やっほー、@nobumeiです。
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https://nobumei.substack.com/
それでは本編をどうぞ。
NFTのマス化が進めば芸能事務所のような仕組みができていく
実際、「事務所」という名前ではないものの、日本の芸能事務所に相当する仕事をやっているNFTの取引所はあると思うのですが、「Cryptoアーティストの所属事務所」と言語化されると確かにあるなと思いました。今日はこの事務所ができた場合に、Cryptoアーティストに対してどのようなアドバイスができるかを考えてみたいと思います
https://twitter.com/CHAICHAI_Tokyo/status/1443532072857976835
NFTを高く売るためのフレームワークとチェック項目リスト
チェック項目を作ってNFT販売前に「高く売れるNFTの条件」をフレームワークがあると便利かと思いますので、自分なりに作っていきたいと思います。公開後の意見を反映して随時更新していくつもりですがSubstackを更新するのは面倒なので、Notionを最新版とします。そのため、Notionのこちらのページをブックマークしておくと良いと思います。NFT販売を考える時に参考にしてください。
まずは5W1Hのフレームワークで考えます。
WHO:誰が
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誰がCryptoアーティストとしてNFTを販売するのか。という点です。
アーティストの方が行うのであれば自己分析ですね。過去の制作実績、Twitterなどのフォロワー数、影響力、現在のポジションなどを客観的に見て自分をNFT界隈のどのポジションに身を置くべきかを考えます。
逆に買う時は誰が作っているのかが重要になるということです。販売者やサポーターにインフルエンサーが入っていれば露出量が増え、完売する可能性が高そうなので買ってみようという気持ちになるものです
When:タイミング
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いつ売り始めるのか?
現在のNFTトレンドにおいて、どのタイミングに合わせるかです。NFT販売のピークなのかバブルなのかはわかりませんが、SushiswapのshoyuやRaribleのOSS化などNFT関連のニュースが増えるタイミングは事前情報から予測できます。販売するNFTの特性に合わせてどのタイミングでNFT販売すべきか検討すべきです -
(購入する場合)いつ販売されたものか
これは売るではなく買うですが、CryptoPunksは最古のNFTシリーズとして骨董品的な価値を持っています。同じくCryptoCrystalもPunksほどではないですが、発行されたのが2018年なので骨董品として価値が出始めました。
「古いものにほど価値がある」というのは劣化することで希少性が高まる前提の現在アートから来ている価値観なので、劣化せず希少性も変わらないデジタルアートにも同じ価値観が適用されるかは個人的に疑問視しているのですが、現段階においてはデジタルアートにおいても「骨董品」は存在しています。劣化はしないがGOXで希少価値は高まるので古いものの希少性は高いは当てはまるような気もします。
Where:どこで売るか
NFTは通常の商材と異なり1次販売だけでなく、2次流通も視野に入れて検討する必要があります。
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1次販売はどこで行うか
Openseaは右上のメニューから「Create」ができるので、それでNFT発行を行っている方も少なくないと思いますが、「NFTを高く売る」という観点からはあまりオススメできません。
Openseaがあなたの代わりにNFT発行を代行してくれているだけなのでブロックチェーン上にはOpenseaの何万番目のNFTとしての記録しか残らず、毎日大量に発行されるNFTの中に埋もれてしまいます。高く売りたいのであれば、独自コントラクトでNFTを発行ことが望ましいです。
また、販売する場所ですが、ランディングページを作って自分でNFTのストーリーを伝えながら売るか、アート性の高く実績のあるアーティストなのであればFaundationやNifty Gatewayにアーティストとして登録して販促してもらうのが良いのではないでしょうか。販売する棚は多くの人に見られるほど購入してもらえる可能性は高まります。
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2次流通をどこでやってもらうか
これは購入するユーザーに決定権を委ねることになりますが、多くの人が慣れているOpenseaを案内するのが良いでしょう。ERC721基準で発行されたNFTであればOpenseaで表示されるのでNFTコレクターであれば購入できるはずです。
What:なにを売るか
NFTを売る方のために書いているので「なにを」は「NFTを」になるのですが、NFTで提供できる価値には複数種類あります。NFTは資産価値を持つものなので、NFTに紐づく使いみちがなければ、新しくNFTを追加で発行するたびに供給量が増加するので、販売済みNFTの資産価値は下がっていき最初に買ってくれたロイヤルなファンからあなたの元から離れていってしまいます。
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販売するアートで提供する機能を明確に意識する
個人的には、NFTで提供できる価値は6つあると思っています。詳細を説明し始めると長くなりすぎるのでこれを読んでほしいですが、Cryptoアート、ゲーム、漫画や有名人NFTそれぞれに紐づく機能はこのどこかに分類できてくるはずです。中途半端な特性のNFTを発行しようとしていないか今一度ご確認ください
[Daily Topics]NFTを評価する評価指標とNFTを横比較するためのレーダーチャート
Why:なぜ売るのか?
目的ですね。
- ストーリーはあるのか?
- 絵本を書いて娘さんの誕生日にプレゼントしたい:いけもとしょう
- 1万体のコレクティブルNFTを生産してCryptoアーティストNo.1になる:kawaiiskull
などのストーリーがあれば共感を生みやすいのでファンが付きやすいです。 - 今後の展開、ロードマップでやりたいことがある
- メタバース空間に展示します、3Dアバターをエアドロップします
- 持っていると新しいNFTが届きます
- ゲームを作りたい
⇒現時点でそのスキルがなくできないことでも先に行っておくことで期待感は煽ることができます。実現しなければ行動を評価されファンが離れることになりますが、言うからにはちょっと背伸びして達成可能そうな目標を設定しましょう
How:どんなふうに
ここが一番項目数の多い部分になります。
- フルオンチェーンで発行されているか
NFTに高額な価値をつけるNFTインベスター達は「Decentralであるか」を非常に重視します。OpenseaメニューからのNFT製作は簡単ですが、NFTの画像データがOpenseaのサーバーに保存されるので、Openseaが倒産した場合に画像データの参照先が無くなってしまうので本質的なCryptoアートではないとされています。
Punksのようなdot絵のCryptoアートが流行っているのは画像データが非常に軽くブロックチェーン上に画像自体を保存することができ、運営やアートを作成したアーティストがいなくなったとしても永遠に残るからです。
すでにNFT発行済みの方は、NFTの価値を高めるためにフルオンチェーン化を検討してみてはいかがでしょうか。Punksですらもあとからフルオンチェーン対応させているんですし。
Cryptopunksはフルオンチェーンになりました!画像と属性がこのコントラクトに完全に保存されます
共用コントラクトでmintしているということは、発行者に独自コントラクトを実装する力すらないと見て間違いない ←これは極論ではあるが、後々独自コントラクトverのNFTをAirdropしてあげればよいのではと思っています。
- Generativeであるか
これは現在の流行りにかもしれませんが、ArtBlockやGenerativemasksのようにプログラミングによってNFTを見る度に見た目が変わったりするものがあります。
3億円で売れたNFT ArtBlocksについて|miin|note
Generativeが流行る理由としては単純な静止画よりも、見る度にアートが変化したほうが面白いし、人間の意図を介せずにアート作品が生成される点がブロックチェーンの思想とマッチしているから受け入れられているものだと思います。Bitcoinが人間を介さずに分散型で10年間稼働し続けていることを理解するとシンパシーを感じてもらえるのではないでしょうあか
- 希少性のコントロールは考えてあるか
総数として何枚のNFTを生産するのか、すべて1点物なのか、複製絵を販売するのか決めていく必要があります。流行っているコレクティブル系のNFTは1万点発行され、すべてが1点物というスタイルのものが多いです。
1万点を1人のアーティストで作っているのではなく、Hashmaskのように複数のアーティストの作ったものを組み合わせて組違いを作り数を増やしているものも多いです。
Hashmask[ハッシュマスク]
要素が揃えってしまえば、プログラムによって画像同士を重ね合わせることができます。この辺のやり方は12歳の少年がやり方からコードからなにからすべてを公開してくれており参考になります
12歳の少年がつくったコレクティブNFT#WeirdWhalesのストーリーが面白い
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NFTをどうやって配布するのか?
誰からもらったのかによっては価値が付きやすいと考えています。
これは雨弓さんの高尚なボケですが、有名人やインフルエンサー、自分の尊敬する人から直接もらったモノってNFTでなくても嬉しいですよね。そういうことです。
Giveawayを通して配布していくのも良いと思います。
https://twitter.com/rain_vc/status/1443612208408137730
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ターゲットは日本人?NFTインベスター?それによって販売する通貨が変わる
日本人のCryptoアーティストであれば日本人に売りたくなるところですが、日本人にNFTを訴求して買ってくれる人はまだいません。日本人に対して販売しようとするとJPYでクレカ決済と思考が行きがちですが、それではNFTインベスターが購入できず価格は上がりません。日本と海外のNFT単価は0が1つ違う印象を受けるので、NFTを高く売りたいのであれば海外のNFT系インフルエンサーが好きそうなNFTを販売する必要があります。そのためはここでせ説明しているような要素が必要です。
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流動性を高く保つことができるか
NFTは資産性を持つので売買することで稼ぐことができます。NFTの価値を高めるためにはこの流動性が非常に重要で特に重要なのが「Floor Price:最低購入価格」と「Volume Traded:総流通金額」です。
一度購入したアートには愛着が湧くのでコレクターがアートを持ち続けたい気持ちになるのはわかりますが、アーティストを応援する気持ちがあるのであればアートを購入した価格よりも高く売る必要があります。アートを高く販売することでCryptoアーティストの価値が高まり他のNFTアートの価値も高まっていきます。
特にコレクティブル系のNFTはこの流動性が重要でPriceが高まることが人を呼び込む最も効果的なニュースとなるのでファンの数も増えていきます。
NFTアートを1つしか持っていないと、売りづらいのでロイヤルなコレクターにはNFTは2個買ってもらうような施策を展開すると良いと思います。
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コミュニティを運用することができるか
NFTはP2P取引を行うブロックチェーンを基盤にした技術なので、アーティストとコレクターの距離が近くなります。また、NFTを持っていることを証明できるので、NFTを持っている者同士が類友として繋がりコミュニティを作ります。
[Daily Topics]NFTが類友発見装置となり、コミュニティが形成され、さらにおもしろい施策が生まれる構造について
ファンクラブに友達と入るとやめにくくなるように、コミュニティ内の類友同士の繋がりが強固に慣ればなるほど強いコミュニティになります。このコミュニティの中でコレクターたちが求める需要のヒアリングを行いつつNFTの使いみちを増やしていく事を検討するのが良いと思っているので、まずはご自身のDiscordを開いてみることをおすすめします。
考えられうる限りの方法論について書きました。自分が観測している限りの事を書きなぐってしまいましたが、その他の観点があれば追記して内容をさらに充実させていきたいと思いますのでコメントくださいませ。
企業ではCryptoアーティストの支援は難しい
ここで書いたような施策は中央集権的な組織には難しいんじゃないの?というのが個人的な感想です。これらのCryptoアーティスト支援事業を始める企業などが多いと思いますが、事業者であれば自社のサービスの利用させるインセンティブがありアーティストの特性や流行りを無視した提案になる可能性があります。
少なくとも、アート性の強いNFTアートを販売することを考えるのであれば、まず日本のマーケットプレイスでの販売は考えないでしょう。アートに強い海外のマケプレに出品するほうが懸命です。
こういう事を考えると、中央集権的な企業でCryptoアーティスト支援事業を行うよりもDAO的な組織で支援事業を立ち上げ売上をDAOのTreasury(共同金庫)に貯めていくほうが最適な選択ができるのではと思った次第です。いかがでしょうか。
https://twitter.com/nobu_mei/status/1443991697784930307
DAO的にCryptoアーティストがお互いにアドバイスし合う環境が最も理想の環境なのかなと思いますので、試しにDiscordにてチャンネルを作ってみました。試しにやってみたいと思いますので、手伝ってくれるCryptoアーティストがいらっしゃいましたら一緒にやり取りしてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。
NFTの販売方法に正解はない
上述にて、NFTの販売方法についてつらつらと書きましたが、これは現時点でのやり方でありすべてでは無いと思います。私自身がCryptoアーティストとしてNFTを販売しているわけではないので、あくまで界隈を観測している範囲でアドバイスできる内容になっています。
もっと細かいノウハウがあると思いますので、実際にNFTを販売している方々、「こんな方法もあるよ」があれば教えていただければと思います。
あと、具体的な事例を見ていくのも良いと思います。
なぜ「猿の絵」が2.5億円で売れるNFTになったのか #BAYC|miin|note
最後に
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