QNAP NAS TS-253Dを3D Printer Serverにしよう
NASを使えば3D プリンタをネットワークプリンタにできます。
PCに3Dプリンタを直接つなげる必要がなくなります。
複数台プリンタがある環境、複数台PCがある環境に有効です。
USBケーブルなんかをつなぎ替える必要がなくなります。
用意するもの
- QNAP NAS TS-252D
- USBケーブル (TS-252Dと3D Printerを直結)
- USBSerialdrivers_4.5.2_x86_64.qpkg
- SNAPのContainer Station のDocker
- Dockerコンテナyadomi/repetier-server
- Ultimaker Cura (スライサーソフト)
QNAP NAS TS-252D
市販のNASです。
NASが3D Printer Serverになります。
USBSerialdrivers_4.5.2_x86_64.qpkg
以下のページからこのqpkgファイルをdownloadします。
https://www.qnapclub.eu/fr/qpkg/803
QNAPのApp Centerからこのqpkgファイルをインストールします。
このパッケージに3D PrinterのUSBドライバーが入っています。
USBケーブルでTS-252Dと3D Printerを接続します。
正常に繋がったかどうかはsshでTS-252Dにアクセスし
ls /dev/ttyUSB0
で確認します。
SNAPのContainer Station のDocker
以下のDockerコンテナをContainer Stationのcreate applicationボタンで追加します。
コンテナのYAMLは以下の通りです。
version: "3.8"
services:
repetier:
image: yadomi/repetier-server:latest
volumes:
- repetier-data:/data
ports:
- 3344:3344
devices:
- "/dev/ttyUSB0"
volumes:
repetier-data:
USB機器を複数台つないだ場合は/dev/ttyUSB0ではないかもしれません。
URLで使用するポートは3344です。
lsusb
ls /dev
で要確認。
クライアントPCから以下のページにアクセス
http://192.168.2.109:3344
初回は設定ページが開きます。
192.168.2.109はNASのIPアドレスです。
プリンタを追加します。
設定のデバイスポートに
/dev/ttyUSB0
を指定します。
この/dev/ttyUSB0はlinuxのUSBドライバーが自動で割り当てます。
プリンタとの接続テストを実行すれば設定は終了です。
テストプリント
スライサーソフトのUltimaker Curaを起動します。
適当に印刷データを用意しデータをスライスしGコードファイルを作成します。
http://192.168.2.109:3344を開いてプリンタのページに移動します。
Gコードファイルをプリンタのページでアップロードし印刷ボタンをクリックします。
あとは数時間待てば出来上がりです。
使用した3D printer
Anet A8を使いました。
他の機種でもなんとかなるはずです。
プリンターは火災事故なんかもあるので放置したまま寝ないほうがいいです。
特に中国製は。
https://www.thissmarthouse.net/dont-burn-your-house-down-3d-printing-a-cautionary-tale/
ヘッド部を200℃位に加熱してフィラメントを溶かします。
やけど事故もあります。
サーバーのページからプリンターのステータスを確認できます。
残り時間とどのあたりを造形中かリアルタイムでみれます。
repetier-serverは優秀です。
Anet A8はfake品がものすごい数出回ってて本物がどれかわからないくらいです。
安いのはほぼfakeです。