WordPressにメンテナンス画面を設置するには、プラグインを使用する方法と手動で設定する方法の2つがあります。
独自のHTMLを使用してメンテナンス画面を表示するためには、手動で設定する方法が適しています。以下にその手順を説明します。

手動でメンテナンスモードを設定する

手順1 メンテナンス用のHTMLファイルを作成する

まず、メンテナンス画面として表示したいHTMLファイルを作成します。
例えば、以下のような内容です

<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>メンテナンス中</title>
    <style>
        body {
            display: flex;
            justify-content: center;
            align-items: center;
            height: 100vh;
            background-color: #f2f2f2;
            font-family: Arial, sans-serif;
        }
        .container {
            text-align: center;
        }
        h1 {
            font-size: 2em;
            margin-bottom: 0.5em;
        }
        p {
            font-size: 1.2em;
        }
    </style>
</head>
<body>
    <div class="container">
        <h1>メンテナンス中です</h1>
        <p>現在、メンテナンス作業を行っています。しばらくお待ちください。</p>
    </div>
</body>
</html>

このファイルをmaintenance.htmlとして保存します。

手順2 maintenance.htmlをサーバーにアップロードする

作成したmaintenance.htmlファイルをWordPressのルートディレクトリ（wp-contentフォルダと同じ階層）にアップロードします。

手順3 maintenance.phpファイルを作成する

次に、maintenance.phpという名前のファイルを作成し、以下のコードを記述します

// IPアドレスを指定して、特定のIPアドレスからのアクセスを許可する
$allowed_ips = ['123.456.789.000']; // ここに許可するIPアドレスを追加

if (!in_array($_SERVER['REMOTE_ADDR'], $allowed_ips)) {
    // メンテナンス中のHTMLファイルのパス
    $maintenance_file = dirname(__FILE__) . '/maintenance.html';
    // メンテナンス画面を表示
    if (file_exists($maintenance_file)) {
        include($maintenance_file);
        exit;
    }
}
?>

このファイルをWordPressのルートディレクトリにアップロードします。

手順4 .htaccessファイルを編集する

WordPressのルートディレクトリにある.htaccessファイルを開き、以下のコードを追加します

<IfModule mod_rewrite.c>
    RewriteEngine On

    # メンテナンスモードを有効にする
    RewriteCond %{REMOTE_ADDR} !^123\.456\.789\.000$  # ここに許可するIPアドレスを追加
    RewriteCond %{REQUEST_URI} !/maintenance\.html$ 
    RewriteRule ^.*$ /maintenance.php [R=302,L]
</IfModule>

この設定により、指定したIPアドレス以外からのアクセスはmaintenance.phpファイルを経由してmaintenance.htmlが表示されます。