Firebaseでクライアントからサーバー時刻を取得する

概要

ウェブアプリだとクライアント側の時刻ズレを考慮して、サーバ側の時刻を取得して使用する事が多いと思います。
Firebaseでこのような方法を実現する場合の方法の紹介になります。

方法

残念ながら調べた限りでは、直接API等で時刻を取得する方法は無いようです。
しかしながら、Firestoreの機能でドキュメント内にサーバ時刻を書き込む機能があるのでそれを利用する事で実現します。
具体的には下記のようになります。

sample.js

// 略　firebase.initializeApp等を実施

export default {
  async getServerTime() {
    // ダミーのコレクションにサーバー時刻を書き込む
    const ref = await firebase
      .firestore()
      .collection('dummy_for_time_get') // 任意のダミーコレクション名
      .doc('time')
    await ref.set({
      timestamp: firebase.firestore.FieldValue.serverTimestamp()
    })
    return new Promise((resolve, reject) => {
      try {
        // 書き込みが終わったらデータを取得して返す
        ref.onSnapshot(snapshot => {
          const timestamp = snapshot.data().timestamp
          resolve(timestamp.toDate())
        })
      } catch (err) {
        reject(err)
      }
    })
  }
}

上記のコードでは下記のような処理を実施します。

1. Firestoreのダミーコレクションにサーバ時刻(firebase.firestore.FieldValue.serverTimestamp())を書き込む
2. 書き込んだデータを変更通知で取得

ちょっと手が込みますが、無事取得できました。

参照元