「Db2 on Cloudを使ってみる」シリーズ
Db2 Connect for Visual Studio CodeはVS Code上でDb2に接続してSQL実行などのDB操作ができるExtensionです。もちろんDb2 on Cloudでも使用可能です。
ただ最近気がついたのですが、日本語が全く表示できません。Issueあげました。
とりあえずデータが英数字系の場合のみ今はお使いください。
2022/03/08追記: v2.3.0で確認したところ使用できるようになっていました!
Extentsionの説明には以下のように書かれています:
- IBMデータベース・サーバーへの接続。
- 各接続のツリービューで、すべてのデータベースオブジェクトを表示。
- 接続プロファイルの作成と管理。
- DDL および DML 操作を行う SQL文を記述し、 .sql、.spsql、.udfsql、.db2、.spdb2、.udfdb2 として保存。
- SQLステートメントを実行し、結果をシンプルなグリッドで表示。
- SQLファイルを実行。
- 結果セットを JSON、CSV、XML 形式でエクスポート。
- 単一または複数のSQL実行およびファイル実行のためのキーボードショートカット、エディタ・オプション。
- テーブル、ビュー、エイリアス、ストアドプロシージャ、関数、トリガー、インデックスを作成するためのテンプレート。
- 構文の強調表示。
- コードスニペットのサポート。
- Db2 Connect ExplorerからDb2 for iおよびDb2 for z/OSのライセンスのインストール。
当記事はDb2 Connect Extensionの導入と使い方を説明します。
尚、英語のでの使い方ガイドはこちらにあります(こっちの方が詳しく書いてあります)。
(2022/03/08更新)
0: 前提
前提は Visual Studio Codeが導入済みであることです。
未導入の方はこちらからダウンロードして導入してください。
1: Db2Connect Extensionの導入
特に他のExtensionの導入方法と違いはありません。
サイドバーからExtensions
のアイコンをクリックして、検索フィールドにDb2Connect
と入力しします。
Db2 Connect
が検索フィールドの下に表示されますので、クリックします。
クリックすると右側にDb2 Connectの説明が表示されますので、Install
をクリックして導入します。
2. 使い方
早速つかってみましょう!
2.1 DB2 CONNECTメニューを出す
まずはサイドバーに出現したミツバチアイコンをクリックします。ちなみにこのミツバチマークはIBMのBeeなのです。
DB2 CONNECTメニューが表示されます。
Db2 Extensionの説明は必要なければ[X]をクリックして閉じで問題ありません。
2.2 Connection Profileの作成
Connection Profileの作成は必須ではありませんが、毎回入力するのも面倒なので、あらかじめ作成しておきます。
Create Connection Profile
をクリックします。
するとDB接続方法を入力する画面が表示されます。
Db2接続情報を入力します。見えてない部分は上にスクロールして表示させてください。
(Db2 on Cloudの接続情報の取得方法はこちら)
- Profile Name: DB接続を識別できる任意の名前
- Database: データペース名
- Hostname: ホスト名
- Port: ボート番号
- Userid: ユーザーID
- Password: パスワード
- Enable SSL Security: SSL接続の場合はチェックを入れる
- Enter Full Path Of SSL Server Certificate: 必要な場合はSSLサーバーのCertificateのFull Pathを記入(Db2 on Cloud + MacではブランクでもでOKでした)
(2021/07/13: SSL接続のオプション設定ができたようです)
入力が完了したら 「Save & Close」をクリックしてConnection Profileを保存します。
複数接続先を登録したい場合は、同じ手順を繰り返してください。
2.3 DBへの接続
DB2 CONNECTメニュー、左から1番目の「+」のアイコンをクリックします。
ちなみに、Option 1
は接続パラメーターを一行で入力欄に記入する方式、Option 2
は接続パラメーターを記入するフォームが表示されるのでそこに入力する方式となります。
作成したConnection Profileの名前が表示されますので、接続したいConnection Profileをクリックします。
接続が成功すると右下に「Successfully connected to database」と表示され、左側にConnection Profile名が表示されます。
接続がうまくいかない場合:
接続設定を確認し修正しましょう。
左から2番目の人の形(?)の丸のアイコンをクリックします。
Edit Existing Database Connection Profile
をクリックします。
Select Profile
のドロップダウンをクリックして修正したい接続を選択します。
表示された接続設定を確認し、間違っていた場合は修正し、「Save & Close」をクリックして保存します。
## 2.4 ツリービューでの操作
左側のConnection Profile名の先頭の>
をクリックすると、接続先のDB名が表示され、さらにDB名の先頭の>
をクリックすると、DB内のスキーマが表示されます。
スキーマの先頭の>
をクリックすると、スキーマ内のテーブルやビューなどデータベースオブジェクトの種類か表示されます。さらに>
をクリックしていくことで、その詳細の内容、テーブルであればテーブル名や列名などを表示させていくことができます。
また各オブジェクトを選択した時、右側に表示される「+」アイコンはクリックでそのオブジェクトの作成、「ゴミ箱」アイコンはクリックでそのオブジェクトの削除が可能です。
テーブル操作
ここでツリービューでのテーブル操作を説明します。
テーブル名を右クリックすると、メニューがでてきます。
- Describe Table
- Select Top 1000
表示に使用したSQLと最初の1000行が表示されます。
表示に使用したSQLと
表示されたSQLの結果は右上のエクスポート(?)アイコンをクリックすると、ファイルのフォーマットが表示されるので、好きなフォーマットをクリックすると、そのフォーマットのデータの新規のタブが開きます。保存したい場合はこれをで保存します。
あとはSelect Top 1000と同じです。
2.5 SQLの実行
sqlを記入したファイルは、DB2 CONNECTメニュー、左から3番目のSQL(?)のアイコンをクリックし、ファイルを指定すると実行できます。
またVS Code上で記入したSQLも実行できます。
New File(Ctrl+n)で新しくファイルを開きます。
右下のPlan Text
をクリックするとファイルタイプが指定できます。db2で検索して、使用するdb2のタイプを選びます。
入力したSQLを全部実行する場合は、エディタ画面で右クリックすると「Excute Current SQL File」というメニューが表示されますので、それをクリックします。
デリミター(行区切り)を聞くメッセージが表示されるので、デフォルトの;
を使用していれば、そのままEnter
キーを押します。別の文字を使用している場合は、入力してEnter
キーを押します。実行を止める場合はEsc
キーを押してください。
入力したSQL一行または複数行を選択して実行したい場合は、実行したいSQL行を選択後、右クリックします。選択したSQLが(複数行に渡っても)1つのステートメントの場合は「Exceute Single SQL」、複数行の場合は「Exceute Multipul SQL」を選択して実行します。
「Exceute Multipul SQL」の場合は、デリミター(行区切り)を聞くメッセージが表示されるので、デフォルトの;
を使用していれば、そのままEnter
キーを押します。別の文字を使用している場合は、入力してEnter
キーを押します。実行を止める場合はEsc
キーを押してください。
表示されたSQLの結果は右上のエクスポート(?)アイコンをクリックすると、ファイルのフォーマットが表示されるので、好きなフォーマットをクリックすると、そのフォーマットのデータの新規のタブが開きます。保存したい場合はこれをで保存します。
2.6 DB接続の切断
作業が終了したら DB接続を切断します。
右側に表示されているコネクションプロファイル名の右の「X」をクリックして切断します。
「Connection to Database terminated」とメッセージが表示されれば切断は完了です。
以上です。
その他にもいろいろ機能があるようなので、もっと知りたい方はVS Code extension for Db2 Connect(英語)で確認してみてください。