概要
AI Dynamics Japanは、エッジデバイス向けアプリ開発に注力するスタートアップです。
AI Dynamics Japanは、2022年4月にCYBERDYNE Omni Networks社「Acty-G3+」向けに 「滞在人数カウント」 をリリースしました。この「滞在人数カウント」、アンドロイドで動くアプリで、ファイル形式も.apk 形式です。
機種変更で使わなくなったスマホのIoTデバイス化を目指し、「滞在人数カウント」 をアンドロイドスマホにインストールしてみました。
前提
システム構成
「滞在人数カウント」 は、カメラ画像中の人物数をクラウドにアップロードするアプリです。会議室、フードコートなど人が集まる場所での混雑度推定に用いられることが多く、2022年5月時点、SORACOM社のS+ Camera向け、アンドロイド端末向けの2種類があります。
今回は、①Oppo R15 NEOに 「滞在人数カウント」 アプリをインストール、②人物カウント結果をソラコム社クラウドサービス「SORACOM Harvest」にアップロード、③「SORACOM Lagoon」と、時系列で表示してみます。
必要機材・サービス
- 古いAndroidスマホ (Android 9以降であれば大丈夫です)
- SORACOM Air IoT SIM (plan-Dであれば、初期費用902円、月額330円)
- SORACOM Harvest Data
- SORACOM Lagoon
手順
SIM挿入・SORACOMネットワークに接続
スマホにSORACOM Air IoT SIMを挿します。
SORACOM Airは、ドコモ回線、KDDI回線SIMが選べます。SIMロック端末を選ぶ場合は注意しましょう。
SORACOM Airは、Nano SIMでの提供なので、Nano SIM非対応スマホの場合、SIM変換アダプタが必要です。
SIM挿入し、電源を入れたのち、APNの設定しました。
- APN: soracom.io
- ユーザー名: sora
- パスワード: sora
- PDP Type: IP
- 認証タイプ: CHAPまたはPAP
WiFiは切っておきましょう。yahoo.co.jp などが見えれば、接続完了です。
「滞在人数カウント」アプリのインストール
「滞在人数カウント」 は、Android Store未掲載なので、弊社サイトからダウンロード・スマホへインストールします。インストール後、スマホ画面にアプリアイコンが出来上がるので、立ち上げましょう。
こんな感じ。スマホ画面の左上に「count 4」と表示されています。
古めのOppo R15 Neoでも、200ms程度で人物カウント処理ができています。Galaxy S10で100ms程度、Galaxy S20だと25ms程度で処理できています。スマホは優秀ですね!
クラウドアップロード設定・ダッシュボード表示設定
クラウドアップロード設定・ダッシュボード表示設定の手順は、こちら 。
まとめ
機種変更で使わなくなったスマートフォン、もったいないですよね。IoTの事前検証において、使わなくなったスマホは、最適な検証デバイスだと思います。
AI Dynamics Japanは、色々なIoTアプリケーション開発を進めています。アンドロイド向けの無料版もどんどんリリースしていくので、楽しみにしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!