302
295

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

ES6の新機能: 「let」「const」宣言を調べてみた

Last updated at Posted at 2015-12-31

JavaScript はES6によっていろいろと機能が充実することになっているのですが、classとかgeneratorとかがよく取り上げられていると思っ立てたので、てっきりこれだけだと思ったのですよ。
まさか他にも機能があるとは。。。

というわけで、あまり話題に登っていないように見える新機能。。。というか新宣言について調べてみました
まさかの記事書きで年越すとは・・・

宣言が追加されてた!

JSの宣言文といえば、「var」しかなかったのですが、なんとES6にて、「let」「const」が追加されていたようです。
いまのところ、'use strict'を使わないと動きませんでした。

let ・・・ 「再宣言」が不可

まずは「let」宣言です。
こいつは端的にいうと、「再宣言ができない」宣言です。
簡単な例を以下に示しています。

'use strict'

var spam = 12;// 当然よろしい
var spam = 13;// これもオッケー

console.log(spam);//13

let ham = 15;//大丈夫
ham = 17;//問題なし

console.log(ham);

let ham = 12;//こいつはダメ

見てわかるように、「var」で宣言された変数は再宣言してもエラーを起こしません。
一方で、「let」で宣言された変数は値を代入しなおしても問題ありませんが、もう一度宣言することは許されていません。
「Identifier 'ham' has already been declared」というエラーメッセージが出てきます。

const ・・・ 「再宣言」も「再代入」も不可

次にconstですが、これは定数を意味しています。
つまり、「再宣言」どころか「再代入」やってはいけません。
以下にその例を示します。

'use strict'

var spam = 12;// 当然よろしい
spam = 13;// これもオッケー

console.log(spam);//13

const ham = 15;//問題なし

console.log(ham);

ham = 17;//だめ

これを動かすと、
「TypeError: Assignment to constant variable.」
というエラーが出てきます。

スコープ

let, constの宣言は、これ以外にスコープについても特徴を持っています。
以下のコードを見てみましょう

'use strict'

if (1) {
  var i = 10;
}

console.log(i);//10

if (1) {
  let j = 10;
}

console.log(j);// ReferenceError

if (1) {
  const k = 10;
}

console.log(k);// ReferenceError

let x = 11;
const y = 13;

if (1) {
  console.log(i);// 当然大丈夫
  console.log(x);// これは大丈夫
  console.log(y);// これも大丈夫
}

どうでしょうか。
「var」だと、if ブロックの中で宣言しても、その外で使えてしまいます。
ところが、「let」「const」宣言だと、ifブロックの中で宣言した変数・定数を、ブロックの外で使用することはできません。
これは他のブロックでも同じです。

オブジェクトと宣言

オブジェクトのconst宣言には少しだけ注意が必要です。

'use strict'

var a = {one: 1, two: 2};
a.one = 11;// OK
a = 1;// OK
console.log(a);

let b = {one: 1, two: 2};
b.one = 11;// OK
console.log(b);
b = 11;// OK
console.log(b);

const c = {one: 1, two: 2}
console.log(c);
c.one = 11;// OK
console.log(c);
c = 11;// これはエラー

例えconstで宣言していても、オブジェクトの要素に対しては変更を入れることが可能です。
変数の仕組み上、そうなるんでしょうが・・・もしかしたらハマるかもしれませんな

まとめ

というわけで、ES6で追加される宣言文「let」「const」について、一通り調べてみました。
どの宣言を使うかは場合によると思いますが、基本的にはconstを使うのが良さそうです。いや、NetBeansとか使っていると、PHPでも「値の再代入はバグのもとです」って警告貰うので。。。
ただし、分岐内で値の代入値が変わるようであれば、letを使うことになりそうです。
varは極力使わないほうが良いように思いました。

class定義の時どうなるかとかあるのですが、そのへんは長くなりそうなので、回を改めようと思います。

arrow関数について書きました
ES2015の新機能: 関数の新しい書き方「arrow 関数」

参考

https://medium.com/ecmascript-2015/let-const-35bca3b4a3c6#.17hlgzf8n
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/const
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/let
http://techblog.yahoo.co.jp/javascript/nodejs/Node-es6/

302
295
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
302
295

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?