やりたいこと
間違えて削除したテーブルを元に戻したい。復活させたい。
通常、DDL文はすぐにコミットされるため、ROLLBACKはできませんが
DROP TABLE文で消したテーブルを復活させる方法を紹介します。
DELETE文でデータを消してしまった場合は別の記事で紹介しています。
仕組みの話
Oracle 10g以降、「DROP TABLE」文で削除したテーブルは「ゴミばこ(RECYCLEBIN)」に入るようになりました。
ゴミばこ内に永遠に残っているわけではありませんが、ごみばこに入っているものは元に戻すことができます。
ただし管理者によりゴミばこ機能を無効にされていたり、PURGEオプション付きで削除したテーブルはゴミ箱に入らなかったりするので、注意してください。
-- もとに戻せる可能性のあるDROP TABLE文
DROP TABLE <テーブル名>;
-- もとに戻せないDROP TABLE文
DROP TABLE <テーブル名> PURGE;
削除したテーブルを元に戻す
次のSELECT文でゴミばこ内のオブジェクトを確認できます。
ORIGINAL_NAME列が、削除されたオブジェクト名です。
-- ゴミばこ内のオブジェクトを確認する
SELECT OBJECT_NAME , ORIGINAL_NAME , DROPTIME FROM USER_RECYCLEBIN;
OBJECT_NAME ORIGINAL_NAME
-------------------------------------------- --------------------------------
DROPTIME
-------------------
BIN$2cE0SI6XWeLgUwMEqMB08A==$0 TEST_TABLE
2022-03-09:12:00:37
ごみばこに入っているテーブルは次のSQL文でもとに戻すことができます
-- 元に戻すSQL文(テーブル名は消したテーブル名)
FLASHBACK TABLE <テーブル名> BEFORE DROP;