概要
CoreMP135には、ディスプレイとスピーカが内蔵されています。
CoreMP135のディスプレイとスピーカを使って、動画を再生してみました。大きな動画を扱う場合は、CoreMP135は動画の処理性能が高くはないので、事前に動画のサイズをディスプレイにあわせて縮小して必要があります。
CoreMP135には、debianをインストールしておきます。
FFmpegで動画のリサイズ
CoreMP135のディスプレイ解像度は320x240なので、DebianにFFmpegをインストールして、ビデオの解像度を320x240に変更します。
Step 1: FFmpegのインストール
-
動画を編集するツールFFmpegをapt でインストールします。
sudo apt install ffmpeg
Step 2: 動画の解像度を変更
FFmpegを使ってビデオファイルの解像度を320x240に変更するには、次のコマンドを実行します。ここではinput.mp4
が元のビデオファイル名、output.mp4
が変換後のファイル名です。
ffmpeg -i input.mp4 -vf "scale=320:240" output.mp4
このコマンドの説明:
-
-i input.mp4
: 入力ファイルを指定します。 -
-vf "scale=320:240"
: ビデオフィルターを使用してビデオの解像度を320x240に変更します。 -
output.mp4
: 出力ファイルの名前です。
これで、指定したビデオファイルの解像度が320x240に変更されました。
mplayerで動画の再生
Step 1: MPlayerのインストール
Linux用のメディアプレーヤーであるMPlayerをインストールします。
$ sudo apt install mplayer
Step 2: 動画を再生
MPlayerを使用して、出力先にCoreMP135のLCDデバイスファイル(/dev/fb1)を指定し、動画のサイズが異なる場合にはサイズ320:240にスケーリングしながらビデオファイルを再生します:
$ mplayer -volume 10 -vo fbdev2:/dev/fb1 -vf scale=320:240 output.mp4
-volume 30: 音量を30%に設定します。
-vo fbdev2:/dev/fb1: ビデオ出力をフレームバッファデバイス/dev/fb1に設定します。
-vf scale=320:240: ビデオフィルターを使用してビデオの解像度を320x240に変更します。
output.mp4: 再生したいビデオファイルのパスです。
最後に
CoreMP135では、ビデオ出力をHDMI(/dev/fb0)に設定すると、HDMIから動画再生を行うことができます。