※個人的ガイドライン=これまで AWS サポートと何度かやりとりした中で得たノウハウをまとめたもの
※AWSサポートを非難するつもりはまったくない。むしろいつも大変お世話になっています。
私のスペック
- AWSをそこそこ使っている(コスト的ではなく、テクニカル的に)。
- 利用しているAWSサービスの挙動をなるべく詳しく把握したい。
- 新し目のAWSサービスをちょこちょこ試して仕様を確認したい。
- 金融系サービス的なクリティカル案件はないので、基本的にはAWSへ調査依頼は行わない。
- サポートに入るお金があんまりない。
AWSサポート
参考
サポートプラン
- AWSサポートは4つある(ベーシック、開発者、ビジネス、エンタープライズ)。
- AWSアカウント開通直後のデフォルトのプランは「ベーシック」で、無料。
- ベーシック以外はすべて有料。
- とうぜん、サポートプランが高価なものほど手厚いサポートを受けられる。
どのサポートがベストなのか
- お金があれば、ビジネスなりエンタープライズ。
- お金が無ければ無料のベーシックプラン。
- ベーシックプランでは質問できない技術的なことを質問したい場合は開発者プラン以上。
- 問い合わせ以外のサポート利用
- ビジネスプラン以上だと、AWS Trusted Advisor のフル機能が利用できる。(ベーシック、開発者プランでは、一部利用制限がある)
- ELBの暖機運転申請は、ビジネスプラン以上で可能になる。
私のスペックの場合・・
- 技術的問い合わせは大きく分けると次の2つ
- 各サービスの技術的な仕様に関する疑問
⇒ ちょっと試してみて疑問に思ったことを質問したい。
-
各リソースに発生した問題についての原因調査・究明
⇒ 金融系サービス的なクリティカル案件はないので、調査依頼はしない。
(何かあったら問題のリソースを削除して作り直したり、停止⇒起動で対応・・) -
サポート料金は、「基本料金」または「毎月の AWS 料金の ◯% 」のどちらか高い方なので、技術的問い合わせ専用のAWSアカウントで「開発者プラン」に入り、基本の 29.00USD/月 で抑えたい。
ただし、各サービスの技術的な仕様に関する疑問を質問する場合でも、その疑問に至った実際のリソースの状態を調査してもらうことになるので、調査が終わって回答をもらうまではそのリソースに対する従量課金が発生する。 -
なので、開発者プラン専用のAWSアカウントで普段は各種AWSリソースは作らず、 他のAWSアカウントのリソース利用時に発生した疑問や、新し目のことをちょっと試したときの仕様の確認をするときに、開発者プラン専用のAWSアカウントでその状態を作って質問をするようにしている。確認が終わったら速やかに調査用リソースを削除する。
質問内容と問い合わせ窓口
アカウントや料金に関する質問
- ベーシックプランからでも質問可能。
- AWS カスタマーサービス窓口へ質問する。
- AWS Support ページから、Create case で「Account and billing support」をチェックして、Type からカテゴリを選択する。
- AWSサービスで発生するコストに関する質問にも答えてくれる。
- 質問例
- AWS Backup で同一リソースID(EC2インスタンスID)の バックアップを複数作成した場合、 2つ目以降のEBSスナップショットは増分バックアップになり、ストレージコストは削減されますでしょうか?
- スナップショットのコストとなる容量の計算は、次であっていますでしょうか?「最初に取得したEBSの実質容量+2番目に取得したEBSの増分量」
各サービスの技術的な仕様に関する疑問
- ベーシックプランからでは質問できない。開発者プラン以上から質問する。
- 質問するAWSアカウントと同じAWSアカウント内に、その疑問に至った状態のリソースが存在する必要がある。
- AWS Support ページから、Create case で「Technical support」をチェックして、Service から質問対象のAWSサービスを選択する。
Severityでは、一般的な質問・仕様確認の場合は「General guidance」を、原因調査の場合は「System impaired」を選択する。
- 質問例
- AWS Backup EC2 で作成した AMI を復元した EC2 にパブリックIPアドレスがアタッチされないのですが、そういう仕様なのでしょうか?
料金とサービスの仕様が密接に関わっている場合
- ベーシックプランからでは質問できない。開発者プラン以上から質問する。
- カスタマーサービス担当窓口と技術サポートのどちらに問い合わせたらよいか迷ったときは、ユーザー側で判断してどちらかに質問を投げると、AWSサポート側で適切な窓口へ引き継いでくれる。