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プロデルAdvent Calendar 2019

Day 6

日本語プログラミング言語「プロデル」でSVMを構築する

Last updated at Posted at 2019-12-05

はじめに

ニューラルネットワーク全盛期のいま,SVMを見聞きすることはなくなってしまったのですが,手軽に使えて好きなので,プロデルで実装したいと思います。

  • 高村大也著「言語処理のための機械学習入門」(コロナ社)

を参考にしました。

実装する

使い方

[サポートベクタマシン種類のインスタンス]が【訓練用データ】と【正解ラベル】を【{閾値,学習率}】で学習する
[サポートベクタマシン種類のインスタンス]が【推定したいデータ】を推定する

という文法で学習と推定を行えるようにします。

カーネルを作る

まず,カーネル関数を作ります。RBFカーネルが基本ですが,一旦線形カーネルを実装しました。

線形カーネルとは
	+全部
	【学習用データ】
	はじめ(データ)の手順
		全部は,データを転置したものにデータを左からかけたもの。
		学習用データは,データ。
	終わり
	自分で【推定用データ:行列】を計算する手順
		推定用データを転置したものに学習用データを左からかけたものを返す。
	終わり
終わり

これからサポートベクタマシン種類を作りますが,宣言時にカーネル関数種類のインスタンスを引数として要求します。

SVMを作る

サポートベクタマシンとは
	【カーネル】を持つ。
	【切片】を持つ。
	+パラメータ
	はじめ(使用カーネル)の手順
		カーネルは,使用カーネル。
	終わり
終わり

コンストラクタでは,カーネル関数を指定しておきます。

パラメータというのは,$\alpha$のことです。

次に,学習部分を実装します。

方針としては,双対問題のラグランジュ関数を最大化(マイナスをつけて最小化)するのに,最急降下法を用います。

自分が【データ:行列】と【正解:行列】を【引数:配列】で学習する手順
	【閾値】は,引数(1)。
	【学習率】は,引数(2)。
	パラメータは,行列(データの大きさ(1),1)を作ったもの。
	今回勾配は,100.0。
	今回勾配の絶対値が閾値以下になるまで繰り返す
		勾配は,正解を転置したものを正解に右からかけたものにカーネルの全部をかけたものにパラメータを右からかけたものに-1を全部かけたものに1を全部足したもの。
		パラメータは,勾配に学習率を全部かけたものをパラメータに加算したもの。
		今回勾配は,勾配の各列の和の中身(1)(1)。
		今回勾配をコンソールに表示して改行。
	繰り返し終わり
	【あ】は,{}。
	あは,パラメータを転置したものを[カーネルの全部に正解を全部かけたもの]に左からかけたものの中身(1)。
	切片は,あの平均。
終わり

途中で謎の配列【あ】が宣言されていますが,これはコンパイル済みコンソールアプリで配列を扱う際に生じるエラーを回避するためのものです。本当は,

切片は,パラメータを転置したものをカーネルの全部に正解を全部かけたものに左からかけたものの中身(1)の平均。

とやりたいのですがエラーが出ます。

勾配の初期値を100にしていますが,特に意味はありません。

次に,推定部分を実装します。推定は,学習時に作ったサポートベクタをかけて正負の判定をするだけです。

自分が【データ:行列】を推定する手順
	結果は,パラメータを転置したものを(カーネルでデータを計算したものに正解を全部かけたもの)に左からかけたものを転置したものから切片を全部引いたもの。
	【計算後】は,行列(結果の大きさ(1),1)を作ったもの。
	結果の大きさ(1)回,カウンタにカウントして繰り返す
		もし結果の中身(カウンタ)(1)が0.0より大きいなら
			計算後の中身(カウンタ)(1)は,1。
		でないなら
			計算後の中身(カウンタ)(1)は,-1。
		もし終わり
	繰り返し終わり
	計算後を返す。
終わり

ここで正負の判定時に0.0という表記をしていますが,これを怠ると,コンパイル済みコンソールアプリでは整数型になってしまい上手く動作しません。

以上で完成です。

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