今回やること
OSPFを使ってマルチエリア構成で構築して、そこからルート集約をしてみたいと思います。
マルチエリアで構成するためにABR,ASBRだったり、単語がごちゃごちゃになってしまうので、
その辺も備忘録がてら、まとめてみようと思います。
恐らく1日じゃ終わらないので、2部構成にします。
使用ツール
GNS3
IOS: c2600-adventerprisek9-mz.124-17
ネットワーク構成図
ABRとASBRを意識して構築してみて、最終的にルートを集約してみて、LSDBやLSAの動きを見てみたいのでそのようなことができる構成図を作成します。
そしてできた構成図が以下
用語集(備忘録)
ルータの種類
OSPFルータの種類 | 概要 |
---|---|
内部ルータ | 全てのインターフェイスが同エリア。LSDBを1つだけ持っている。 |
バックボーンルータ | 1つ以上のインターフェイスがバックボーンエリアにあるルータ。 |
ABR(エリア境界ルータ) | 複数のエリアにまたがってインターフェイスを持つルータ。LSDBもエリア分持っている。 |
ASBR(AS境界ルータ) | 1つ以上のインターフェイスが非OSPFドメインにあるルータ |
ASBRについては、OSPF以外を使ったプロトコルの範囲にインターフェイスを置いている | |
ルータのことを呼ぶのかなという認識。 |
OSPF用語集
OSPF用語 | 概要 |
---|---|
LSA | リンクステートの情報 |
LSR | LSAを要求するパケット |
LSU | 複数のLSAを束ねた情報。LSRに対する返信 |
DBD | LSDBの同期に使用されるパケット |
アジャセンシー | LSAを交換する隣接関係のこと |
LSDB | すべてのルータから集められたLSAをもとに作られたトポロジのデータベース |
エリア | 同じLSDBを保持するルータの論理グループ |
コスト | OSPFのメトリック。帯域幅をもとに算出 |
ルータID | OSPFルータを識別するための番号 |
DR | 同一セグメントから選出される代表のルータ |
BDR | DRのバックアップルータ |
OSPFででてくる単語をざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
まとめ
今回は時間が足りず2部構成になります。
OSPFの単語を洗い出してみると、一つのルーティングプロトコルに対しても理解しておかなければ
ならない用語が結構ありますね。
構成図を見てみても、単語を理解していないとどのような動きをするのかがパッと見ただけでは
理解できません。
ABR,ASBR,バックボーンこのあたりは構成図を見るときに必要な知識になってくるのかなと
感じました。
次回やりたいこととしては、実際に構築することですが、今回調べているとACLの知識が必要に
なりそう?な気がしたので、その辺も構築しながら頭を悩ませることになるかなと思ってます。
前編は以上となります。