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Spacemacs入門その1

Last updated at Posted at 2016-06-05

前回は、spacemacsについて spacemacsが最強で最高で神エディタであると思い始めた件 という全く入門になってない、ポエムを書いたので、Spacemacsの入門記事を書いてみることにする。

この記事を書くとき、対象のユーザを設定するのに少し困った。というのも、対象ユーザ像として、誰向けに書こうか?と考えたとき、大きく分けると

  • Emacsユーザ
  • Vimユーザ
  • その他のユーザ

に分かれてしまう。そして、Emacsユーザのみを考えても、同じEmacsでも関心が異なることがある。ひとまず、EmacsでもVimのユーザでも無い、「その他のユーザ」がSpacemacsを導入するというととを考えて、記事を書いてみる。

どうしても、暗黙知があり、説明に飛躍があるかもしれないが、できるだけカバーして書いていきたい。

さて、今後4回に分けて書こうと思う。

  • その1 : Spacemacsの環境構築、基本的な操作、
  • その2 : Spacemacsの設定のキホン事項、
  • その3 : Spacemacsの設定の詳解
  • その4 : Spacemacsのレイヤーの基礎

以上が入門としてである。また、今後、さまざまなレイヤーが提供されているので、いくつか詳解したい。

Spacemacs入門その1

環境構築

これは、spacemacsに書いてある通りに、やれば良い。

まずは、Emacsを導入する。spacemacsによると、各自好きな方法で、導入して良いと思うのだが、osxの場合、

$ brew tap d12frosted/emacs-plus
$ brew install emacs-plus --with-cocoa --with-gnutls --with-librsvg --with-imagemagick --with-spacemacs-icon
$ brew linkapps

が推奨されているようだ。

そして、spacemacsの.emacs.dをgitからcloneする。emacsでは, .emacs.dは、emacsにおいて、設定や拡張のファイルを入れておくところだ。Spacemacsは、emacsの拡張で、.emacs.dを導入して、emacsをSpacemascにカスタマイズするということである。

git clone https://github.com/syl20bnr/spacemacs ~/.emacs.d

最後に,Emacsを起動しよう。ここで、spacemacsに必要なパッケージがダウンロードされる。また、ここで、EmacsかVimかの、キーバインドの設定を求められる。

emacs --insecure

キーバインドの設定でおすすめなのが、Vim(Evil)に設定しておくことを勧める。これは、もともとEmacsのユーザであっても、一度しばらく試してほしい。 個人的には、モード(ステート)に慣れればすごい良いものだと思えると思う。

Spacemacsを使ってみる(Spacemacsツアー)

慣れた人であれば、最初にまず、自分なりに設定をするとは思うのだが、まずは、簡単に基本的な事項を説明しながら、Spacemacsを体験してみよう。

スクリーンショット 2016-06-04 21.23.32.png

ここでは、基本的な操作を解説していく。まず、ファイルを開く、そのあと"Hello World"などとテキストを挿入し、最後保存といった基本的な流れを説明して行く。

スペースキーが基本

さて、Spacemacsとう名前が付いていくぐらいであり、Spacemacsは、スペースキーからいろいろな操作を行なうことが可能である。まずは、スペースキー(SPC)を押してみよう。(Emacsのキーバインディングを選択した人はSPCM-mと置き変えて読んでみてくさい。)

スクリーンショット 2016-06-05 3.15.26.png

下に、キーバインドの一覧が見れるはずだ。この一覧、はwhich-key.elの機能である。赤字で書かれている+から始まる文字は、まだ次のキー操作が必要なものだ。

さて良くみると、fが、ファイル操作、bがバッファの操作、cがコンパイル、wがウィンドウの操作などと、ちゃんと覚えやすくなっていることが分かる。と同時に、やりたい操作が探しやすくなっている。ウィンドウ操作がしたければ、wあたりを探せばいいのかな?となってくる。

さて、SPCからのコマンド入力を誤ったなどと、コマンド入力を一端キャンセルしたい場合はとりあえずC-gを押せば、キャンセルされる。とりあえず、C-gを押して、SPCの操作をキャンセルしておこう。

ファイル操作

バッファとウィンドウ

まず、基本的な知識として、Emacsはバッファとウィンドウがある。Emacsは、バッファとよばれる、ユーザの作業領域があり、そこでファイルの内容を読み込み、編集し、そして、その編集を元のファイルに保存する。つまり、一時的な編集作業領域がバッファである。

そして、そのバッファの内容を表示するのが、ウィンドウである。emacsは、ウィンドウを分割したりすることによって、複数のファイルを開いて、並行に作業することができる。

ディレクトリツリーを表示する

さて、ファイルを開くためにディレクトリツリーを表示してみよう。普通のエディタであれば、ファイルツリーを表示できて当たり前であるだろう。

SPC f tを押してみよう。fはファイル操作、tは恐らくtreeからだろう。ここで、which-key.elのwindowが変化していることも見ておこう。さて、このキー操作でディレクトリツリーが表示される。(これは、neotreeという拡張の機能である。)

スクリーンショット 2016-06-05 3.37.23.png

ディレクトリツリーの操作

さて、ディレクトリツリーを操作して、ファイルを追加したりしてみよう。

まずは、ディレクトリツーのウィンドウをアクティブにしておこう。おそらく、SPC f tの直後であれば、既にアクティブな状態になっている筈だが、そうで無ければ、マウスでアクティブにするかSPC 0などを押してアクティブにしよう。Spacemacsに置いて**複数のウィンドウの移動は、マウスかSPC <対応するwindowの数字>で移動できる。windowの数字は、ページ下部にあるライン(モードライン)に表示されている。

スクリーンショット 2016-06-05 14.36.12.png

さて、neotreeのwindowがアクティブであるのを確認したら、ディレクトリツリーにノードを追加してよう。そのために、ああ、どうしよう! 追加するキー操作を忘れてしまった! ちょっと強引だが、こういった光景は良くあることだろう。

もちろん、この場合ググっても良いし、また、M-xからコマンド名を入力してもいいのだが、こういった場合には、Spacemacsは、キー操作を調べる方法がある。SPC h kである。(この場合hhelpであり、kはkeyのことだろうと思う、なんとも覚えやすいと思う。)

さて、たくさんのキー操作がでてきた。

スクリーンショット 2016-06-05 14.44.55.png

さて、ここで、目的のキー操作を探してみよう。neotreeの機能であるので、neotreeというワードと、ファイル作成なのでcreateなどを探しておこう。とすると、neotree-create-nodeがそれっぽい。なるほど、treeなので、nodeを作るってことであるだろう。なので、cを押下してみよう。

そうすると、nodeを作成する画面が登場する。

スクリーンショット 2016-06-05 14.53.31.png

とりあえず何か作成してみよう。とりあえず、helloworldというNodeを作成した。

スクリーンショット 2016-06-05 14.56.47.png

テキストを編集して、保存する

さて、helloworldというファイルが生成されたようなので、編集して保存してみよう。

おそらく、開いた状態のままだと、モードラインがこの様に表示されているだろう。

スクリーンショット 2016-06-05 14.59.07.png

このオレンジの色の状態は、Evilのノーマルステート(Vimにおけるノーマルモード)である。これは、カーソル移動などのための状態であり、このままではテキストを入力できない。なのでiを押下してみよう。すると、インサートステート(Vimにおけるインサートモード)に変化し、モードラインの色やカーソルの形が変化する。

スクリーンショット 2016-06-05 15.01.36.png

この状態でテキストが入力できるので、テキストを編集しよう。ここでは、hello worldとタイプした。

さて保存してみよう。保存するためには、ノーマルモードに切り変えなければならない。fdとすばやく押下してみよう (同時押しぐらいの感覚で良い)。また、オレンジの状態に戻るはずだ。また普通のVimのように、ESCCtrl-[とタイプするのでも良い。

保存してみよう。保存は、:w(vim風の操作)良いし、SPC f s(ffile、sはsaveである)でも良い。

最後に編集したバッファを閉じてみよう。SPC b dでバッファを閉じることができる。(キー操作の意味については考えてみよう)

まとめ。

今回は、簡単な導入と、Spacemacsのキー操作について、体験した。 読んで、Spacemacsでのemacsが如何に魅力的かが理解して頂けたら幸いである。

次回は、Spacemacsの設定の基本的なところを説明する。お楽しみに。

補足Vimの操作について。

細かい、Vimの基本的な操作に慣れて無い人は、どこかで、基本的なVim操作を覚えるか、または、SpacemacsからEvil-tutorをやっておくと良いでだろう。SPC h Tと順番にタイプしてみよう。

そうすると、画面に、Evil(Vim)のチュートリアルが表示される。画面従ってやっておくといいだろう。

スクリーンショット 2016-06-04 22.22.08.png

最初は全部はやる必要はないと思う。最低限

  • ノーマルモード(ノーマルステート)、挿入モード(インサートステート)の切り変え
  • hjklのカーソル移動

に慣れることが大事だと思う。ちなみに、Vimにおいて、ノーマルモードへの移行は、ESCか、C-[だとは思うが、Spacemacsのデフォルト設定ではおそらく、先のコマンドに加えfdと素早く押すことによって、切り変えが可能である。(後に詳しく設定などを解説する。)

また、:qなどをVimにおける終了の操作をしてしまうと、そのファイルを閉じるだけでなく、Spacemacsが終了してしまうので注意してほしい。(このあたりは、設定を変更することが可能だ)

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