はじめに
本記事はGoodpatch Advent Calendar 2018の25日目の記事です。
株式会社グッドパッチ デザインDiv エンジニアUnit マネージャーの見習いを3ヶ月前からやっているnktnがエンジニアチーム作りの試行錯誤について紹介します。
マネージャー見習いになるきっかけ
元々エンジニアとして開発業務に従事していまして、開発をしているときが一番楽しく、マネージメントへの興味が薄い方でした。
ただ、今回既存のUnitを運営するのではなく、新設して作るという話から、開発リーダーとしての経験を活かしながら、エンジニアが活動しやすい環境を作ることに興味が湧きました。
マネージメントの勉強をやっていないのでやり方が良くわからないし、自分で上手くいくのかという心配が大きかったのですが、周りに相談にのってもらえるいろいろな方々がいることが後押しになりました。
ユニット結成初期
実は、結成初期には専任マネージャーを置くのかという話し合いがありました。
というのも、ヨーロッパ側がホラクラシーを利用して組織の管理体制を置いており、自チームでも今回小さく運営をテストしよう!ということで、ほんの少しの間だけユニットの中で簡易的に試用をしました。
結果的に、ホラクラシーの運用は部分的に活用することになったのですが、下記に経緯を記します。
ホラクラシーの試用
※ホラクラシー自体は、Video from Google Talkにて内容が説明されています。
やって良かった点
特に責任感・主体性の向上があったと感じています。
また、意見を言い合うことも活発になったと思います。
ここで得た責任感や主体性を向上できるように、チーム内の仕事は基本的に各自が中身も考えて実行までやるようになりました。
やってみて合わなかった点
組織の管理自体を複数名でおこなうことは、承認フローの複雑化や曖昧性につながり、
一定規模の組織運営をすることを考えると、管理を一人に集約させる方が、今のところユニットを運営するには向いていることがわかりました。
ホラクラシーの試用のまとめ
エンジニアリング組織をよりしっかりとしたものにするために、ホラクラシーなどを試用して既存の方法の変革を考えることは、いい部分・悪い部分が分かり、有意義なものだったと思います。
今後も色々な方法を、会社にあった範囲ややれる範囲でどんどん取り入れていきたいと思える経験でした。
マネージャー見習い就任後のユニット運営
見習いということで、僕自身が上司から「目標設定のしかた」や「1on1のやりかた」などを教えてもらいながら、ユニット運営を始めました。ユニットの組織作りについて決めるべき内容や大事なことが何なのかを学びながら、大きく下記のようなことを実行しています。
自分たちは何者なのか、何を目指しているのかを決める
会社としては、明確化されているのですが
自分たちのチームの存在意義について、自分たちの言葉で語れるようになろうと考え、
特にどういった価値を提供できるのかを軸に、メンバーとワークショップをして目標を決めていきました。
1 on 1
メンバーとのコミュニケーションの場として、1 on 1を設け、実施しています。
やり方に関する情報はたくさんあり、私自身としてはGoogle re:Workを参考にさせてもらっています。
目的
基本的に下記目的を中心に実施をしています。
- キャリア形成の支援
- 目標達成の支援
頻度
週1回 or 隔週1回 / 1回30分
アジェンダ
- OKRの確認とすりあわせ
- Will / Can / Mustの確認
- メンバーの状況確認
気をつけていること
幸いにも内・外部のマネージャー研修を受けさせていただいているため
コーチング、ティーチング、フィードバックの考え方や実施方法については学ぶ機会が多くあります。
1 on 1では出来るだけコーチングのために、メンバーが話す割合を多くすることを意識しています。
また、働く上で何か支障になっていることがないかの把握や、環境の改善へのヒアリングも併せて行っています。
とはいえ、まだまだ内容の改善や質の向上は課題で、コーチングスキルを上げていきたいと考えています。
これから
まだ3ヶ月といった期間で、実行できたものは少ないのですが
今後は下記を意識してマネージャー業務を行っていきたいと思っています。
- 見習いではなく、自分で責任を持ってマネージメントができるようになること
- 現状のチームパフォーマンスの計測と改善を行い、成果に繋げること
- メンバーの成長支援をおこない、各自のパフォーマンスがさらに発揮できるようにすること
このチームはデザインとテクノロジーが好きで、「より良くしたい」という気持ちが強い人たちが集まっています。
これからも試行錯誤が続きますが、マネージャーとして、チームのみなさんが力を発揮できるように、
そして、自分自身も成長できるように尽力したいと思っています。