はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の22日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の4章「バーチャル世界の構成手法」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
4 バーチャル世界の構成手法
4.3 シミュレーション
4.3.4 人物のシミュレーション
(1) 人体物理モデル
- 剛体リンク系
- 現実的な計算時間でシミュレートするために使う
- 球面関節
- 3自由度回転
- 回転関節
- 1自由度
- 実際は回転中心が移動したりする
引用元: バーチャルリアリティ学
(2) 計算アルゴリズム
- 力学シミュレーション(4.3.3参照)
- 逆運動学
- リンクの位置と姿勢に対応する関節角を計算する
- 解析的手法
- 逆関数を求める
- 数値的手法
- ヤコビ行列と位置誤差の2上を評価関数とした最適化問題を解く方法
- ニュートン法を用いて方程式の解を求める方法
- 汎用性が高く応用も聴く
- 解が無限に存在する
- 手の位置・姿勢を変えずに肘の位置を変えられるなど
引用元: バーチャルリアリティ学
(3) 運動生成
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映画などではアニメーターがキーフレームを補間して制作する方法が主流
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リアルタイム生成する必要がある
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力学シミュレーション
- 人間らしい運動をするための関節トルクを計算する制御系が必要
- 転倒しないための制御
- 関節制御
- 各関節は与えられた目標値に追従する
- 全体のバランスは考慮されていない
- バランス制御
- 重心位置を目標位置に戻すための仮想的な力を計算し、各関節のトルクに変換する
- 外力に対する反応の運動を生成できる
- バランス制御は保証されていない
- 有限状態機械
- 各状態の制御系は事前に用意しておく
- 人間らしい運動をするための関節トルクを計算する制御系が必要
引用元: バーチャルリアリティ学
- モーションキャプチャを利用する方法
- 計測したデータを加工するので基本的に転倒などがない
- モーショングラフ
- クリップを複数用意して状況に応じた順序で再生する方法
- 似た姿勢で遷移すれば滑らかになる
引用元: バーチャルリアリティ学
まとめ
バランス制御は難しいですね。
一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の23日目は第15回VR技術者認定試験(セオリーコース) 模範解答の予想です