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本番のCloud Datastoreのデータを、ローカル環境にインポートする

Last updated at Posted at 2019-03-09

Google App Engine(GAE)で動作しているアプリケーションがあります。
DBとしてCloud Datastoreを利用しており、開発環境を一新するにあたって、本番のデータをローカルでもそのまま使おうと思いました。

以前 https://noboru.hatenablog.jp/entry/20130212/1360679541 を書いていましたが、いろんなものがバージョンアップされていたので、最新の方法でやってみようと思います。

前提

Cloud Datastoreにデータが溜まっていること。
ローカルでは、 dev_appserver.py を利用していること。
gcloud などのツールが設定済みで、対象のプロジェクトに接続可能なこと。

データのエクスポート

公式: https://cloud.google.com/datastore/docs/export-import-entities?hl=ja#starting_managed_export_and_import_operations

まずは、Cloud Datastoreの情報をエクスポートします。
エクスポート先として、Cloud Storageを指定する必要があるので、バケットを作成しておきます。
(今回は、いつの間にかあったものを利用しました。GAEの環境と同時に作成された?)

バケット名: my-android-server.appspot.com
保存先フォルダ: datastore

gcloud datastore export --namespaces="(default)" gs://my-android-server.appspot.com/datastore

これにより、Cloud Storageの対象のフォルダに、
1つの datastore.overall_export_metadata ファイルと、
default_namespace フォルダに含まれる大量の output-0 のようなバイナリファイルができます。

image.png

データをローカルにダウンロード

公式: https://cloud.google.com/storage/docs/gsutil/commands/cp

次のインポートでは、ローカルのデータを利用するため、一旦ローカルにデータを持ってきておきます。
大量にファイルがあるのですが、Webのダッシュボードからは一括でダウンロードする手段が見あたらなかったので、 gsutil を利用してダウンロードします。

gsutil cp -r gs://my-android-server.appspot.com/datastore .

これにより、カレントディレクトリに datastore ディレクトリが作成され、配下のファイルもダウンロードされます。

ローカルサーバの起動

公式: https://cloud.google.com/appengine/docs/standard/python/tools/using-local-server

Google App Engineのローカル開発環境を立ち上げるため、 dev_appserver.py を起動します。

dev_appserver.py app.yaml --datastore_path=`pwd`/database/db.datastore -A my-android-server --support_datastore_emulator True

この際に、 --datastore_path を指定しておくことで、ファイル位置を指定しておきます。(削除など
また、 -A でAPP_IDを指定しておかないと、次のcurlで指定するPROJECT_IDがうまく指定できないようです。

起動時のログで、下記のようにCloud Datastore emulatorのアドレスが表示されます。

INFO 2019-03-09 04:51:02,232 datastore_emulator.py:155] Starting Cloud Datastore emulator at: http://localhost:16895

ローカルのDatastoreにデータをインポート

公式: https://cloud.google.com/datastore/docs/tools/emulator-export-import

https://cloud.google.com/datastore/docs/reference/admin/rest/v1/projects/import
これと同じものが実装されているようです。

curl -X POST "localhost:16895/v1/projects/my-android-server:import" -H 'Content-Type: application/json' -d '{"inputUrl":"datastore/datastore.overall_export_metadata"}'

ポートは、起動時に表示されていたCloud Datastore emulatorのポートを指定します。
inputUrl の指定は、相対パスで良いようです。
PROJECT_ID として、サーバ起動時に -A として渡していた APP_ID を指定します。

レスポンスとして、下記のような結果が返ります。

{
  "name": "projects/my-android-server/operations/72cc047a2c254d85b703adb6ed5ac35f",
  "metadata": {
    "@type": "type.googleapis.com/google.datastore.admin.v1.ImportEntitiesMetadata",
    "common": {
      "startTime": "2019-03-09T05:01:28.442Z",
      "endTime": "2019-03-09T05:01:37.128Z",
      "operationType": "IMPORT_ENTITIES",
      "state": "SUCCESSFUL"
    },
    "entityFilter": {
    },
    "inputUrl": "datastore/datastore.overall_export_metadata"
  },
  "done": true,
  "response": {
    "@type": "type.googleapis.com/google.protobuf.Empty"
  }
}

(ちなみに、 PROJECT_ID の指定が間違っていても "state": "SUCCESSFUL" となりますが、次の確認の部分で表示されない状態になります。)

確認

http://localhost:8000/datastore をブラウザで開いて、本番と同じデータが表示されれば成功です。

image.png

参考

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