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PyMOL使い方

Last updated at Posted at 2023-10-03

PyMOLの使い方をまとめておきます。雑な表記にはなりますが、参考になれば幸いです。

代表的なファイル形式

まず、代表的なファイル形式を挙げておきます。

  • pdbファイル:タンパク質の立体構造データが保存してあるデータファイルです。開くとこんな感じになっています。

スクリーンショット 2023-10-03 11.39.36.png

左から、原子の通し番号、原子タイプ、アミノ酸の種類、ChainID、アミノ酸番号、xyz座標値、占有率、温度因子の順に並んでいます。これらのデータは、実験(X線結晶解析や、NMR、電子顕微鏡など)によって得られたものになっています。

  • psfファイル:pdbファイルと同じく、タンパク質の立体構造データが保存してあるデータファイルです。
    左から、原子の通し番号、分子タイプ、アミノ酸番号、アミノ酸の種類、原子タイプ、官能基タイプ、電荷、質量の順に並んでいます。

スクリーンショット 2023-10-03 11.40.36.png

  • dcdファイル:トラジェクトリの情報を保存したファイルです。これのフォーマットは主に原子のXYZ座標のみを保存するためのもので、 原子名やアミノ酸残基名は含まれていません。
  • pseファイル:PyMOL sessionファイルと呼ばれるもので、どのPDBファイルを読み込んで、どの部分の色を変えるか、どのような角度で表示するか、などの命令(操作)が記述されたファイルです。PyMOLでしか開けません。

PyMOLの開きかた

Protein Data Bank(PDB)からタンパク質を取得する方法

  1. Protein Data Bank( PDB : https://www.rcsb.org )から調べたいタンパク質を探す(例えば1akeAなど)
  2. ターミナルにpymolと打ってPyMOLを開く
  3. PyMOLでコマンド "fetch 1akeA" などと打ってタンパク質を表示する
pymol

計算したトラジェクトリを表示する方法

以下のコマンドを打つ

pymol -d "load xxx.pdb, xxx, 0, pdb; load_traj yyy.dcd, yyy, 0, dcd"

(注)xxx.pdb : 開きたいタンパク質のpdbまたはpsfファイル。psfの場合はふたつ後ろのpdbもpsfに直しておきます。
yyy.dcd : 開きたいタンパク質のdcdファイル。

すでに保存したpseファイルを開く方法

以下のコマンドを打つ
(注)xxx.pse : 開きたいタンパク質のpseファイル。

pymol xxx.pse

開いた後のコマンド

ここからはあまり触れません。
なお、揺れ動くタンパク質を画面の中央に配置するためのコマンドは

intra_fit polymer

です。

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