#はじめに
COVID-19を受け自宅での運動を行うことが増えました。
ナイキのアプリ「NIKE TRAINING CLUB」(以下NTC)を利用して運動を行っています。
無料なのが信じられないほど内容が素晴らしいですので、ぜひお試しください。
NTCアプリ公式サイトはこちら
NTCを始めてからナイキのECで初めて買い物をすることになり、その後も購入する流れが生まれています。
「運動しようかな〜(NTC立ち上げ)」 → 「この靴欲しい・・・(ポチ)」までの絶妙な流れを生み出す科学を自分なりに考えてみました。
##NIKEのミッション
####世界中全てのアスリートにインスピレーションとイノベーションをもたらす
出典はこちら
ナイキさんかっこいい・・・
ここで言う「アスリート」は、運動するしないにかかわらず全人類に向けられているようです。
##アプリの棲み分け
NTCアプリ内では、靴などアイテムの購入はできません。
アイテム購入は、別途**「Nike」**アプリが専門であり、そちらでの購入となっています。
Nikeアプリ公式サイトはこちら
用途ごとにアプリが分かれているのも、使いやすさの秘訣かもしれません。
(逆に分割していて分かり辛いものもありますが・・・)
個人的にはメルカリとメルペイのアプリを分けて欲しいと思っています。
分けたら売上が減ると見越して、わざと分けていないんでしょうね。
##広告塔の役割
NTCのアプリ内には、新着アイテムやセールの広告がたくさん舞い込んできます。
運動だけが目的であった私も、30%OFFセールの広告が来た時には速攻「Nike」アプリのダウンロードをしました。
そして買いました。
ナイキさんはNTCを新しい顧客を獲得する場として設計していると思いました。
運動習慣が定着している人ほど商品に触れる機会が多くなるので、筋肉を刺激すると同時に物欲まで刺激されます。
そのまま、幾度となく購入する顧客に育てていく土壌を展開していますね。
##ターゲット狙い撃ち
運動している人が使うアプリなので、ナイキさんに対して「そもそも興味ないから」とい人はいない環境が形成されています。広告の完全なる空振りが発生しない「空間」を自作しています。
この「興味ある人だけ訪れる空間」の作成はプログラミングスクールのサイトなどにも使われていますね。応用が効きそうです。
NTC内には身長・体重・性別などの情報を紐付けるため、さらにニッチな広告をセレクトすることも可能です。(「この体重であればダイエットで利用しているな」など)
「空間」×「ユーザー情報」の威力は高そうです。釣り堀みたい・・・
そうなると、NTCの充実具合と売上の関係性も見えてきそうですね。
##NTC側では商品を全て見せない
アイテムにもよりますが、NTCの広告で気になったアイテムをタップすると、広告表示のある画像1枚と商品のふんわりとした説明のみ出てきます。さらに詳しく見るには、Nikeアプリへの移動が求められます。
移動したNikeアプリは、「カートに追加」ボタンがすぐ近くにあります。着実に購入に向かう流れがこの辺りにありそうです。
##アプリ間の移動が早い
ハード面の話になりますが、
NTCの広告で気になったアイテムをタップすると、即時Nikeアプリに移動します。
そして商品掲載ページが表示されます。
そこにかかる時間はほんのわずか、インスタで次の画像を見る程度の時間です。
開発者の気合が感じられます。
##EFOの徹底
Nikeアプリで一度商品を購入したら最後、住所からカード情報までシッカリ保管され続けます。
初回登録も簡単サクサク行えます。
次回購入における工程は、
- 商品・サイズを選ぶ
- カートに追加
- 購入する
数回ポチポチするだけで、ボタンの位置も不自由ありません。
しかも送料無料、商品本体の金額とのみ向き合えば良いので、こちらの負担も小さく済みます。
いかに負担をかけずに購入させるか、考え抜かれている印象を全体的に受けました。
こういう所を徹底している企業さんは、個人的にも好感が持てますね。
(新幹線の指定席購入サイトもこのくらい頑張って欲しいですね・・・)
##最後に
「ナイキさんすごい」しか言っていない宣伝投稿となりました。すみません。
企業のパワーがもたらす所も多いですが、アプリ構成などは参考になる面もありそうです。
参考ではなく、何かの気づきにつながれば幸いです。
ありがとうございました。