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【Build 2025 速報】Azure AI Foundry Agent Service が GA しマルチエージェント機能や Entra Agent ID 対応を発表 ほか

Last updated at Posted at 2025-05-20

Microsoft Build 2025 において、Azure のエージェント開発サービス Azure AI Foundry Agent Service の GA が発表されました。サービス全体像としては以下のように整備されました。※これまでは Azure AI Agent Service と呼ばれていました。

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Build 2025 Updates 🎉

  • Azure AI Foundry Agent Service GA
  • 接続されたエージェント(マルチエージェント機能)
    接続されたエージェントを使用すると、プライマリエージェントとシームレスに連携できるタスク固有のエージェントを作成できます。この機能により、外部オーケストレーターを必要とせずにマルチエージェントシステムを構築できます。
  • マルチエージェントワークフロー
    マルチエージェントワークフローは、複数のエージェントを複数のステップにわたるプロセスに連携させる、構造化されたステートフルなオーケストレーション層を導入します。接続されたエージェントとは異なり、これらのワークフローはコンテキストの共有、永続的な状態管理、そして長期間にわたるエラー回復を処理します
  • MCPとA2Aのサポート
    Model Context Protocol (MCP) と Agent2Agent (A2A) のインタラクションをサポートし、エージェントとサードパーティ製ツール間のシームレスな相互運用性を実現
  • Microsoft Entra Agent ID の発表
    本日より、組織内のユーザーが Azure AI Foundry および Copilot Studio で作成したすべてのエージェントが、Microsoft Entra 管理センターに既定で表示されるようになります。ユーザーによる操作は必要ありません。
  • エージェントカタログ
    エージェントカタログは、翻訳、販売準備、コンピューターの使用など、さまざまなドメインにわたって事前に構築されたタスク固有のエージェント コード サンプルを使用して、エージェントの展開を効率化するのに役立ちます。
  • AI Foundry Visual Studio Code 拡張機能
    AI Foundry Visual Studio Code 拡張機能が利用可能になり、エージェントのネイティブなデプロイや構成など、さまざまな AI Foundry アクションを実行できるようになりました。
  • エージェントのトレース
    エージェントのトレースは、エージェント スレッドをトレースしてエージェントをデバッグおよび監視し、特定のエージェント実行に関係する各プリミティブの入力と出力を、呼び出された順序で明確に確認します。
  • Azure Logic Apps を使用してエージェントをトリガー
    新しいメールの受信や新しい顧客チケットの取得などのイベントが発生したときに AI エージェントを自動的に呼び出して、手動で呼び出すことなく AI エージェントが新しいイベントにすぐに応答できるようにします。
  • 新しいエージェントツール
    • Grounding with Bing Custom Search ツール: エージェントの拠点として使用される Web サイトを決定します。
    • Morningstar ツール: 著名な投資調査会社である Morningstar をエージェントのデータ ソースとして活用します。

接続されたエージェント(マルチエージェント機能)

新機能の「接続されたエージェント」は、協力型マルチエージェント システムを極めてシンプルな方法で構築できます。

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Cool😎

カスタムオーケストレーターや手動でコーディングされたルーティングロジックは必要ありません。この機能により、プライマリエージェントが専用に構築されたサブエージェントにインテリジェントに委任するシステムを設計し、顧客サポート、市場調査、法務要約、財務分析などのワークフローを効率化できます。

エージェントは互いをツール(接続されたエージェント)として呼び出し[↗]

と書いてあるので、内部的には Swarm タイプの実装かな?

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マルチエージェントワークフロー

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※現時点では Workflow 機能は表示されていない

  • 状態管理
    エージェントのインタラクションを整理するための状態を定義し、ワークフローでの役割に基づいてエージェントを論理ユニットにグループ化します。
  • 柔軟な遷移
    ルールベースまたは LLM 駆動型の遷移を使用して、状態間の論理フローを定義します。
  • 構造化データの処理
    変数を使用して、上書きのリスクなしにエージェント間で構造化データを渡し、データの整合性を確保します。
  • 耐久性と復元力
    組み込みの永続性と障害回復メカニズムにより、ワークフローはデータ損失なしで長時間実行されるプロセスを処理できます。
  • ビジュアル デザインとデバッグ
    ビジュアル ワークフロー デザイン、リアルタイム デバッグ、および監視のための VS Code との統合(近日公開予定)。

発表を見る限り、かなり細かく制御できるエージェントを開発できそうだ。

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Magentic-One による Deep Research Demo

Visual Studio Code 上から Magentic-One のワークフロー ダイアグラムを可視化している。

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右ペインにはチャットプレイグラウンドがあり、Magentic-One の複雑な内部処理が時系列的に可視化される。

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組み込みエージェントである Coder や WebSurfer の実行状況や Progress Ledger のステータスも可視化できる。

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ワークフローの可視化はあくまで Visual Studio Code 上だけの話ということ?

Magentic-One とは

MCPとA2Aのサポート

異なるエージェントが情報を交換し、タスクを調整できるようにする Agent2Agent Protocol(A2A) や、エージェントがコンテキストデータを一貫して共有および解釈できるようにする MCP などのオープンな相互運用性標準も実装しました。これらの標準により、エージェントは Azure、AWS、Google Cloud、オンプレミス環境全体でシームレスに連携できます。内部的には、セマンティック カーネルと AutoGen フレームワークを統合して、このシームレスなエージェント オーケストレーションをサポートしています。

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Microsoft Entra Agent ID の発表

今後の Agentic World の発展に向けて、エージェントの ID を追跡し、ライフサイクルと権限を管理し、組織のリソースへのアクセスを慎重に保護することが極めて重要になります。

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本日より、組織内のユーザーが Azure AI Foundry および Copilot Studio で作成したすべてのエージェントが、Microsoft Entra 管理センターに既定で表示されるようになります。現在は表示のみですが、今後 6 か月間で、 Microsoft Entra Agent ID のアクセス管理、セキュリティ、ID ガバナンス機能がさらに強化されるほか、 Security Copilot、Microsoft 365 Copilot、サードパーティソリューションのエージェントのサポートもリリースされる予定です。

Azure AI Search Updates

参考

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