#はじめに
AWSを勉強するために、ノートPCにAWS-CLIをインストールしてみたので、備忘として残しておきます。
###PCスペック
- OS:Windows 10 Home(バージョン 20H2(OSビルド 19042.630))
- CPU:Intel Core i7-10510U 1.80GHz(2.30GHz)
- RAM:16.0GB
#目次
- インストール
- 設定
#1. インストール
基本的には以下の公式サイトの通りインストールを進めればOKです。
Windows での AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール
##前提条件
インストールする前に事前に以下の確認が必要です。
- 64ビットバージョンのWindows XP以降のOS
- ソフトウェアインストール用の管理者権限
##MSIインストーラをダウンロードする
最新版のインストーラをダウンロードします。
※特定のバージョンが欲しい場合はバージョンを指定してください。(公式サイトのリンクを参照してください。)
CLIv2(最新版)のインストーラ
##インストールする
ダウンロードしたMSIインストールを実行し、ウィザードに沿ってインストールを進めます。
インストールが完了したら、スタートメニューからコマンドプロンプト(cmd)を開き、以下のコマンドを入力して確認します。
aws --version
aws-cli/2.1.4 Python/3.7.9 Windows/10 exe/AMD64
のように出力されればOKです。
インストールはこれだけです。
非常に簡単にインストールが出来ました。
#2. 設定
インストールが完了したら、AWSに接続できるように諸々の設定を行います。
ここからは実際にコンソール画面から必要情報を取得したり、それをCLIのconfigに設定していきます。
##アクセスキー/シークレットキーの取得
AWSコンソール画面から、IAMを検索しIAMサービスページに遷移してください。
IAMページから「アクセス管理」>「ユーザー」を選択してください。
任意の(CLIで利用したい)ユーザーを選択し、タブから「認証情報」を選択してください。
「アクセスキー」の欄にある、「アクセスキーの作成」ボタンを押します。
※アクセスキーとシークレットキーは絶対に外部に出ないように注意してください。
アクセスキー/シークレットキーがcsvファイルでダウンロードされます。
これを用いてCLIに設定をしていきます。
##CLIの設定
スタートメニューから「cmd」を起動し、以下のコマンドを入力してください。
C:\> aws configure
AWS Access Key ID [None]:取得したアクセスキーを入力
AWS Secret Access Key [None]:取得したシークレットキーを入力
Default region name [None]:デフォルトで使用するリージョンを入力(東京の場合は、ap-northeast-1)
Default output format [None]:出力フォーマットを入力(json,yaml,yaml-stream,text,tableのいずれかを入力(今回はjsonを指定)。変更も可能)
出力フォーマットの説明は以下の通りです。(2020/11/26時点)
実行コマンドに--outputオプションを指定すれば、コマンド実行時に変更もできます。
形式 | 説明 |
---|---|
json | JSON 文字列形式で出力されます。 |
yaml | YAML 文字列形式で出力されます。(AWS CLI バージョン 2 でのみ利用できます。) |
yaml-stream | 出力はストリーミングされ、YAML 文字列としてフォーマットされます。ストリーミングにより、大きなデータ型の処理を高速化できます。(AWS CLI バージョン 2 でのみ利用できます。) |
text | 複数行のタブ区切り文字列値の形式で出力されます。これは、grep、sed、または awk などのテキストプロセッサに出力を渡すのに役立ちます。 |
table | セルの罫線を形成する文字列 +| - を使用して表形式で出力されます。通常、情報は他の形式よりも読みやすい「わかりやすい」形式で表示されますが、プログラムとしては役立ちません。 |
##接続確認
cmdにて接続できるか確認してみます。
今回は、IAMユーザーの一覧を表示するコマンドを実行します。
C:\>aws iam list-users
{
"Users":[
{
...ここに作成済みのユーザが表示されます。
}
]
}
と出力されれば完了です。
S3バケットの確認コマンドも念のため実行しておきます。
C:\>aws s3 ls
作成済みのS3バケットが表示されれば完了です。
##プロファイル設定
CLIではプロファイルと呼ばれる設定のコレクションがあります。
デフォルトでは「default」プロファイルを使用しますが、実行コマンドに--profileオプションを指定すれば、作成済の各プロファイルにて実行が可能になります。
###プロファイル作成
基本的に先ほどの設定手順と同じです。
今回は「devuser」というプロファイルを作成してみます。
出力フォーマットを変更してもらえると、差がわかりやすいかと思います。(json⇒textに変更しました。)
C:\> aws configure --profile devuser
AWS Access Key ID [None]:取得したアクセスキーを入力
AWS Secret Access Key [None]:取得したシークレットキーを入力
Default region name [None]:デフォルトで使用するリージョンを入力(東京の場合は、ap-northeast-1)
Default output format [None]:出力フォーマットを入力(json,yaml,yaml-stream,text,tableのいずれかを入力。変更も可能)
設定を確認してみます。
C:\>aws iam list-users --profile devuser
USERS arn:...
先ほどと表示されるフォーマットが変わっていれば完了です。
#さいごに
今回は、Win10端末にAWS CLI2をインストールし、接続確認までを行いました。
今後CLIを用いた構築などを更新していければと思います。
また、CLIについてのユーザーガイドは以下をご確認ください。
AWS コマンドラインインターフェイスのドキュメント