が公開されました。Azure OpenAI Service の対象顧客にまもなく提供されます。
GPT-image-1の機能
- テキストから画像へ: ChatGPT DALL-E の text2img と同様に、テキストプロンプトから画像を生成
- 画像から画像: ユーザーがアップロードした画像とテキストプロンプトから新しい画像を作成します。この機能は ChatGPT DALL-E では利用できません。
- テキスト変換: ChatGPT DALL-E の変換機能と同様に、テキストプロンプトを使用して画像を編集します。
- インペインティング: DALL-E によるインペインティングと同様に、テキスト プロンプトとユーザー描画の境界ボックスを使用して画像を編集します。
②Agents 編
Agents 編では、近藤さんに Azure AI Agent Service によるシングルエージェントの開発手法や Responses API、Computer Use Agent を紹介いただきました。その後又吉さんに Multi-Agent の設計ガイドおよび Semantic Kernel の最新実装パターンを紹介してもらいました。
LangGraph、AutoGen の実装例については近藤さんにも担当いただきました。今度 AutoGen/Semantic Kernel を使ったハンズオンを開催するようです。
③RAG 編
RAG 編では私がここ1年くらいの RAG の進化を紹介し、Agentic RAG の考え方まで発展させます。その中で Azure AI Search のマネージド Advanced RAG 機能についてもデータと共に解説しています。最近 Microsoft Research が出した Microsoft GraphRAG v2.0 についてもビジュアルで解説しています。Advanced RAG/GraphRAG ハンズオン、ニーズありますかね?
バイナリ量子化で再スコアリング機能の発表
動画公開後の 4/11 にバイナリ量子化でも再スコアリングを可能にする新機能が登場しました。
Agentic Document Workflows on Fabric の紹介
Agentic RAG の一つとして、Agentic Document Workflows を Fabric で実装する方法を山下さんに解説してもらいました。山下さんは Fabric Notebook 上で Azure OpenAI を操作するハンズオンを開催しています。
参考動画
動画内で紹介した参考動画へのリンクです。
参考アーキテクチャ
Azure で利用できるベクトル検索比較 2024/12 更新版
第1回〜第3回
Azure OpenAI Service の発展の歴史を見ることができます。もう2年も経ってしまったんですね…
Azure OpenAI Developers セミナー第1回
Azure OpenAI Developers セミナー第2回
Azure OpenAI Developers セミナー第3回
Call to Action
私たちのチームが開催している Tech イベント紹介です。特に無料の課題解決型ディスカッションハンズオン「Azure AI Interactive Handson」はパートナー様に人気でして、私たち Data&AI Solution Architect と一緒に課題に対する解決策を手を動かしながら学べるコンテンツとなっています。
※有効な Azure サブスクリプションが必要です。
Microsoft AI DeepDive Seminar
Azure OpenAI Developers セミナーのスピンオフ企画ですね。主に松崎さんが Phi などの言語モデルのファインチューニングなどを Deep に語っています。近々私も投稿します。
4/24 最近松崎さんが Developer セミナーを補完する 1時間越えのガチ Tech 動画を公開しました。
字幕作成 × 生成AI = 最強
毎回 YouTube 動画の字幕作成が最も辛い作業ですが、生成 AI のおかげで相当工数削減できました😭 Microsoft Stream に動画を上げてベース字幕とタイムスタンプを作成してもらった後、細かい部分を生成 AI で修正してもらうの最強です。