はじめに
こんにちは、日本リック エンジニア採用チームです。
今回は日本リックのインフラエンジニアとして働くTomo.Sさんの転職エピソードを紹介します。
現在Tomo.Sさんはインフラ基盤構築の仕事をしていますが、造船業からインフラエンジニアに転身した異色の経歴の持ち主です!
インフラエンジニアになったきっかけや、日本リックとの出会いをくわしく紹介します。
「完全未経験でインフラエンジニアへ転職した造船マンが自宅にネットワークラボを作るまでの話」
ぜひご覧ください。
自己紹介(30代前半 男子)
初めまして、日本リックのTomo.Sと申します。
入社してから今年で3年目になります。
現在はインフラエンジニアとして働いています。
主な業務は企業内での秘匿通信の管理や、クラウドとの通信制御などのインフラ基盤構築をしています。
今回は、私が未経験からどのようにインフラエンジニアになったのかを書かせていただこうと思います!
転職前の生活!新卒で造船所に就職。でも…
タイトルにもあるように、私は本当に未経験からインフラエンジニアになりました。
学生時代は生物学を専攻しており、カエルの遺伝子を解析する毎日を過ごしていました。
朝ラボで飼っている3億匹のカエル(本当です)の餌やりから始まり、日中は実験や授業をこなし、夜は論文を書く。
そんな毎日でした。
大学の授業でプログラミングの入門講座が必修であったような気がしますが、「自分には将来縁がない授業だなー」と当時は思ってましたね笑
新卒の就職活動では、もちろんインフラエンジニアは候補に上がりませんでした。
自然やアウトドアが大好きだった私は「海のそばで働けたら幸せ!」と思い、憧れの瀬戸内海で就職を考えました。

こんな綺麗な景色に囲まれて、現地で大手だった瀬戸内海の造船所に就職しました。
プライベートはとっても幸せでした・・・。
家を出たらお魚パラダイスの瀬戸内海が目の前に!
毎日釣り三昧の生活をしていましたね。
一方で当時の仕事に関しては、「このまま定年までやりがいをもって働けるのかな?」と疑問を感じるようになりました。
次第に「働くなら、好きな仕事で好奇心を持って働きたい!」という思いが強くなり、自分に合った仕事を探すようになりました。
インフラエンジニアとの出会い
転職をするために、転職サイトを見たり会社の口コミを見たりして新しい職を探す日々が続きました。
自分に合った仕事を探すと言っても、当時の私はマニアックなカエルの知識と瀬戸内海での大物の釣り方くらいしか自信のあるスキルがありませんでした。
求人には「未経験OK」と書いてはいるものの、学生時代にも触れたことがない業界に中途採用で転職することは、できたとしても続けていけるのかな・・・?と不安に思っていました。
当時、職を探していた時の条件は
・資格やスキルを身につけられるもの
・定年まで元気な業界
・常に興味を持ち続けられるもの
これらの条件で職を探していました。
多くの求人を見ていくうちに、エンジニアの求人が未経験者を多く募集していることが目につきました。
他の業種に比べて、仕事をする上で必要な資格/スキル取得をサポートしている会社が多く、IT業界は今後も元気な業界と感じました。
当時の私の条件にかなりマッチしたIT業界の会社で就活を始め、エンジニアとして就職することができました。
内定後1ヶ月インフラエンジニアとして研修を受けた後に、客先勤務となる旨の説明を受けました。
しかし、実は正直なところ当時の私は様々なエンジニアの区別がよく理解できてませんでした・・・笑
IPアドレスってなーに?インフラエンジニアの登竜門CCNAで奮闘
当時のIT業界のエンジニアのイメージは、
・プログラミング言語なるものの習得が必要
・とにかく覚えることがたくさんある
・薄暗い部屋で高速でタイピングしている
本当にこの程度でした(エンジニアの皆さんごめんなさい)。
1ヶ月後にはインフラエンジニアとして働いてもらいますと言われたものの、どんな業務で何ができれば良いのかわからないままCCNA研修が始まりました。
どうやらインフラエンジニアにはCCNAという有名な資格が登竜門的存在となっており、取得すると基礎的な知識が身につくようです。
CCNAのテキストを読んだ時、理解できるものは1つもありませんでした。
IPアドレス、レイヤー、ルーティング、スイッチング
これらの言葉すらもわからない状態です。
ただ、お魚釣り天国を捨ててせっかく心機一転頑張ろうと決めたことです。
なんとか食らいついてやろうと、当時は必死に勉強しましたね。
日中9時間の研修を受けた後に、ファミレスで終電まで復習、帰宅後はEラーニングで模擬問題を解きまくる。
こんな生活が1ヶ月続きました。
最初は何もわからずにがむしゃらだった私ですが、勉強を進めるうちに内容が理解できるようになってきました。
「楽しい」「もっといろんなことが知りたい」と思えるようになってきました。
頑張った甲斐があって、なんとか1ヶ月かけてCCNAに合格することができました。
この時には当初の不安は無くなって、知識0の状態から合格できた達成感と、もっとスキルアップしたいという期待の方が大きかったっことを覚えています。
CCNAで学んだことをもっと生かしたい!インフラエンジニアとしてスキルアップするために作った自宅ラボ
無事CCNAを取得してから、私は障害やインフラ機器の在庫管理等のオペレーター業務を担当することとなりました。
CCNAの学習では、知識や技術に関する勉強でしたが、実際の業務を通して、
・インフラエンジニア業界がどんな温度感で回っているのか
・どんな時に障害は起こるのか
・障害が発生した場合どんな手順で回復していくのか
こんな業界の動きや、1つのシステムやサービスにとても多くの人が携わっていることに驚きました。
一方で、せっかくCCNA学んだ技術的な側面もスキルアップしていきたいという気持ちが強くなりました。
設計/構築の業務を担当してみたいなと思い、当時の先輩方にお話を聞いたりしました。
やはりこの間まで素人だった実績のない状態では希望通りの業務をすることはなかなか難しそうです。
このことは、私自身が障害対応をしていたので「まあそりゃそうだよな」と納得していましたが、お魚釣り天国を捨てた私です。
「せっかくやるならやりたいことをやりたい!」と強く思っていました。
ここでたどり着いた答えが、
「設計構築の実績が無いなら自分で作れば良い!」
というものでした。


即決でCiscoルータとスイッチを購入!
自宅で検証環境ラボを立ち上げました。
一人で調べながら様々な設定を試す作業はとても大変でしたが、何よりも楽しく、現在日本リック内での検証環境構築や業務にとても役に立っています。
最終的には、ファイアーウォール、アクセスポイント、Cisco以外のベンダー機器とみるみるうちに増えていき・・・。

ラックも購入してしまいました笑
今でも困った時には頼れる相棒、宝物となっています。
日本リックとの出会い!インフラエンジニア設計/構築に配属
こんな日々を過ごしているうちに、縁あって日本リックを紹介していただきました。
面談では、
・設計/構築の業務に携わりたいこと
・実際に業務経験がないので独学で自宅ラボをしていること
をお話しして、評価していただけたことを覚えています。
日本リックでは、社内にエンジニアが自由に触れる検証環境があったり、業務とは別に有志のスキルアッププロジェクトがあったりと、私のやりたかった活動ができると思い、入社を決めました。
また、先輩方が多く在籍する設計/構築に配属していただけることとなりました。
そこでの経験は、今私が業務をする上での基礎となる貴重な経験となっています。
終わりに
いかがだったでしょうか。
駆け足となりましたが、今回私が未経験からインフラエンジニアになるまでのお話を書かせていただきました。
設計構築業務は3年目となりましたが、まだまだ勉強することも多く、新しいことを学ぶ毎日です。
こんな何も知らない私でも、未経験からインフラエンジニアになることができました。
何よりも、「楽しみながら学ぶ」ことが勉強や転職の近道なのかなと思います。
次回は自宅ラボで検証してみたことや、おすすめの自宅ラボアイテムについて書いてみようと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!