Oracle Database 23ai 関連資格情報
この記事では、23ai関連の資格情報(リリース予想)を紹介します。
2024年8月10時点、日本語情報は一切公開されていませんが、
英語版ではいくつかリリースされています。
そこから日本版の資格体系であるオラクルマスター(23ai?)の内容を推察してみます。
リリース前に公開されている情報からの推察のため、実際には異なる可能性があります
そもそもオラクルマスターとは?
まずは現オラクルマスター資格体系を見直してみましょう。
開発系として、Silver SQL があります。
管理系として、難易度別にBronze,Silver,Gold,Platinum実技試験と4つがあります。
合計5つの資格試験があるわけですね。
この資格体系になったのは2020年のことです。
資格名(日本) | 試験番号 | 試験名(英名) | 日本版リリース日 |
---|---|---|---|
ORACLE MASTER Silver SQL 2019 | 1Z0-071-JPN | Oracle Database SQL | 2020年3月26日 |
ORACLE MASTER Bronze DBA 2019 | 1Z0-085-JPN | Oracle Database Fundamentals | 2020年2月27日 |
ORACLE MASTER Silver DBA 2019 | 1Z0-082-JPN | Oracle Database Administration I | 2020年1月9日 |
ORACLE MASTER Gold DBA 2019 | 1Z0-083-JPN | Oracle Database Administration II | 2020年2月27日 |
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験 | 19OCM | Oracle Database 19c: Oracle Certified Master (OCM) | 2023年6月リリース |
Platinum実技試験はかなり遅れてリリースされました。
実技試験ということで試験の作成にかなり時間を要したのだと思います。
個人的にはこのままリリースされないのではと思っていましたが、無事リリースされてよかったです。
23ai資格体系はどうなる?
さて、ここから23aiの情報に入っていきましょう。
2024/8/10現在、23ai関連オラクルマスターに関する情報は日本ではまだありません。
しかし、英語版では、2つの試験情報が見つかります。
試験名(英名) | 試験番号 |
---|---|
Oracle Database 23ai Administration Associate | 1Z0-182 |
Oracle Database 23ai SQL Associate | 1Z0-171 |
試験番号や試験名から推測するに、1つ目がSilverDBA相当、2つ目がSilverSQL相当になりそうです。
これ以降、この2つの試験についてみていきます。
2019試験の日本語版のリリース日をみると、Gold相当試験は少し後からリリースされているため
1Z0-183(Administration Professional)はもう少ししたらリリースされると予想しています。
オラクル社HPをみると英語版では、日本でリリースされていない(過去にはあった)チューニングやRACの試験もあるみたいですね。
23ai Silver DBA , Silver SQL 内容予測
試験概要
2019試験名 | 試験時間 | 問題数 | 合格ライン | 23ai試験名 | 試験時間 | 問題数 | 合格ライン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SilverDBA相当 | 1Z0-082 | 120分 | 72問 | 60% | 1Z0-182 | 120分 | 60問 | 65% |
SilverSQL相当 | 1Z0-071 | 120分 | 78問 | 63% | 1Z0-171 | 120分 | 60問 | 65% |
試験時間は DBAもSQLも、2019試験と同じ120分のようです。
問題数と合格ラインは変わっていますね。
問題数は72問/78問から60問と大幅減ですが、
合格ラインは60%/63%から65%へ上がっています。
SilverSQLは問題数が多くて途中で泣けてくるので、個人的には問題数減で嬉しいところですが
1問あたりの重要度は増しそうです。
Silver SQL 試験範囲比較
オラクル社サイトには、単元ごとの出題割合が掲載されていました。
いままで公式ではこういった情報はなかった気がします。
(日本語に翻訳しています)
それでは2019の内容と比較してみましょう。
細かい試験チェックリストが公開されていますが、目次レベルの比較をします。
2019の方が細かく分類されていたため、23aiより項目が多いようにみえましたが
その中まで見てみると同等のようです。
ただし、項目は同じでもOracle Database 23aiではSQLの書き方が変わっているものもありますので
新機能はチェックしておきましょう。以下の「SQL」の項目です。
Boolean型、dual句の省略、GROUP BYやHAVINGでの列別名使用、INTERVALデータ型あたりは要チェックだと思います。
https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/ja-oracle-db-23ai-where-to-find-more-information
Silver SQL 2019 (1Z0-071) 試験範囲チェックリスト |
23ai (1Z0-171) 試験範囲チェックリスト |
---|---|
・リレーショナル・データベースの概念 | リレーショナル データベースの概念 |
・SQL SELECT文を使用したデータの取得 ・データの制限とソート |
SQL SELECT 文を使用したデータの取得とデータの制限とソート |
・単一行関数を使用した出力のカスタマイズ ・変換関数と条件式の使用 ・グループ関数を使用した集計データのレポート |
関数の使用 |
・複数の表からのデータの表示 | 複数のテーブルからのデータの表示 |
・副問合せを使用した問合せの解決 | サブクエリを使用したクエリの解決 |
・集合演算子の使用 | SET演算子の使用(集合演算子) |
・DML文を使用した表の管理 | DML ステートメントを使用したテーブルの管理 |
・索引、シノニムおよびシーケンスの管理 | インデックス、シノニム、およびシーケンスの管理 |
・DDLによる表とその関係の管理 ビューの管理 |
DDL を使用してテーブルとその関係を管理する |
・ユーザー・アクセスの制御 | ユーザーアクセスの制御 |
・データ・ディクショナリ・ビューを使用したオブジェクトの管理 ・異なるタイム・ゾーンでのデータの管理 |
データディクショナリビューを使用したオブジェクトと異なるタイムゾーンのデータの管理 |
Silver DBA 試験範囲比較
では次にSilverDBAをみていきます。
Silver DBAは変化が大きいと思われます。
削除された部分は学習範囲からはずせばよいですが、追加部分はしっかり学習が必要ですね。
個人的にはSilver DBA 2019に何故PDB関係が含まれてないのか疑問だったので、あるべき内容が試験範囲に含まれた感じもしています。
<追加>
PDBの表示、作成および管理
監査の概要
自動メンテナンス
パフォーマンスの紹介
<削除>
SilverSQLと重複していた内容(SQL関係)
Silver DBA 2019 (1Z0-082) 試験範囲チェックリスト |
23ai (1Z0-182) 試験範囲チェックリスト |
---|---|
Oracle Databaseアーキテクチャの理解 | Oracle Databaseアーキテクチャの説明 |
データベース・インスタンスの管理 | データベースインスタンスの管理の説明 |
ユーザー、ロールおよび権限の管理 | ユーザー、ロール、および権限の管理 |
ストレージの管理 | ストレージの管理 |
データの移動 | データの移動 |
Oracleが提供するツールを使用したOracle Databaseへのアクセス | オラクル提供のデータベースツールを使用 |
Oracle Net Servicesの設定 | Oracle Net Servicesの構成 |
表領域およびデータファイルの管理 | テーブルスペースとデータファイルの管理 |
UNDOの管理 | UNDOの管理 |
PDBの表示、作成および管理 | |
監査の概要 | |
自動メンテナンス | |
パフォーマンスの紹介 | |
データの制限及びソート | |
変換関数および条件式の使用 | |
結合を使用した複数の表のデータの表示 | |
集合演算子の使用 | |
データ定義言語の理解 | |
ビューの管理 | |
異なるタイム・ゾーンでのデータの管理 | |
SQLのSELECT文を使用したデータの取得 | |
単一行関数を使用した出力のカスタマイズ | |
グループ関数を使用した集計データのレポート | |
副問合せを使用した問合せの解決 | |
DML文を使用した表の管理 | |
シーケンス、シノニムおよび索引の管理 | |
スキーマ・オブジェクトの管理 |