PCを遠隔操作することは「リモートデスクトップ」、「リモートアクセス」、「リモートコントロール」など、様々な名前で呼ばれています。テレワークの需要が増す昨今において欠かせないものとなっています。ここでは私が検討したPC遠隔操作サービスを紹介します。
はじめに
私の勤務先では、今年からテレワークを積極的に展開することが決まりました。
そして先日、私は上司にテレワーク用のPC遠隔操作ツールの検討を任されるに至りました。
早速「PC遠隔操作」をググってみたところ、膨大な数の製品があることを知りました。
無料アプリなども混ざっているので、正直どの製品が良いのか判断するのに困りました。
各製品のライセンス形態が多岐にわたるため、比較するのも難しかったです。
私と同じような状況の人も少なくないと思うので、皆さんの参考になると思い、この記事を作成しました。
ところで、弊社の条件は合計40人分のPCをリモート可能にすることでした。
この用途に該当する法人向けリモートソリューションを探したところ、以下4製品(全てクラウドサービス)が候補に上がりました。
1) ConnectWise Control
長所
- 日本語化が上手くできている
- ユーザー数の制限がない
- 同時接続数の制限がない
- 接続元端末の数に制限がない
- ユーザー権限設定可能
- ログがきれいに整理されていて、ウェブから見ることができる
- シングルサインオン対応
- リモートプリント対応(しかもドライバー不要)
- 遠隔PCのモンターを黒塗りにできる(しかもドライバー不要)
短所
- PC登録可能数は自由に指定できず、25、50、100、250、500、750、1,000のみとなる
価格
- 年額324,000円 (PC50台)
2) Splashtop
長所
- ユーザー数の制限なし
- ユーザー権限設定可能
- リモートプリント対応(ただし特別なドライバーが必要)
- 遠隔PCのモンターを黒塗りにできる(ただし特別なドライバーが必要)
短所
- シングルサインオン非対応
- 日本語化が中途半端(一部英語のまま)
価格
- 年額600,000円 (PC40台)
3) Remoteview
長所
- リモートプリント対応(ただし特別なドライバーが必要)
短所
- シングルサインオン非対応
- クライアントアプリの容量が大きい(50MB以上ある)
価格
- 年額480,000円 (PC40台)
4) TeamViewer
長所
- シングルサインオン対応
短所
- ユーザー数の制限あり
- 接続元端末の数に制限あり
- GUIがごちゃごちゃしていて使いにくい
- 日本語化が中途半端(一部英語のまま)
- ログが複雑で、解読しにくい
価格
- 年額992,000円 (PC40台)
結論
価格
- ConnectWise Control: 324,000円 (PC50台)
- Splashtop: 600,000円 (PC40台)
- RemoteView: 480,000円 (PC40台)
- TeamViewer: 992,000円 (PC40台)
結論として、ConnectWise Controlが一番コストを抑えられ、その上PC50台の契約になるのでコスパも抜群です。10台分のライセンスが余るので在宅勤務だけではなく、サーバー管理など他の用途にも利用できそうです。
機能
弊社では既にOffice 365を展開しているので、リモートツールとOffice 365を連携して、シングルサインオンを実現することが理想でした。
上記4製品つのうち、SAML認証に対応しているのはConnectWise ControlとTeamViewerだけでしたので、最終的にこの2つからの選択となりました。
価格と使いやすさを考慮すると、ConnectWise Controlが最適なツールと判断し、導入が決定されました。