この記事は、AEON Advent Calendar 2024 シリーズ2の24日目です
こんにちは。イオンスマートテクノロジー株式会社(AST)でバックエンド開発チームに所属している大坂です!
私は標準ECというプロダクトの開発に携わり、主にイオン琉球様のECサイト(イオン琉球オンラインショップ)の開発や保守運用を中心に担当しています!
はじめに
私はASTに入社する前、別の会社でエンジニアをしており、その頃はウォーターフォール開発を行っていました。
アジャイル開発は未経験で、「短期間でサイクルをまわして開発するやつ」くらいの知識しかありませんでした。
そこから約1年前にASTの標準ECチームにjoinし、まずはスクラムチームのDEVとして開発を経験。その後、体制変更などがあって現在はPO代理(※実際のPOは業務で日々のイベント参加などが難しいので代理)やSM(※実際は名乗れるほどやれてないです...)として、チームや開発の管理、仕様統制、POやお客さんとの連携・調整役などを担当しています。
今回はアジャイル未経験から、スクラムチームのDEV、PO(代理)、SMの3つの役割を経験した私が感じた、アジャイルの魅力を3つお伝えしたいと思います!
①チームメンバーを頼りやすい(一人で抱え込まなくてよいので、精神的にも楽!)
私がDEVとして参加した時は、開発ベンダーさんで構成されたスクラムチームの中に1人ASTプロパという状況で、チームメンバーのパーソナリティもわからない中ではじめは不安もありました。
しかし、チームメンバーは「ここの実装の仕方わからないので教えてください!」とか「この課題について検討したので意見ください!」などと声をかけるとすぐに寄り添ってくれ、安心して開発できていたのを覚えています。
スプリントのバックログはチーム全体で責任を持ち、協力して完了に導くべきものです。そのため、DEVはバックログの進行を支えるために積極的に相談しあったり、手を貸しあったりする責任があると思っています。
逆に考えると、コミュニケーションが苦手だったり、一人で誰にも邪魔されずに黙々と作業したい人が多いチームにはアジャイルが向かないこともあります。
②新たな技術領域に挑戦しやすい
アジャイル開発では、スプリント単位(標準ECでは2週間)で完了できる範囲のバックログを計画するため、一つひとつのタスクが小さな単位に分割されます。
例えば、配送料の機能を開発する場合、最初のスプリントでは管理画面でDBから配送料マスタを取得して表示する機能、次のスプリントではそのマスタを編集・更新できる機能、さらにその次のスプリントで注文時に配送料マスタを取得し、注文金額に適用する機能を実装する、といった具合です(実際にはそこからさらに細かいタスクに分けられる)。
こうして細分化され、毎回のゴールが明確になるため、取り掛かりやすく、今まで触れたことのない技術やプログラミング言語などにチャレンジするハードルが下がります。
タスクを完了できると達成感を得られ、積み重なると自信にもつながっていきます!
③急な要望や変更に柔軟に対応できる
これぞやはりアジャイルならではの大きな魅力だと思います。
お客様と要件の調整をする際、「見てみないとイメージがつかない」「使ってみないとわからない」といったケースはやはり出てきます。
また、運用開始して初めて、「この機能を優先して対応してほしい」などの具体的な要望も出てきます。
その際、アジャイルなら「次のスプリントで対応して、間に合えば来月リリースでいこう」といった具合に、フィードバックを迅速に反映させ、素早くカイゼンを進めることができます。
そして、これはお客様からの急な要望や変更に限らず、仕様や設計を固めた後でも、「改めて運用方法を考えてみると、こっちの方が良さそうだ」とか「実装課題を考慮するとこっちに変更した方が良い」など開発を進めるうちに気づいた場合でも、一旦戻って軌道修正しやすいのがアジャイルの大きな魅力です。
おわりに
アジャイルには多くの魅力がありますが、もちろん課題もあります。例えば、スプリント単位で進捗が把握しやすい一方で、プロジェクト全体のスケジュール感がつかみにくいという点や、チーム全員がアジャイルを意識して進めていけるようになるには時間がかかること、さらにチームメンバーの特性や体制によっては、アジャイルがうまく機能しないこともあります。
ウォーターフォールとアジャイル、どちらが良いかは一概には言えません。プロジェクトの状況や目的によって最適な方法が異なるため、選択は状況次第です。ただ、個人的には約1年アジャイルを実践してみて、その魅力を実感したので、今はアジャイル推しです!
これからもチームで価値あるものを作り、提供し続けられるよう、さらにスクラムの知識を深めつつ、引き続き努力していきたいと思います!
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