今回はスクラムのイベントのひとつでもある「ふりかえり」について紹介します。
スクラムでは「スプリントレトロスペクティブ」と呼ばれていますが、今回紹介するのはアジャイル開発でのものではありません。
社内の基幹システムのPJ内で実施しているふりかえりについて共有したいと思います。
これまでのふりかえりについて
まずふりかえりにはふりかえりの3つの目的と3つのステップがあるようです。
その最初のステップの立ち止まるということを意識して振り返ってみました。
これまでPJ内でふりかえりは実施してきたが、残念ながら実施して終わりということが多く、ふりかえりの中で出てきた良かったことや課題を解決していくためのアクションも決めるが実践できていませんでした。(お恥ずかしい話しですが・・・)
これまでのふりかえりを振り返ってみると、以下が出てきました。
- ふりかえりを実施しても特に変わらないだろう・・・
- ふりかえりで出たアクションは誰かがやってくれるだろう・・・
- ふりかえりを実施する人がいない
正直なところ私自身も大事だとは思いつつもなかなか実施できず、アクションを実践できずとすごくもったいないという思いからふりかえりを定期的に実施し、もっとふりかえりのことを学び直さないといけないと感じました。
そこで以降は実施したふりかえりの内容、ふりかえり実施中の雰囲気、今後のふりかえりについて書いていきます。
実施したふりかえりの内容
まずはふりかえりを再開した当初の内容を記載します。当初は以下の形で進めていました。
- 社内システムは定期リリースを1ヶ月毎にしているためその1ヶ月を対象とする
- KPT(Keep/Problem/Try)の内容を実施日までに各自記載してもらう
- それぞれ出したTryからアクションを決めて個人のアクションとする
2回目では上の3つに加えて前回のアクションの状況確認を追加しました。
そこから3回目を同じやり方で進めましたが、4回目でふりかえりの振り返りを取り入れました。
そこであるメンバーから「個人のアクションの中でも2、3個に絞ってチームとしてのアクションを決めるのはどうか?」とありました。
早速取り入れチームとしてのアクションとして4回目は終了です!
さらに5回目のふりかえりでは、KPTだけでなく感謝という手法を取り入れました。
感謝という手法とは・・・
感謝は、チームの中で起こった出来事を思い出しながら、チームの誰かへの感謝を伝え合う手法です。
ふりかえりの最後に感謝を伝え合えば、次の仕事を前向きに頑張ろうという気持ちがわいてきます。
PJから離れてしまうメンバーがおり最後のふりかえりということもあったので、
普段はなかなか感謝という言葉を伝えきれないのでこの場を借りてメンバー間で感謝を伝え合うことで、
チーム内の信頼関係の向上や質の向上にもつながったのではないかなと思います。
ふりかえり実施中の雰囲気
次はふりかえり実施中の雰囲気です。
これはファシリテーションをしているとすごく気にする点ではあります。
オンラインの場ではあるので、なかなかみんなが発言しづらいのもありますし、
私のファシリテーション力が足りないというのはすごく感じました。
ただ数回繰り返していく中でメンバーがどのような進行なのかもわかってくるし、
事前にアジェンダも送っているのでそれぞれ準備ができていたのかもしれませんね。
オンラインなのですが、カメラのON/OFFは自由にしてましたが、やはりカメラONにして
表情などがわかるようにしていくべきだと感じました。
直近のふりかえりの感謝の時は、和やかな雰囲気でそれぞれ気持ちのこもった感謝を伝えあっていました。
ふりかえり実施中の雰囲気については引き続き改善を繰り返していき、どのようにすれば良い雰囲気で開催できるのかは模索していきたいです。
より良い雰囲気を出す方法があれば是非コメント頂けると嬉しいです☆
ふりかえりでのアクションの実施方法
続いては、ふりかえりで出たアクションの実施方法です。
これまでは、ふりかえりで出たアクションをなかなか実行できずにいました。
良いアクションも出ていたので、せっかくのふりかえりの時間がもったいないと感じていたので、
なにか良い方法はないものかと、本やWebで調べて結果以下の一つの方法を考えました。
開発チーム内でチャットのグループがあり、そこで毎朝ふりかえりで決めたアクションを通知してやろうと考えました。
毎朝botが対象メンバーをTOにし、アクションを通知する。
これを繰り返すことでアクションを意識し取り組んでいくことができるのではと!!
そのbotを1ヶ月ほど回した後に、メンバーにbotがうざくないのか?やアクションを意識できているかをヒアリングしたところ、
うざくもなく、アクションを意識できているということだったのでしばらく続けてみようと思います。
今後のふりかえりについて
最後に今後のふりかえりについてです。
今のPJでのふりかえりの手法としては、「KPT」と「感謝」という2つしか使えていません。
まだまだふりかえりの手法はありますし、そのチームの体制や状況により様々なふりかえり手法を組み合わせて実施できると思います。
またふりかえり中のファシリテーションも私だけで回していては駄目だと感じており、
各メンバーでファシリテーションをローテーションしていきたいと思います。
そこで感じたことをふりかえりの最後に振り返り改善して、さらに良いふりかえりができるのではと考えています。
ふりかえりは誰でもできる活動です。もちろん一人でもできます。
チームでふりかえりを定期的に実施していけば、チーム内の信頼関係が高めることができます。
ふりかえりの時間を取れない人でも、数分でも良いので作業から離れて立ち止まって考えてみるのが良いかと思います。
小さく少しずつカイゼンを繰り返していくことが大事だと感じました!!
最後にふりかえりを進めていく中で参考にした本をのせておきます。