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M5StackAdvent Calendar 2024

Day 24

CoreMP135のHDMIについての思い出

Last updated at Posted at 2024-12-23

目的

M5Stackから本年の4月に発売されたCoreMP135について、HDMIの思い出を振り返ります。

M5stack CoreMP135の発売

4月の最終週、M5Stackと似たような形で、液晶やスピーカ、USB等のインターフェイスを備えたLinuxデバイス、CoreMP135が発売されました。

HDMIの色ずれが見つかる。

発売して少し経った5/29、当方がHDMIとつなげてみたところ、Red Green Blur の色のうち、RedとBlueが逆になって色ずれしていることが見つかりました。

同日、@memetan 氏もHDMIの色ずれを見つけていました。

原因究明

HDMIの色ずれ発見の5日前、CoreMP135のHDMIトランスミッターLT8618sxbを制御するソースコードが公開されていました。しかし、LT8618sxbの仕様やレジスタマップは公開されていません。M5Stackとlt8618sxbを製造するメーカーと間に機密保持の関係があるようで、一般ユーザーには公開できないようです。

そのため、公開されているLT8618sxbのドライバ実装コードを読んでも、一見、正体不明のレジスタに正体不明の値を書き込んでいるように見えるため、何をしているのかよくわかりません。

ここから、@memetan氏の調査が始まりました。ここで、試行錯誤した結果からM5Stackへ問い合わせを行っておられました。

@memetan 氏の問い合わせに対して、@ciniml 氏が参戦されました。

@memetan氏と@ciniml氏とで、仕様やレジスタマップが明示されてないソースコードから、原因箇所の特定を進められていました。

対策導入

HDMIの色ズレ発見から、一日後、@memetan 氏よりM5Stackへ変更箇所が提示なされました。

その日、lt8618sxbのソースコードに修正が入り、対策が導入されました。

image.png

感想

オープンソースコミュニティの協力的な問題解決プロセスを感じました。特に、ツヨツヨユーザーといえる@memetan氏と@ciniml氏が技術的な知見を提供し、最終的にM5Stackが迅速に対応するという流れは、効果的なコミュニティ協働といえるでしょう。レジスタマップや仕様は公開されていないという制約がある中で、ツヨツヨユーザーが経験と知識を活かしてソースコードから問題の原因を特定できた点が印象的でした。

参考リンク

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