はじめに
この記事は「Raspberry Pi 5 で好きなボイスのスマートスピーカーを作ってみた」の内容をモバイル化&スマホから操作してみたものになります。
モバイル化
Raspberry Pi の給電周りの仕様ですが、5V/5A DC power via USB-C, with Power Delivery supportとなっています。
ですが実際に消費する電力が少ない場合はもっと低いアンペアでも動作します。
実際私はKSYから発売されているPi 5 8GB スターターキットを購入しましたが、これに付属されている電源アダプタは5V/3Aです。
また、5V/5Aという仕様は、USB Type-C規格では満たせず、USB PD規格では満たせるという仕様で、モバイルバッテリーで対応しているものを探すのは難しかったです。(電源アダプタであれば5V/5AのものがKSYから最近販売されました)
ということでPD対応のモバイルバッテリーAnker 523 Power Bank(Powercore 10000)を買いました。
USB Type-C 出力で 5V/3A に対応しています。
無事ランプが緑に付き、起動が確認できました。(ファンはActive Coolerの為止まってます)
スマートフォンからの接続
SSH接続を行い、Raspbery Pi 5を操作したいと思います。
テザリング設定
それにあたり、事前にRaspberry Pi 5が自動的にスマホのデザリング機能によるアクセスポイントに繋がるよう設定する必要があります。
wpa-supplicant設定ファイルを開き、事前にテザリング機能によるWi-Fiの情報を記入しておきます。
network={
ssid="上で調べたSSID"
psk="WiFiのパスワード"
}
再起動して、スマホのテザリングを有効にし、実際に自動接続されるか試します。
接続されたらローカルIPアドレスをifconfig
で確認しておきます。
SSH接続設定
SSH接続にはTerminus : Terminal & SSH clientアプリを使いました。
アプリを開いて「Hosts」からHostを作ります。
IP or Hostnameに先ほど確認したIPアドレスを入れます。
その他は画像の感じで設定します。
次に「Keychain」からアクセス鍵を生成します。
生成後、Edit KeyでPublic Keyをコピーして、Raspberry Pi 5にペーストできる方法を探した後~/.ssh/authorized_keys
にペーストします。
同じく「Keychain」からNew Identityを開きます
Usernameを設定し、Keyに先ほど生成したアクセス鍵を選択します。
Host画面に戻り、SSH/MOSH項目のUsername 緑の人物アイコンをタップして、先ほど作ったIdentityを選択します
スマホのテザリング機能をONにし、Raspberry Pi 5との接続ができていることを確認してから、Hostsのアイコンをタップします
接続できました!
前回のスマートスピーカーも動かすことができました!
さいごに
ここまで見ていただきありがとうございました。
アドバイス等ありましたらコメントいただけると助かります。
実際に外で友達に試してみたりしましたが、やはり応答が返ってくるまでの待ち時間が体験を悪くしている気がしました。
TTS部分も他社が提供されているAPIを使ったほうが、スムーズに出来るかもしれないなと思いました。