先日、AWS認定デベロッパー アソシエイト(DVA)を受験し合格しました!
本記事では、試験の概要と合格までの受験勉強法を記しております。
前置き
私の経験
AWSの経験は3年ほどになります。最初はAWS上で動作する業務アプリケーションの開発、運用を行うチームにアサインされ、先輩たちにAWSのいろはを叩き込んでもらいました。現在はコンテンツサイトの開発と、オンプレで動作するアプリケーションのAWS移行設計を業務として担当中です。2019年3月にはAWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)を受験し合格しております。EC2,RDSといった基本的なサービスの利用や、SDK(JavaScript)でリソースを管理するスクリプトを作成したり、サーバレスアプリケーションを趣味で作ったりと手を動かすこともしてきましたが、利用経験のないサービスもたくさんあります。
動機
AWSを利用する業務が続いているのと、単純に知識を増やしたいというのが大きな動機です。とくに上述のように利用経験のないサービスに関する知識を取得し、自分で使いこなせるようになりたいなと思っていました。またSAAでは設計概念や基礎を学べましたが、DVAはCLIやSDK、サービスの細かい設定などデベロッパーとしての知識が問われるため、デベロッパーとして取得しない理由はないと思い、学習に入りました。
試験の概要
公式:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-developer-associate/
以下、上記リンクより抜粋
認定によって検証される能力
- AWSの主要なサービス、使用方法、AWS の基本アーキテクチャのベストプラクティスについて理解していること
- AWSを使用するクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグについて習熟していること
形式:複数の選択肢と複数の答えがある問題
実施方式:テストセンター
時間:130分間
受験料金:¥15,000 (税別)
SAAはアーキテクト担当者を対象とする試験で、こちらの試験はAWSベースのアプリケーション開発や保守経験のある開発担当者を対象とする試験となっております。
私の勉強法
Developing on AWS
公式:https://aws.amazon.com/jp/training/course-descriptions/developing/
AWSが提供する3日間のトレーニングです。DVAの推奨トレーニングとしての位置付けで、主にSDKを用いた開発を学習できます。試験対策を行ってくれるトレーニングではないですが、試験の出題範囲と大きくかぶるため大変おすすめです。CLI,SDK,IAM,S3,DynamoDB,lambda,APIGateway,SQS,SNS,ElastiCache,ECS,Beanstalkなどを中心に、座学ベースで知識を教えてもらえました。ハンズオンも多くあり、SDKを用いて各サービスを利用するような内容で、学習した内容をすぐに実践できるようなものでした。講義中はトレーナーの方が重要な観点に絞って教えてくれることもあって、効率的に知識を吸収できます。ただし料金が210,000円と高い...
Black Belt Online Seminar
AWS サービス別資料:https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/
AWSが提供するサービスごとの資料になります。こちらはすべて無料で参照できるものになっております。無料とは思えないほどのボリュームと、スライドベースで構成されているため資料としてかなりわかりやすいです。またすべてではないですが、一部講義形式(Youtube)のコンテンツもあります。理解したいサービスや苦手なサービスを重点的に学習することができます。
WHIZLABS
AWS Certified Developer Associateコース:https://www.whizlabs.com/aws-developer-associate/
DVA対策用のWeb問題集です。ただし有料(US$19.95)で、英語のみの提供です。しかし700問以上もの問題があるのと、何回も繰り返し解くことができるので、試験前は多くの時間を割いてこちらの問題集に取り組んでいました。すべて英語ですが、Google翻訳に頼りながら実施すれば特に困るようなことはありませんでした。また問題の解説部分にソースとなるAWS公式ページへのリンクがあり、あわせて確認することができました。
こちらもコスパ的にはかなりおすすめです。
手を動かす
試験対策としてではないですが、興味本位で様々なサービスを触ってきました。SAMを使ってサーバレスアプリケーションを構築したり、APIGateway+lambdaを使ったSlackbotを作ったり、SDKを使って構築用スクリプトを作成したり...。とくにDVAはオプション,パラメーター,CLI,SDKに関する問いが多いため、知識だけで理解しようとするのはある程度の限界があると感じました。結局自分で調べて手を動かすのが、一番記憶の定着率が高いと思います。
本番
純粋な知識を問う問題が少なく、パッと問題を見たときには「うわ、結構難しい...」と感じました。場面に応じて適切な選択は何か?こういうときにはどうすればよいか?など、実際のシーンにあった正しい知識をひねり出さないといけないといった印象でした。試験時間には余裕があって、何回か見直すことができました。
試験が終わるとすぐに合否が...
無事合格!
感想
計画を立てて行った勉強法がハマったなあといった印象です。Developing on AWSで全体的な知識の底上げ、あまり触ったことのないサービスをBlack Beltの資料を見て確認し、WHIZLABの問題をひたすら問いて正しい知識をつけていくことができたのではないでしょうか。またSAA受験時の知識もあり(結構忘れてしまっていたが...)多少上澄みがあったのもよかったのかもしれません。
反省点を挙げるとすれば、Developing on AWSのトレーニングを受けた後に、あまり時間を開けずに受験できればよかったなと感じています。私は2ヶ月ほど間を開けてしまったので、時間が経って忘れてしまったことも多々あり、もったいなかったなと感じました。
SAA,DVAと資格を取ることができたので、次は認定SysOpsアドミニストレーターアソシエイトにチャレンジしたいと思います!