できたもの
古いアーケードスティック(PS1/2用,HORI RAP2)をUSB接続型に改造しました. Steamでも利用できました(本体にのっているのは不要になったPS1/2用ケーブル).
きっかけ
長らく使っているアーケードスティックの調子が悪くなってきていました.
モノは10年くらい前,ゲームセンターで出会った友人(SF4ではフォルテというキャラを使っている人だった)に,1000円で譲ってもらった Playstation1/2向けの製品(RAP2)です. PCで使用するため PS1/2 to USB 変換コネクタを併用していましたが,時々"過電流エラー"なるものが出力される有様でした.
これを改造し,外装だけそのまま&電装部分だけUSBにいれかえることにしました.
※エラーの原因だったであろうPS1/2 to USB 変換コネクタ
必要な部品
- ADRVMICR2 REVIVE USB †MICRO x 1
- ピンヘッダ(2.54mmピッチ) x 40(多めに用意)
- ケーブル用コネクタ(QIコネクタ) x 30(多めに用意)
- 収縮チューブ
- ユニバーサル基板
改造手順
- 本体開く&旧基板取り外し
- REVIVE USB 取り付け
- ケーブル加工
- 組付け
1.本体開く&旧基板取り外し
まずは本体を開け旧基板を取り出します.筐体は古びているものの,スティックとボタンはまだ十分つかえそうでした.ケーブル(全部で25本)は基板側で切断しました.
2.REVIVE USB 取り付け
Revive USB はゲームパッド制作用のチップです.チップ上の
- ボタン接続ピン
- GNDピン
間を通電すると「ボタンを押した」という情報がPCに送られます.チップのボタン接続ピンとピンヘッダを,チップのGNDピンと基板上のGND線をそれぞれはんだ付けしておきました(裏面ではんだづけ).
3.ケーブル加工
次にスティック・ボタンから伸びているケーブルの加工をおこないました.①各ケーブルの先にコネクタ接続,②収縮チューブでカバー.コネクタ圧着には所持していた専用工具を使いました(頑張ればラジオペンチでもいけると思います).
4.組付け
各ボタンごとに1本をボタン接続ピンに,もう一本をGND線に接続します.収縮チューブが緩衝材になり,差し込むだけで結構しっかり固定されました.残念ながら Revive USB には12本しか接続できないので,"L2", "Select" をあきらめました.正直ここは16ボタンくらいまで対応してほしいものです...ユニバーサル基板は筐体底面に両面テープで固定しました.
こののちUSBケーブルをPC(Windows10)に接続し,Revive USB 付属の設定ツールでチップの設定をおこなうことで,無事アーケードスティックとして認識されました.
Steamで使うには工夫が必要
結論から言うと,接続するだけだと不具合が出たため,x360ceを併用する必要がありました.
機器自体はPC接続するだけで認識されましたが,Steam上で動きを確認するとなぜかスティックが右下に入りっぱなしになってしまいました(一方,HTML5 Gamepad Testで確認すると正常).
Rrevive USB の F/W のなにかが関係しているのかもしれませんが,理由はよくわかりませんでした.
まとめ
これで StreetFigher6 まで闘えます(多分).押入れで眠っている旧型アーケードスティックスティックがある方,週末電子工作のテーマにどうでしょうか.