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ファンディングチョイスの設定が古い場合は更新しましょう。アプリがリジェクトされる場合があります。

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忙しい人向けの要点

ファンディングチョイスの説明メッセージが以下のようになっているとAppleの審査でアプリがリジェクトされる可能性があります。説明メッセージを新しく作り直しましょう。
ボタンが2つ表示されているというのが特徴です。早い段階からファンディングチョイスの対応をしてた人はこれに該当している可能性が高いです。
findingChoice.png

以下のようにボタンが1つしか表示されていない方は問題ないので対応不要です。
findingChoice1.png

詳しい説明

だいぶ前にApp Tracking Transparencyの対応を済ませて安心していたのもつかの間。これまで問題なくアプリを更新できていたものが今回リジェクトされてしまいました。iOS14.5で正式にApp Tracking Transparencyが導入されたのでAppleもレビューに本気を出してきたのかもしれません。
ガイドライン違反と見なされたのは以下の2点です。

  • A message appears before the permission request, and to proceed users press a “Allow tracking” button. Use words like "Continue" or "Next" on the button instead.
  • A message appears before the permission request, and the user can close the message and delay the permission request with the “I’ll decide later” button. The user should always proceed to the permission request after the message.

意訳すると以下のような内容です

  • パーミッションリクエストの前にメッセージが表示され、ユーザーが「トラッキングを許可する」ボタンを押すようになっています。このボタンには代わりに「続行」や「次へ」などの単語を使用してください。
  • パーミッションリクエストの前にメッセージが表示され、ユーザーは「後で決める」ボタンを押すことでメッセージを閉じてパーミッションリクエストを後回しにすることができるようになっています。ユーザーはメッセージの後に常に許可要求に進む必要があります。

なぜガイドライン違反となったのか。

ファンディングチョイスではApp Tracking Transparencyのパーミッションリクエスト画面が表示される前に事前メッセージが表示されます。
私のアプリの事前メッセージ画面は以下のようになっていました。
findingChoice.png
どこに問題があったのでしょうか。Appleのレビューには事前メッセージを表示する際の参考ページも添えられていたのでそれを確認してみましょう
Accessing User Data

1つ目の指摘

まずは1つ目の指摘。「トラッキングを許可する」という単語は使わず、「続行」や「次へ」のような単語を使うというもの。この理由は上述のガイドラインページに書かれていました。

Use a word like "Continue" to title the action; don’t use "Allow" or other terms that might make people think they’re granting their permission or performing other actions within your custom screen.

意訳
ボタンの表題には"続行" のような単語を使用してください。「許可する」といった単語や、このメッセージ画面内でリクエストの許可やその他処理の実行が完了するとユーザーに誤認させるような単語を使用しないでください。

この画面はあくまで説明するだけの画面なので、ボタンを押すと実際の許可画面へ進み、そこでパーミッションの許可を行います。
「トラッキングを許可する」という単語を使うとこの説明メッセージ画面でパーミッションを許可するとユーザーに勘違いさせてしまうのでよろしくないというのです。
なので、ここは指摘通りにボタンの文字を「続行」や「次へ」に変更しましょう。

2つ目の指摘

次に2つ目の指摘。パーミッションリクエスト画面に進まずに画面を閉じては駄目というもの。
これも上述のガイドラインページに書かれています。

If you display a custom screen that precedes a privacy-related permission request, it must offer only one action, which must display the system alert.

意訳
プライバシー関連のパーミッションリクエストの前にカスタム画面を表示する場合、システムアラートを表示して1つのアクションのみを提示しなければなりません。

パーミッションリクエスト画面へ進む選択肢の他に画面を閉じるという選択肢もあると、この「1つのアクションのみを提示しなければなりません(it must offer only one action)」に違反してしまうのでしょう。

レビューの指摘に従って修正する

それでは実際にメッセージ画面を修正しましょう。指摘1については簡単です。ファンディングチョイスの設定画面でボタンの文字を変更できるのでそこで変更すればよいのです。しかし問題は指摘2です。ファンディングチョイスの設定画面ではボタンの数を変更する項目がありません。2つあるボタンをどうやって1つに減らせばいいのでしょうか?
答えは簡単で、メッセージをまた新しく作成すればいいのです。ファンディングチョイスでメッセージを新たに作成すると以下のようになっています。
findingChoice1.png
ボタンは1つだけになっており、文字もAppleのガイドラインに沿った「続行」という単語になっています。これならそのまま使っても問題ないでしょう。

おそらくどこかのタイミングでAppleのガイドラインに沿うようにメッセージのテンプレートが変更されたのだと思いますが、既に作成済みのメッセージにまでその変更は適用されてないようです。
そのため、かなり早い段階からファンディングチョイスの対応済みだった人ほど注意が必要です。ガイドラインに従っていない旧版メッセージをそのまま使い続けているかもしれないからです。レビューの人もこれまではさほど気にせずスルーしていたかもしれませんが、iOS14.5から正式にAppTrackingTransparencyが導入されたので審査も厳しくなっているはずです。今まで大丈夫だったのがいきなりリジェクトされてしまった、という私のようなことにならないよう設定を確認しておきましょう。

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