ミスタイプって、よくありますか?
これをご覧になられている皆様におかれましては、Linuxのコマンドライン操作に当たってファイル、ディレクトリの一覧を見るために以下のようにコマンドを実行されているものと思います。
ls
これを間違えて、
sl
などと打ってしまうようなことはないものと思いますが、それでも間違いは起こります。
そこで、今回はミスタイプを矯正するためのツールをインストールしたいと思います。何番煎じなんでしょうね。
ソースコードのダウンロード
ソースコードがGitHubで公開されているので、リポジトリをクローンで取得します。
git clone https://github.com/mtoyoda/sl
cd sl
コンパイルする前に、makeの設定を確認します。
cat Makefile
#==========================================
# Makefile: makefile for sl 5.1
# Copyright 1993, 1998, 2014
# Toyoda Masashi
# (mtoyoda@acm.org)
# Last Modified: 2014/03/31
#==========================================
CC=gcc
CFLAGS=-O -Wall
all: sl
sl: sl.c sl.h
$(CC) $(CFLAGS) -o sl sl.c -lncurses
clean:
rm -f sl
distclean: clean
"make all"でコンパイルできそうですね。
で、早速コンパイル
make all
gcc -O -Wall -o sl sl.c -lncurses
sl.c:41:10: fatal error: curses.h: No such file or directory
41 | #include <curses.h>
| ^~~~~~~~~~
compilation terminated.
make: *** [Makefile:15: sl] Error 1
curses.h が無いと怒られました…(.hはヘッダファイルの拡張子です。詳細は割愛します)
ですので、curses.hを含んだ開発ライブラリをインストールします。
sudo apt-get install libncurses5-dev
気を取り直してリトライします。
make all
エラーは出なかったので試しに実行してみましょう。
./sl
(@@) ( ) (@) ( ) @@ () @ O @ O @
( )
(@@@@)
( )
(@@@)
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_D _| |_______/ \__I_I_____===__|_________|
|(_)--- | H\________/ | | =|___ ___| _________________
/ | | H | | | | ||_| |_|| _| \_____A
| | | H |__--------------------| [___] | =| |
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\_/ \O=====O=====O=====O_/ \_/ \_/ \_/ \_/ \_/
はいOK!
後は、コマンドのパスを通すだけなのですが、今回はlsと同じディレクトリにシンボリックリンクを貼って対応します。
cd /usr/bin/
sudo ln -s ~user001/sl/sl
これで、打ち間違えたらいちいちSLが走ります。
落ち着いて正確なタイピングを心掛けましょう。そのうち、lsをslと打ち間違えることもなくなるでしょう。
後、slにはいくつかオプション(-a、-l、-F、-c)があります。興味がありましたらお試しください。では。