統計検定2級合格に合格したため、その勉強方法を書いておきます。もし参考になれば幸いです。
背景
データ分析系の仕事も任されるようになってきたため、基礎を固め直すことを目的として受験しました。
文系学部卒(経営学)で大学卒業時点では統計学に関する知識はなかったんですが、社会人2年目から4年ほど機械学習エンジニアとして働いており、仕事で必要な知識は穴埋め的に持っていました。ただ、これまではどちらかというと MLOps 関連の仕事の方が多く、今回の受験に関してはゼロから勉強し直す形で勉強しました。
また、2級の受験が終わり次第準1級の勉強に移ろうと考えていたため、ゴールとしては2級合格というよりも、『統計学入門(赤本)』の内容を理解することにおいていました。
勉強内容
受験の1ヶ月前から勉強を始め、最初の2週間は平日は仕事終わりに4時間ほどずつ、試験前の1週間はそれに加えて土日祝日に8時間ほどずつ勉強しました。
勉強した内容と時間配分しては
となっています。
『統計学入門(赤本)』の理解(2週間)
まず、『統計学入門(赤本)』を理解するところから始めました。自分が書かないと理解できないタイプなので、本に書かれた内容を全てノートにまとめ直すという方法で勉強しました。
「以降の問題演習で統計学入門を開かなくて済むこと」を完了基準として
- 自分の中で咀嚼し理解してからまとめること
- 漏れがないようにまとめること
をルールとして本の内容をまとめていきました。
そもそものゴールがこの本の理解だったため時間をかけたこと、おそらく一番時間のかかる勉強方法をとっていたこともあり、本来ここはもっと短い時間で終わらせられたのかなあと思います。
また、統計学の知識がない方は、『完全独習 統計学入門』など、より初学者向けの本を通読してイメージをつけてから統計学入門を読むのがいいかもしれません。
『統計学演習』での問題演習(1週間)
統計学入門をまとめ終わった段階で
- 理解の漏れがないかの確認
- 問題演習を通じた公式・解法などの暗記
を目的に『統計学演習』で問題演習をしました。
問題演習は過去問でも可能ですが、過去問は出題内容がランダムであり上記目的に合わなかったことから、順序立てて網羅的に問題演習を行えるこの本を選びました。
問題を一度解いてみて、解けなかった問題や怪しかった問題は解説を読みながら解けるようにし、次の日に解き直す、解けなければまた解説を読みながら解けるようにし、また次の日に解き直すということを繰り返す形で勉強を進めていきました。また、理解が足りていなかった部分が出てこれば、『統計学入門』に戻ってその部分を再度まとめ直すということを繰り返していきました。
時間がなかったこと、その後過去問を解くことも決めていたこともあり、全問完璧にするというよりは、自分の理解の足りていないところ、理解の漏れがありそうなところを中心に問題を選んで解いていました。
過去問でのテスト対策(1週間)
最後の1週間は
- 理解の漏れがないかの最終確認
- 試験形式に慣れること
を目的に、公式問題集で過去問演習を行いました。
こちらの二冊を購入し、平日は一日2回分、土日は4回分解いていきました。古い過去問に関しては Amazon やメルカリで中古のものを購入することができます。年を追うごとに傾向も変わってきているため、古い順に解いていくことをおすすめします。
ここまでの勉強で合格ライン(PBTだと70点が目安らしい)以上を取ることはできたのですが、『統計学入門』や『統計学演習』でカバーできていない範囲(そこまで多くはない)があったり、問題文の用語の呼び方がこれら二冊とは違ったりしたので、その部分は『統計WEB』で解消していきました。
また、統計WEBには過去問の解説記事もあるので、公式問題集の解説でわからなかった問題はこちらで確認しました。
また、2021年6月実施分に関しては最後のPBTだったこともあってか、他の回に比べて難易度が上がっており、気持ちが割と折れるので飛ばしちゃってもいいかもしれません。
試験中の注意点
おそらく試験問題の流出を防ぐためですが、計算用紙として紙ではなく、ラミネートされた紙を渡されます。そこに水性ペンで書き込んで計算していく形になるのですが、ペンが割と太く、小さい字で書き込んでいると確認の時に自分の書いた数字が判別できないといったことが起こります。ラミネートされた紙は試験中に追加でもらうことができるので、じゃんじゃん使っていった方がいいかもしれません。
また、水性ペンのインクが手につくので、問題が解けなくて焦っても試験中に顔を触ったりはしないようにした方がいいです。試験後鏡見てびっくりするので、、、