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残念ながら、エンジニアの皆さんは英語から逃げられません。

Last updated at Posted at 2021-12-01

はじめに

はじめまして。
人生初のQiita記事執筆です。
技術的な記事を書くのはまだまだ不安なので、私が青春を費やした英語について書きます。

残念ながら、エンジニアの皆さんは英語から逃げられません。
機械翻訳の精度は随分と高くなりましたが、原文をそのまま読めた方が高速ですし、何よりかっこいいです。
綾辻行人先生の『Another』に出てくる怜子さんも「大事なことでしょ、かっこいいか悪いかっていうのは」と言っていますし、やっぱりどうせならかっこよくありたいですよね。

とはいえ、一から英語を学ぶのはなかなか勇気がいること。
時間もお金もかかります。
「英語をやるくらいなら新しい技術を身につけたい!!!」という方も多いと思います。

ご存知の方も多いとは思いますが、実は英文は単語がわかれば大体の意味が分かります。
Stack Overflow等で短めの英文を読むときにはそれで十分です。
特にエラーの解決方法なんかは毎回同じような文法なので、単語がわかればあとはテンプレートに当て嵌めるだけです。

「そんなことは分かっているけど、その単語の意味がわからないから困っているんじゃないか」と思った方も多いはずです。
そこで今回は英単語を暗記せず、その意味を推測する方法について書きます。
いわゆる、語源学習です。

※もちろん以下の方法で判断できない場合もありますのでご注意ください。

本題

例えばこの業界ではよく目にする「review」という単語、改めて見ると「re + view」という構成になっていますね。
re」には「再び」、「view」には「見る」という意味があります。
馴染み深い単語で説明しましたが、意味の推測とはつまりこういうことです。
接頭辞(re)、語根(view)、接尾辞(e.g.ion)それぞれのイメージだけ頭に入っていれば、単語そのもののイメージも掴むことができます。

長々と説明していてもわかりづらいので、下に表を書きます。
基本的な接辞、よく見る語根、それとよくIT業界で使われる英単語の例の表です。
英単語はこれらの要素で構成されています。
漢字で言うところの偏旁(へんとつくり)のようなものです。

接頭辞

接頭辞 意味 例の構成 備考
a-
in-
否定(ない等) insecure( 安全でない )
asynchronous( 非同期の )
in+secure(安全な)
a + synchronous(同期)
「中に」を表すinと混同しないよう注意
bi- 二つの binary( 二進法の )
bisect( 二等分する )
by+sect( 切る )
con-
com-
co-
ともに conflict( 衝突 ) con+flict( ぶつかる )
contra-
contro-
反対に contrast ( 対比 ) contra+st( 立つ )
de- 反対に,下に decode( 復号する ) de+code( 暗号,符号 ) ⇔encode
ex- 外に export( 輸出する ) ex+port( 運ぶ )
in-
im-
中に,その状態に import( 輸入する ) in+port( 運ぶ )
en- にする enable( できるようにする ) en + able( できる )
infra- infrastructure( 基盤 ) infra+structure( 建造物 )
mal- 悪い malfunction( 故障 ) mal+function( 機能 )
ob- に向かって,に対して observe( 監視する ) ob+serve( 見守る ) reserveのserveと同じですね
pre- 前の predict( 予測する ) pre+dict( 話す ) dictionaryのdictと同じです
re- 再び、後ろに review( 批評する )
remove( 取り除く )
re+move( 動く )
sub-
sup-
下に,下から上に substring( サブストリング )
support( 支える )
sub+string( 文字列)
sup+port(運ぶ)
supもsubの仲間なんです。
trans- 向こうへ transport( 輸送する ) trans+port( 運ぶ ) port多い

※ほかにも同じ意味を持つ接頭辞があります。

語根

語根 意味 備考
cogni 知る recognize( 識別する ) re(再び)+cogni+ize( する )
ject 投げる project( 計画,投影する ) pro(前に)+ject
lab 働く collaborate( 協力する ) co(ともに)+lab+ate(する)
lect 集める,選ぶ collect( 集める )
select( 選ぶ )
co(ともに)+lect
se( 離れて )+lect
port 運ぶ import( 輸入する ) im(中に)+port
posit
pose
pause
置く compose( 構成する )
repository( 貯蔵庫 )
com(ともに)+pose
re(後ろに)+posit+ory( 場所 )
quire
quis
quest
探し求める request( 要請する ) re(再び)+quest
spect 見る inspect( 検査する ) in( 中を )+spect
view
vis
見る preview( 下見 )
invisible( 目に見えない )
pre( 前もって )+view( 見る )
in( 否定 )+vis( 見る )+ible( 能力 )
ware 知覚する hardware( ハードウェア )
malware( マルウェア )
hard(かたい)+ware
mal( 悪い )+ware

※ほかにも同じ意味を持つ語根があります。

接尾辞

接尾辞 意味 備考
-able
-ible
能力 deletable( 削除可能な ) delete( 削除する )+able
-ary に関する,の dictionary( 辞書 ) diction( 言葉遣い )+ary
-ate する generate( 生成する ) gen( 生む )+ate
-graph 書く autograph( 自筆,サイン ) auto( 自分で )+ graph
-ize
-ise
する,~化する serialize( シリアル化する ) serial( 連続的な )+ize
-oid と似ている android( 人造人間 ) andro( 男性の )+oid
-ory 場所 repository( 貯蔵庫 ) re( 後ろに )+posit( 置く )+ory

※ほかにも同じ意味を持つ接尾辞があります。

終わりに

頑張ってたくさん書きましたが、正直こんなにたくさん覚えるのめんどくさいですよね。
皆さんが次回英文を読むときに今までと違った見方ができれば、それだけで十分です。
語源を意識しながら英単語を見るようになると、そのうち自然と接辞にイメージを持ち始めるようになります。
また、対となる接辞を知って入れば、片方の単語からもう一方を推測することも容易です(e.g. encode⇔decode)。

実際今でも「詳しいことはわからないけどこの接辞/語根にはこの意味があるようだ」くらいの感覚を持っている方が多いのではないでしょうか。
multi-だったら「なんだか複数ありそうだ」など。

段々と、それが他の接辞/語根でも起こるようになります。
初めて見る二字熟語でも、大体意味がわかるのと同じです。
ぜひ、接辞/語根を意識して英文を読んでみてください。

この記事が少しでも英語嫌いの皆さんの助けになれば幸いです。

参考

以下のページを参考にさせていただきました。

注意

学習方法はどんなものであっても人によって向き不向きがあります。
こんなことを言っては元も子もないですが、ご自身に合わないようでしたら無理せず他の方法を探してみてください。

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