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AWS CloudHSMのオンラインセミナー受けてみた

Last updated at Posted at 2019-08-06

AWS Black Belt Online Seminar AWS CloudHSM」の自分向けメモ
暗号化技術は分かるけど、AWS CloudHSMって何?......レベルの人向け

暗号化技術概要

共通鍵暗号

  • 高速に暗号化、復号化可能
  • AESが代表的な暗号方式
  • S3、EBSで利用されている

公開鍵、秘密鍵暗号

  • 共通鍵より処理が重い
  • RSA方式が代表的なアルゴリズム

SSL/TLS

  • 上記2つの併用
  • クライアント⇒サーバーにサーバー証明書で暗号化したクライアントの共通鍵を送る
  • その後の通信は共通鍵で双方暗号化して行う

管理の重要性

  • 暗号鍵の安全な保管とアクセス管理が重要な課題
  • 暗号鍵管理のインフラストラクチャーを利用するのが一般的

AWSにおける暗号鍵管理

KMSとHSM

  • KMS(暗号鍵へのアクセス、アクセス制御)
    • マルチテナント
    • 共通鍵のみ
  • HSM(暗号鍵の保管庫)
    • シングルテナント:ハードウェア占有型暗号鍵管理サービス
    • 共通鍵と公開鍵

機能とユースケース

HSMとは

  • 鍵の不正利用を防ぎ、外部から鍵がアクセスできないようにする
  • PVC内サービス、VPC外からの場合はルーティングが必要
  • 異なるリージョンからアクセス不可
  • 異なるAZにクラスター構成され、バックアップイメージをS3に保管
  • FIPS140-2のレベル3認証
    • 物理的な改ざんへの耐性をもつ
    • 筐体を無理やり開けようとするとデータがゼロリセットされる
    • 外からの電磁波、中からの電磁波の漏れにも対応
  • Non-Exportableの設定が可能

ユースケース

  • KMSのカスタムキーストアとして利用
  • SSL/TLS暗号化
  • CA局の秘密鍵管理
  • ファイル等のデジタル署名

KMSとの連携

  • レベル3でKMSのカスタマーマスターキーを保管でき、KMSの機能はそのまま使える
  • KMSではマルチテナントでハードウェアを使っている

管理と運用

  • AWSコンソールから操作可能
  • HSMに対する操作権限はIAMとは別
    • ハードウェアの中のユーザーに権限が振られる
  • イニシャライズはCLIから

クォーラム認証

  • 複数の認証されたユーザーが承認しないと操作ができないモード

クラスター管理

  • メトリクスで稼働を確認可能
  • オートスケールではないので、手動で追加すること
  • 最低限24時間に1回のバックアップ取得
  • リストアはバックアップを取得したクラスターにしかリストアできない
  • 災害対策のために、別リージョンへのコピーが可能

ログと監査

  • CludTrail
  • メトリクス
  • クライアントログ
  • CloudWatch Logs

まとめ

  • 手間のかかるHSMの準備と提供をオンデマンドかつ従量課金で提供
  • KMSとの使い分け
    • FIPS140-2 Level3対応のHSMが必要な場合
    • CA局として大量の暗号化復号化処理が必要な場合
  • KMSのキーストアの強靭化を図れる
  • AWSマネジメントコンソールとCLIの併用が必要
  • リージョンをまたいだバックアップは不可
  • 手動操作によるバックアップとリストアが必要
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