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ChatGPTで業務効率化事例を試してみた!始め方などもご紹介

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こんにちは!株式会社ピープルドット(旧データミックス)でエンジニアをしている丹羽です。

ChatGPTのことを調べ始めたと思ったら、翌日にアップデートが来てビックリしましたが、生成AIの進化が早いですね!

とはいえ、ChatGPTは認知度が高いももの、実際に使っている人はまだまだ少ないようなので、本格的に普及していくのはこれからでしょう。

そんな私もChatGPTのような生成AI技術を使い始めるようになったのはつい最近のことなので、まだまだ知らないことも多いですが、どのように業務効率化を図れるのかを知りたかったので、実際に試してみることにしました。

現在のChatGPTはアカウント登録しなくても無料で使える!

まずChatGPTについて、現在はアカウント登録をしなくても無料で使えるようになっているため、試してみたい方は「https://chatgpt.com」にアクセスして試してみて下さい。
 ※最近UIが日本語に対応しました!

chatgpt-1.png

 
例えばメッセージを入力して実行すると、テキストが生成されます。

chatgpt-2.png

 
さらに続けてメッセージを入力して実行すると、その前に生成されたテキスト内容を引き継ぎながら、再度テキストの生成ができて便利です。

chatgpt-3.png

生成されたテキスト内容が正しくないこともあるので注意!

質問を投げて回答を得られるのは非常に便利ですが、ChatGPTのメッセージ入力欄の下にも記載の通り、ChatGPTの回答は必ずしも正しいとは限らないため、その点はご注意下さい!
 ※インターネットで情報検索をする際と同様に、その情報が本当に正しいのかどうかの判断が必要です。

chatgpt-4.png

デフォルト設定では入力内容が生成AIのモデルの学習に使われるので注意!

ChatGPTを使う際の注意点として、デフォルト設定では入力した内容が生成AIのモデルの学習に使われるため、機密情報などは絶対に入力しないようにして下さい。

入力した内容を学習させたくない場合は、画面右下の「?」をクリックします。

chatgpt-8.png

 
次にメニューが表示されるので、「設定」をクリックします。

chatgpt-9.png

 
次に"すべての人のためにモデルを改善する"のスイッチをOFFにすればOKです。(メッセージの入力フィールドが黒色になります。)

chatgpt-10.png
 ※これでモデルの学習に使用されなくなりますが、チャットのコピーは安全上の理由から最大30日間保管されるようなので、その点も踏まえてご利用下さい。

プロンプトについて

そんなChatGPTですが、上手く利用していくにはプロンプトが重要です。

このプロンプトというのは、具体的にはChatGPTに指示を出すための命令文のことを指しますが、ChatGPTなどの生成AIでは質問の仕方によって得られる回答が変わるため、どのような命令文を入力するかが大事になります。

プロンプトの作り方には様々な方法がありますが、例えば有名なものとして深津式というのがあり、以下のような形式で命令文を作ります。

==============================
#命令
あなたは◯◯です。
下記の条件と入力文をもとに、◯◯を出力して下さい。

#条件
・条件1
・条件2

#入力文
テキスト。テキスト。テキスト。
テキスト。テキスト。テキスト。
テキスト。テキスト。テキスト。

#出力文
==============================

メールの作成

ではメールの作成を例に試してみます。

例えばデータサイエンスに関するイベントの開催を案内するメールの文章を作成したい場合、次のようなプロンプトを作ります。

==============================
#命令
あなたは非常に優秀な営業マンです。
下記の条件と入力文をもとに、イベントを案内するメールの文章を出力して下さい。

#条件
・文字数は300文字程度
・開催日時は2024年5月18日の土曜日の14時から1時間程度
・データサイエンスについてまだ興味がない人向け
・イベントに気軽に参加しやすい表現の文章

#入力文
データサイエンスを学ぶメリットや、データサイエンスの魅力が伝わるようなイベントを開催する。

#出力文
==============================

 
上記のプロンプトをChatGPTで試すと、次のような結果になります。

chatgpt-7.png

 
このように、ChatGPTを使えばメールの文章を簡単に作成することができるため、事前にプロンプトさえ準備しておけば、文章を作成する時間を大幅に短縮することが可能です。

ただし、一発で全て完璧な文章が生成されるわけではなく、あくまでもたたき台として使えるような文章が生成されるため、実際に使う際には各種修正やチェックが必要です。

議事録の作成

次は議事録の作成について試してみます。

まず議事録を作成したい場合は下図のような手順が必要になり、今回はChatGPTを使う前に何らかの方法にて会議内容をテキスト化する必要があります。

そこで今回は一つの例として、「動画撮影→動画ファイルを文字起こしサービスでテキスト化→ChatGPTで議事録作成」という手順で試してみます。

議事録手順.drawio.png

1.動画を撮影して動画ファイルを作成

まず動画撮影について、今回は例としてWindows11に標準で付いている「Xbox Game Bar」という機能で動画撮影を行い、動画ファイルを作成します。

ショートカットキー「Windows + G」を押すと「Xbox Game Bar」のUIが表示されるので、画面左上のキャプチャーにある「◯ボタン」をクリックし、動画撮影を開始します。

議事録-1.png

 
動画撮影が開始されると画面右上にキャプチャの状態が表示され、録画の経過時間が表示されます。

今回は例として約1分ほどの短い動画を撮影しますが、撮影を終了するには画面右上のキャプチャの状態にある「□ボタン」をクリックします。

議事録-2.png

 
動画撮影終了後、画面左のキャプチャにある「キャプチャを表示する」をクリックします。

議事録-3.png

 
キャプチャー一覧が表示されるので対象の動画を選択し、画面右下の「ファイルの場所を開く」をクリックしてファイルの保存場所を確認しておきます。

議事録-4.png

2.動画ファイルの内容をテキスト化

次に撮影した動画ファイルから文字起こしを行い、動画内容をテキスト化しますが、今回は例として「文字起こしさん」というサービスを使います。

このサービスは会員登録をしなくてもお試し機能が無料で使え、ファイルの最初の60秒の部分の文字起こしが可能です。
 ※ただし、ChatGPTと同様に機密情報を取り扱う場合にはご注意下さい。

議事録-5.png

 
利用する場合は画面下にある選択エリアの部分にファイルをドラッグするか、「選択」をクリックして対象の動画ファイルをインポートします。

議事録-6.png

 
動画ファイルをインポート後、画面下の「文字起こし」をクリックすると文字起こしが始まります。

議事録-7.png

 
処理完了後、動画内容から文字起こしされたテキスト内容が表示されるので、これをコピーして使います。

議事録-8.png

3.ChatGPTで議事録作成

次にChatGPTで議事録の作成を試してみますが、上記で文字起こししたテキストを入力文とし、次のようなプロンプトを作ります。

==============================
#命令
あなたは非常に優秀な営業マンです。
下記の条件と入力文をもとに、議事録を出力して下さい。

#条件
・議題はデータサイエンスのイベント開催場所の検討
・会議日時は2024年5月16日の15時から30分
・会議場所はオンライン
・話し合った内容は箇条書きでまとめる
・最後に会議内容を要約し、今後の予定をまとめる

#入力文
では会議を始めます 今度はデータサイエンスのイベントを行うので イベントを開催する場所を決めたいと思います そこで何かいい案などありますでしょうか 夏の暑い時期に開催するので できれば涼しい場所がいいんじゃないかなと思います 交通の便がいいように駅の近くにある会場がいいと思います 飲み物が買いやすい方がいいかなと思うので 近くにコンビニがあるといいかもです 予算には限りがあるので 1日貸し切りでも10万円以下の会場がいいと思います 今回いくつか案が上がったので これらをもとに候補の場所をピックアップして ピックアップしたらまた会議開きたいと思います

#出力文
==============================

 
上記のプロンプトをChatGPTで試すと、次のような結果になります。

議事録-9.png

 
このように、事前に会議内容をテキスト化する必要があるものの、テキスト内容を議事録の形にする部分についてはChatGPTで簡単に行えるため、議事録作成の時間短縮が可能です。

※会議内容をテキスト化する部分は様々なツールが存在しますが、基本的には有料サービスを使う必要があると思うので、どのツールを使うかは検討が必要です。

ChatGPTの無料アカウントでできること

上記ではChatGPTのアカウントを作らずに試してみましたが、もちろんアカウントを作って利用することも可能です。

詳しいことはChatGPTに聞いてみたので参考にどうぞ。

chatgpt-12.png

 
また、2024年5月13日には「GPT-4o」が発表されて使えるようになりましたが、無料アカウントでも試すことが可能です。

chatgpt-14.png
 ※ちなみに3時間ごとに10回ほど使えるようです。制限されるとモデルが「GPT-3.5」に切り替わります。

ChatGPTのアカウント作成方法について

ChatGPTのアカウントを作成したい場合は、画面左下の「サインアップ」をクリックします。

chatgpt-15.png

 
アカウント作成画面が表示され、メールアドレスやGoogleアカウントなどからChatGPTのアカウントを作成可能です。

chatgpt-16.png

ChatGPTの有料プランでできること

尚、ChatGPTには有料プランの「ChatGPT Plus」もありますが、こちらでは次のよなことができるようです。

chatgpt-17.png

最後に

今回はChatGPTで業務効率化事例を試してみました。

実際に試してみると、事前にプロンプトさえ準備しておけば一瞬で文章生成が可能なため、一から文章を考える必要が無いところが非常に効率的だなと感じました。

他にもキャッチコピーやPR文など、マーケティング系の文章を作成するのにも有効だと思うので、これまでの文章作成が必要な作業については、どんどんChatGPTによって業務効率化が図られていきそうです。

もしまだ一度もChatGPTを使ったことが無いという方がいたら、すぐに使えて非常に便利なのが実感できるので、ぜひ一度試してみて下さい!

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